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再発


戻ってきてしまった。

またこの暗い闇の中に1人で取り残されたような
こんな生活に戻ってしまった

ただ悲しい
ただ辛い

明確に辛いこと悲しいことはあるけど
それを考えていない間も
ずっとずっと悲しいし辛い

朝起きると
目の前にある膨大な時間と
それを1人耐え忍んで生きなければいけない
そんな現実を目の前に突きつけられたようで
涙が止まらない

なにが悲しいのか
なにが辛いのか
分からなくなるくらいに
頭の中は闇の中なのに
ただただ涙だけが溢れ出てくる

もう僕は頑張ったんだ
一生懸命に頑張った
僕の全てを使って愛した
身を壊し心を壊して頑張った


一瞬で引き金を引かれてしまった

あまりにあっけなかった

僕は抵抗することもできず
そのまま倒れ込んだ

そして翌日には起き上がれなくなった

身体がまるで水の中にいるように
うまく動かすことができず
リビングに歩くだけで酷く疲れた

こんなにも辛いのなら
いっそのこと死んでしまおう

僕は弱い

だから普通の人が耐えられることが
耐えられずに倒れる

今までにも耐えてこれたはずのことが
耐えられなくなっている

今が辛いんだ

この一瞬一瞬が辛くて
今すぐにでも救ってほしい

目の前のみんなが普通に過ごす1分が
僕にとっては苦痛でしかない

心の痛みは耐えるには激痛すぎて
今すぐ楽になるには
方法はひとつ



遺書を書こうと思った

そしてそれを大切な1人の友人に
託すことに決めた

彼には重荷だろう

だけど快諾してくれた

ただし彼からは1つ条件を出された


ずっと友達でいること


もちろん僕は快諾した

元より僕はそのつもりだから


その言葉を聞いたら
なんだか少しだけ心の痛みが和らいだ

一緒に息を吐こう
吸って吐いて
生きていこう

そう言ってくれたような気がした



jun.

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