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BCC Day 5「地名論」高梨 豊

7日間 BCC(book cover challenge)のお誘いをOsamu Okamotoさんからいただきました。
好きな本の表紙を1日1冊、7日間投稿で僕の嗜好をシェアしたいと思います。「本の説明はなし、表紙だけ」というルールらしいですが、勝手に改変してその縛りはなくします。
ここまで書き進めてきましたが、難しいは本の紹介ではなく、自分の写真もその本の内容に応じて載せるという縛りを自分に課したところですね(汗)

Day5は  「地名論」高梨 豊

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この写真集「地名論」は、当時アサヒカメラ誌に連載されていたシリーズで、未発表分を加えて、20年前に販売されたものです。ピーカン、順光、湿度なしをポリシーとして、1994年から約6年間、東京の街を撮った作品群となります。
高梨豊さんと言えば、伝説の写真同人誌「プロヴォーク」に参加されていた写真家で、東京にこだわり写真を撮り続けてる方です。

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このように写真とともに地名が記載され、東京の都市開発の狭間で古いものと新しいものが混在し、形を変えていく様を67型という中版カメラで捉えています。ここに収められている光景は既に20年以上経ってるので、今は存在しないものが殆どだと思います。


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この高輪の写真では急な階段を登る腰が曲がった女性が登ろうとしている様子が捉えられています。変化する街の中で、庶民の暮らしぶりも随所に写されており、1990年代の東京の記録として価値のあるものだと思います。


ここから私の撮影した写真を。。。

070203浅草02

これは僕の撮影した2007年の浅草での光景です。階段を女性が杖をついて降りようとしている光景を撮影しました。これも都市開発で新しいシャープな建物が立ち並ぶ中での女性と杖という対比を狙ったものです。高梨氏の高輪と類似のモチーフですね。


070203浅草01

これも浅草の光景ですが、昨年にこの場所に行った時にここに写っている店の様相が変わっていました。やはり、写真をやる者として、記録の意味での街撮りはやらなければいけないと強く思います。

ということで? 写真展『大阪24区』に参加します。
2020年11月に大阪都構想の住民投票があります。その際に大阪24区が解体される可能性があるので、24区の記録を24人で撮る企画をそれぞれの区を記録した写真集展を行う企画展です。
この企画は都構想反対の企画ではありません。投票結果次第で24区と云う区分けが無くなるかも?と考えた今を記録する写真集展です。
2020.11,11 - 11.15 BEATS GALLERY

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僕の担当は「浪速区」です。
新世界、通天閣、日本橋でんでんタウン、湊町リバープレイス、なんばパークスがあります。
あと4ヶ月しかありませんが、楽しみながら真剣に「浪速区」を撮影したいと思います。

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では、また。

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