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財務諸表を受け入れたらすること

皆さん、こんばんは!

本日は、売り手から財務諸表を受け入れたらすることについて投稿します。もちろん内容を確認する、ということはその通りなのですが、ただ見るだけで本当の意味で財務諸表を理解できますでしょうか?

M&A業務に長けている人は、確かに、財務諸表を見ただけでその会社の株式評価がなんとなくわかるかも知れません。

でも、普段から財務諸表を見慣れている人なんてそれほど多くはないですよね?むしろ、初めてという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

では、そんな方が(個人)M&Aに挑戦して、財務諸表を受け入れるところまできたら、どうすればいいのでしょうか…?

それは、受領した貸借対照表や損益計算書の数字を、そのままExcelなどの表計算ソフトに打ち込むことです!

なんだそんなことか。と思う人もいるかも知れませんが、これができるかできないかで、その後のM&Aの結果が大きく変わってしまう可能性だってあります。

そうなんです。M&Aをする際には、必ず対象会社の財務の分析が欠かせないんですが、その分析をする際に、Excelのような表計算ソフトを使うととても便利でなんです。むしろ、Excelなどを使わずに分析ができる方法があれば、是非教えていただきたいと思っています…。

そんなわけで、売り手から財務諸表を預かることができたら、まずはExcelなどの表計算ソフトに数値をそのまま打ち込みましょう!

具体的には、以下の手順で打ち込みと簡単な分析をしてみてください。

①3期分の貸借対照表と損益計算書の数値をExcelに打ち込む         ②各項目の全体に占める割合を出す(貸借対照表であれば対総資産比率、損益計算書であれば対売上比率など)                        ③一時的に計上されているような売上や費用がないか確認する         ④一時的な売上や費用を除いた会社の本来的な利益を算出する      ⑤EBITDA(※1)を計算する                        ⑥純有利子負債(※2)を計算する

ここまでできれば、次はバリュエーションですね。

※1【EBITDA(イービットディーエー)】EBITDAとはEarnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益を指します。国によって金利水準、税率、減価償却方法などが違うため、国際的企業の収益力は一概に比較することはできません。その点、EBITDAはその違いを最小限に抑えて利益の額を表すことを目的としていますから、国際的な企業、あるいは設備投資が多く減価償却負担の高い企業などの収益力を比較・分析する際にしばしば用いられます。(出典;SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/e/E0022.html)
※2【準有利子負債】純有利子負債とは、有利子負債及び有利子負債同等物から現預金等を控除したものをいう。(出典;MARRオンライン「M&A用語」https://www.marr.jp/yougo/detail/110)

本日は以上です。

それでは、また👋

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