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人生もプロダクトもバグが出る前提でモノゴトを進めるほうが楽だと思う

こんにちは、Findy CTOの佐藤(@ma3tk)です。

10年以上昔はものすごい完璧主義者で、少しでもうまくいかないと「なんでうまくいかないんだろう!」とストレスが溜まることもありました。

むしろ今ではその考え方を捨ててうまくいかない前提、「失敗やバグが出ることを事前に考えておくほうが楽だ」と考えが変わりました。

40以上のプロダクトを作って思ったことは「ほぼ100%ミスや失敗が起こる」ということ

全部完璧に組み上げて実現をしようとすると「自分のやっていることは完璧だ」と自信たっぷりの状態になるのですが、ミスが起こった時には自分に対して苛立ったり、他人のミスで失敗した時には他人を信じられなくなりました。

「せっかく準備して積み上げてきたのになぜ!」

そんな気持ちをし続けた時にふと気が付きました。

「ミスらない」「失敗しない」ことを大事にするばかりで、リスクヘッジが全然出来ていない不完全さに。

完璧主義者だと思っていたものは、「一回で成功させないと絶対にダメ」というハードなマインドだったわけで、特に誰からも求められていないものだったんですよね。自分に対する期待値が大きすぎて、それを調整できていない。

むしろ失敗する前提のほうがメリットが大きい

余談ですが、僕は大学、大学院と受験で落ちて希望する通りに進まなかったときが何度もあり、大学浪人、大学院浪人をしました。特に大学院浪人の時に8回も様々な大学の試験を受けて6回落ちました。

あの時は「絶対に受験を通すんだ」という気持ちでずっとやってきましたが、ふとした時に、通らなかったときのことも考えていると自然と楽になったのを覚えています。今年失敗したら何しようかな〜、そろそろ旅行行こうかな〜、それは楽しみかも!とか考えていました。

通すぞというマインドと、一方で失敗してもいいというリスクヘッジを考えると自分の心に平穏が保たれめちゃくちゃ精神的なバランスが良くなりました。

僕の好きな筋トレでも「重量を上げる」という意思と、その重量が上がらなかった時のための期待値コントロールや失敗時の改善ポイントのメモも大事にしています。世の中失敗ばかりですね。

プロダクト開発でもバグが起こる前提の方がよい

また、プロダクトを作っていても似たようなことを考えて作ってきました。

プロダクトを作っていて、指差し確認もしたのに本番リリースしてお客さんに指摘されるまで気づかないバグが存在する、というのを自分が何個もプロダクトでありました。

それが時にクリティカルだったり、企画的に失敗していたりすることもありました。完璧主義者だった自分がそのまま作り続けていたら何も完成できていないストレスで辛くなっていたかもしれません。

プロダクト含め、人間がつくるものは常に失敗やミスが存在するものがほとんどです。むしろ失敗する前提でどうリスクヘッジをするか、リスクを許容できるチームにしていくかのほうが大事かと思っています。

新しいこと、変化することを怖がって失敗しないより、失敗する前提でその変化を気軽に受け入れられる状態にするべきです。

Findyの成功させる前向きなマインドと失敗してもすぐに直せる体制づくり

とはいえ、成功しなくてもいい、無理だと思って諦めるような状態にしたいということでもないです。「無理だ、厳しい」と言い続けても士気は上がりにくいので、言葉だけでも前向きに進めるのが大事です。

なので、

  • マインドは成功させるくらいの前向きさで準備をする

  • 失敗もする可能性は大いにあることを自分も、一緒に戦うメンバーも失敗よりもチャレンジが大事なことを知っておく

  • 失敗した時にどうするかも考えてリカバリー策を準備しておく

この3つを保てれば、本当の意味で完璧なのかもしれません。

Findyではリリース頻度を10倍に上げ、本番に変更が加わる回数がこの1〜2年で劇的に増えてきました。もちろん成功することだけでなく、リリース後に失敗した・足りてない等とわかることもちらほらあります。

だからこそプロダクト開発において、

  • 失敗やバグが観測されたら爆速で起票し、周知させる体制づくり

  • 失敗した後のリカバリーをどうするかを決め、すぐに戻したり、再度追加コミットしてリリースできる体制づくり

  • 失敗を最小限で済ませる Feature Flag の利用

などを駆使してきました。

もう失敗をしないのではなく、いかに失敗にすぐに気づき、失敗からすぐに次のチャレンジにつなげるかの方が圧倒的に大事です。心も、結果も大事。

まだまだ失敗の数も成功の数も足りていない

そんないい組織になってきているFindyですが、まだまだ課題ややりたいことは山積みです。出来上がった組織になるにはまだ何百人もメンバーが足りない状況です。

Findyでは現状の最高のメンバーだけでなく、さらに多くの人数で最高のプロダクトを生み出していきたいと思っています。改めて、エンジニア、デザイナー、PdMを募集中です!

常に課題を話し合える組織/Findyに興味のある方はご連絡ください。失敗した数を誇るくらいにもっと多くのチャレンジをしていきたいと思います。

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