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【ベンチャー型M&A譲渡相談】30代前半 IT系経営者~成長戦略としてのM&A~

今回は、実際の譲渡相談をノンネームベースでどのようなご相談があったか、どのような選択肢を提示させていただいたかについて投稿させていただきます。

【社長のご状況】

・社長が創業したITベンチャー。創業数年。
・前職や過去の実績より、経歴はピカピカ。
・プレシリーズAラウンド

【相談経緯】

①国の規制や業界の慣習があり、大手資本の発言力が強い外部環境
②過去、大手企業から資本提携のオファーはあったが、当時は企業価値を低く見積もり、社長を青田買いしにいくようなにおいを感じ、拒否。
③上場の話も聞いたが、社長個人の性格から、出口戦略は売却を検討しており、株主も了承済み。
④過去オファーのあった企業は企業文化が合わなかったこともあり、そのような会社との資本提携は望んでいないが、文化が合いそうな会社であれば、譲渡も検討可能

【お伝え事項】

①ベンチャー×大手企業の資本提携事例は増えており、失敗するケースとしては、社長が感じられた違和感を株価が出るからと進めてしまうパターン。うまくいっているケースとして、スマートキャンプ×マネーフォワードの事例LIVESTAR×エイベックスの事例等をご紹介。
②候補先探しの段階で、NC(ネームクリア・御提案許可取得)の段があり、違うと思った先にはそもそも提案活動がなされない。
③自社でコントロールできない外部環境を他社と提携することで、解決していく「共創」型の資本提携は譲渡企業、譲受企業、どちらの会社にもメリットがあり、その譲渡企業が解決しようとしている社会課題の解決の近道である。

【反応】

・うまくいっている事例やうまくいってない事例を聞けて、参考になった
・外部株主もおり、出口戦略は固まっていたため、具体的な選択肢を検討していく意味でも進めていきたい
・足元は赤字だが、このタイミングで候補先探しをするべきなのかも含めてアドバイスに乗ってほしい

以上のようなご面談となりました。株価の件は、事業計画を作成している会社のため、それに基づいて株価を出す方法(DCF)をベースに算出していく予定なので、問題はないとのことをお伝えしております。

引き続き、どのようなご相談が多いのかを発信してまいります。

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