見出し画像

インドで見た映画vol.2

インドで見た映画(5本)を備忘録としてここに記します。

劇場で鑑賞するまでの手順や、劇場内の様子はこちらにまとめておりますのでご参照ください。

また、「インドで見た映画vol.1」はこちらをご参照ください。

1.Nenjam Marappathillai

劇場公開:2021年
ジャンル:ホラー、スリラー
言語:タミル
監督:K. Selvaraghavan
脚本:K. Selvaraghavan
主演:S.J. Suryah, Nandita Shwetha, Regina Cassandra
製作費:不明
上映時間:2h 30min

私のドライバーがこの監督のファンで、私に最新作を見るよう勧めてくれましたが、最高でした。

前半の展開はこんな感じです。

新しい家政婦がくる → 一目ぼれ → 恋わずらい → 衝動を抑えきれず抱きつく → 拒絶される → 腹いせに殺して埋める → 殺された家政婦が幽霊として復活

後半はこの幽霊の復讐劇となりますが、このメチャクチャな展開がたまりませんでした。

ロバート・ロドリゲス監督、タランティーノ脚本の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」という映画がツボな方は、こちらの映画はハマると思います。

K. Selvaraghavan監督作品は今後チェックしていこうと思います。

2.Mumbai Saga

劇場公開:2021年
ジャンル:アクション、クライム、ドラマ
言語:ヒンディー
監督:Sanjay Gupta
脚本:Robin Bhatt (screenplay), Sanjay Gupta (screenplay)
主演:John Abraham, Emraan Hashmi, Mahesh Manjrekar
製作費:5億ルピー
上映時間:2h 15min

ボリウッド作品を見たかったのと、私の故郷「Saga」がタイトルに含まれていた(もちろんここでは佐賀という意味ではありません)ので、鑑賞しました。

ギャングスターを警官が追い詰めるというお決まりの展開ですが、この映画はギャングスターに感情移入するよう描かれており、アンチヒーロー派の私からしたら結構楽しめました。

ワンピースの白ひげと重なる部分があり、思わず「オヤジ」と叫びたくなるシーンがありましたが、周りのインド人からの視線を集めたくなかったのでこらえました。

興行収入はwikipediaによると2.2億ルピーと苦戦しているようですが、インド人にはアンチヒーロー派があまり多くないのかな、とも考えさせられた作品です。

3.Kaadan

劇場公開:2021年
ジャンル:アクション、ドラマ
言語:タミル
監督:Prabu Solomon
脚本:Prabu Solomon
主演:Raghu Babu, Rana Daggubati, Vishnu Vishal
製作費:不明
上映時間:2h 39min

「平成狸合戦ぽんぽこ」の狸が象に置き換わった映画です。都市郊外のニュータウン開発に対し、象を中心に土着の生き物たちが抵抗します。

「日本で平成狸合戦ぽんぽこ」が日本で公開されたのが1994年です。2021年になった今、こういったテーマの作品がインド・タミルナドゥ州で公開されていることから、日本の約25年前の状況と、タミルナドゥ州の今の状況と、通ずるものがありそうです。

また個人的には、ゴミゼロの循環モデルを謳う工業団地を一歩外に出て目の当たりにした、ゴミに溢れた集落で暮らす人々の姿を思い返しました。

4.Sulthan

劇場公開:2021年
ジャンル:アクション、ドラマ
言語:タミル
監督:Bakkiyaraj Kannan
脚本:Bakkiyaraj Kannan
主演:Karthi, Rashmika Mandanna, Napolean
製作費:不明
上映時間:2h 25min

主演俳優のKarthiとRashmika Mandannaの人気が絶大なようで、今までの劇場の中で一番混雑していました。

特にMandannaはテルグ映画(タミルナドゥ州隣のアーンドラプラデシュ州)を主戦場としており、タミル語は全く話せませんがタミルナドゥ州でのこの人気っぷりはすごいです。

ちなみに作品中で、彼女の音声はタミル語に吹き替えられていました。

作品としても、脚本やキャラクターデザインが練られており、何をしゃべているのかわからなくても(タミル語音声、英語字幕なし)思わず泣いてしまうシーンもあり、満足できるものでした。

5.Zindagi Na Milegi Dobara

劇場公開:2011年
ジャンル:コメディ、ドラマ
言語:ヒンディー
監督:Zoya Akhtar
脚本:Farhan Akhtar (dialogue), Reema Kagti (story)
主演:Hrithik Roshan, Farhan Akhtar, Abhay Deol
製作費:55億ルピー
上映時間:2h 35min

当地感染者数が増え、劇場の収容人数上限を50%とする規制が再開したこともあり、AmazonPrimeで鑑賞しました。

私の好きなインド映画「きっと、うまくいく」の関連映画としてAmazonPrimeにて表示され、IMDbでも評価が高かった(評価8.0以上だと大はずれはしないです)ので選びましたが、選んで正解でした。

仕事、家族、恋愛にそれぞれ悩みを抱えた3人組がスペインを旅行し、ダイビング、スカイダイビング、牛追い祭りといった体験を通じてそれぞれの悩みを解決していきます。

特に牛追い祭り(街に放された闘牛から逃げ回る祭り)で、闘牛が放される直前に3人それぞれが「もし生き残ったら、俺はこれをやる」という決意表明をするシーンが印象的でした。

遠出できない日々が続きますが、久々にロードムービーを見て(最近の劇場公開作品に海外でロケしたものはなさそうです)、幾分気持ちが晴れました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?