写真展「大阪24区」総括 浪速区

2020年11月11日～15日　ビーツギャラリー
2020年11月10日～24日　coten

2020年11月1日にあった大阪都構想の住民投票の結果次第で大阪24区が解体される可能性があったために、現存する24区の記録を24人の写真家で撮るという企画です（投票結果：否決で廃案）。この企画は都構想反対を目的とした企画ではなく、投票結果次第で24区と云う区分けが無くなるかも？と考えた今を記録する写真集展です。24人がそれぞれA2 一枚を展示し、72Pの写真集を作製しました。
僕は浪速区を担当し、「大阪24区 浪速区」という写真集を作製しました。

浪速区は実は24区の中では一番狭い区です。有名な場所は新世界、日本橋等があります。写真集のルールとして、撮影場所が浪速区でさえあれば、いつ撮影した写真でも良いとのことでしたので、写真集ではC０VID-19の前後の二部構成としました。C０VID-19前にはマスクをしている人は皆無で、C０VID-19後にはマスクをしている人が多く写っています。
この人類の生活を一転させた時代の変化点の対比を「大阪24区 浪速区」を通してみてもらえたらと思いました。

一枚展示は2013年10月にジャンジャン横丁の入り口のカード下で撮影させて頂いた写真を選びました。ここのガード下は「道交法では道路使用許可なく 露天商  路上ライブ  行商を摘発されたら３ヶ月以下の懲役　又は五万円以下の罰金です　大阪府警本部」という張り紙があり、警察と行政が徹底的に取り締まった結果、このような長閑なシーンは見られなくなりました。もう見られない情景だからこそ、この写真を選びました。

いつものように搬出が終わり、講評会がありましたので、ご興味があるはご覧ください。

ここで話しているようにこの企画は ウィリアム・クライン「NEW YORK」という写真集を岡島さんと中村君と塚田君と僕とで見て、感動していた日にやることになりました。その過程に対する拘りから、大阪24区のDMのデザインは「NEW YORK」の表紙をオマージュしてます。
そして、「NEW YORK」の最後ページの写真が高いビルから撮影したNEW YORKの街並みだったので、僕の浪速区の写真集のラストページは通天閣に登っての街並みを配置しました（このnoteの最後の写真）。
こういった拘りはとても大切だと思います（笑）

「大阪24区 浪速区」を受注販売します。A4サイズ 72P 2000円です。
Twitter、Instagram、FacebookのDMで受け付けます。
どのSMSでも繋がってない方はこの note のコメントでもOKです。

同時開催で行ったcotenでの展示は「大阪24区 浪速区」の写真集の中から新世界の写真を選んで展示しましたので、下記のリンクからご覧ください。

個展 | 大阪24区 浪速区（新世界） by 松永 亨 | coten

では、最後に写真集から数枚掲載します。

では、また。