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看護師の労務管理の現状はどうなっているのか?人事が明かす看護師の残業問題の実態

こんにちは、マサです。
私は職員数1000人の病院の採用人事・労務担当として、毎年50人以上の採用業務や労務管理を行なっています。

今回は看護師の労務管理の現状を、実際の人事・労務担当の私が暴露していきます。

このnoteの特徴は実際に採用業務を担当している人事担当が発信している点。
そのため、どこにも載ってない現場の生々しい情報をお伝えしています。

結論、看護師の労務管理は病院によって様々ですが、総じて良くないことは確かです。


多くの病院が真っ白ではない看護師の労働環境

医療業界は基本的に一般の企業とは全く違う業態。
しかも、閉鎖的な業界であるため、独自ルール的な労務管理が横行しています。

看護師なら思い当たる節があると思いますが、以下のルールは全て労働基準法上ではアウトで認められていません。

看護師あるあるな労務上アウトな業務

・患者情報取得のための就業前勤務
・6時間を超える勤務での無休憩
・勤務終了後まで着替えを禁止する
・有給休暇を勝手に使う
・勤務時間外に病棟会議や研修を行って残業代を付けない

ここに挙げたのはほんの一例ですが、どこの看護部でもあるあるの内容じゃないでしょうか?

これらは全て労働基準法上、アウトの案件になります。
にも関わらず、さも当然のようにそれがまかり通っているのが、看護師の労働管理の実態です。


進まない看護師の働き方改革

一応、日本看護協会では働き方改革としての取り組みはしていますが、全てにおいてホワイトに対応している職場はなかなか難しいのが現実だと思います。

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/hatarakikata/index.html

看護師の転職理由と転職先に求めるもの

それもあって、少し前のデータですが、やっぱり看護師の転職理由の上位は労働環境に関する事がほとんど。
また、転職先に求める事も給与と休暇なので、しっかり働いてしっかり休める環境が整った職場を探したい人が多いのが見て取れます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000289.000010591.html

恒常的にあって当然という考え方の看護師の時間外労働

残業時間については、日本医療労働組合連合会の調査によると、日勤看護師の73.9%が終業時間後に30分以上の残業をしており、始業時間前に30分以上の時間外労働をしている看護師の割合は53.2%にものぼります。

https://www.iryou21.jp/media/how-to-work/kango20/

労務管理的な立場から言うと、交代勤務は時間外勤務は発生しない働き方のはず。

業務の引き継ぎも、本来は勤務時間内に行うべきものですが、看護師という業種が慣例的に残業時間を仕方のないものとして扱っていることがよくわかるデータですよね。

まとめ

上記のようなデータが公式に回答されているということは、それほど看護師の労務管理はグダグダな病院が多いということですよね。

そのため、あなたがもし本気で病院への採用や転職を考えことがあるのなら、最低でも希望の病院の職員に話を聞いておくことをおすすめします。


どうでしょう?

看護師の転職サイトや個人ブログには、こんな労務管理の情報や外部の情報を包括的に掲載していないですよね。

今後も、採用現場に身を置く人事担当がリアルな情報を提供していくので、「スキ」「フォロー」をお願いしますね!

私のnoteでは、病院の運営側である人事・労務担当が実際の業務に基づいた内容から、病院の採用・転職活動のコツや、勤める病院で気を付ける労務環境などについて発信していきます。

このnoteの特徴は、毎年50人以上の採用業務を行なっている職員数1000人の病院の採用人事・労務担当が、実際に経験した内容から採用側の視点での情報発信をしていること。

その内容は、時にドロドロギスギスしていて、綺麗事・忖度は一切ありません。

もし、あなたが転職を考えていた場合、多くの転職サイトや個人の転職ブログも参考にはなりますが、その主観は応募側であくまで経験談に過ぎませんよね。

転職活動などで最も大切なのは、採用結果を判断する『採用する側』の考え方や意思決定の方法です。
「採用する側の情報、欲しくない?」

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