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Street snap photo session Vol.1 岡島慎一郎

僕のリスペクトしている写真家と街撮りを一緒にして note に纏める企画を今後、推進していこうかと思ってます。ルールは以下の通りです。

1.二人でストリートスナップ
2.ロケ地は相手の写真家さんが選択
3.セッション時間は二時間以上
4.セッション時の写真は後で共有(五枚以上)
5.その写真含めて松永が note に総括

そして、記念すべき Vol.1BEATS 代表の 岡島 慎一郎 氏です。言わずと知れた関西写真界の重鎮様です。ほんの少し前は okajimax という名前で活動されていましたが、「最期は本名で迎えたい」と言った桐島聡の言葉に感銘を受けて、活動名を本名に変えられています。というのは冗談で、新鋭写真家の鷲﨑 雄一氏の「街で写真を撮る人間として、本名をアカウント名にして顔も出してやってる。それで何かが許されるのかは分からないけど、少しでも対等にいたい気持ちはある。」というツィートに共感したのがキッカケであります。僕もその一ヶ月くらい前に同じようなことをBEATSで言ったんですけどね。御本人は忘れてるけど、その時は否定的でしたけどねぇ(笑)いつも都合の良いことは記憶から消えています(笑)

photo by 岡島 慎一郎

過去の岡島さんのストリートスナップで一枚上げるとするとこの上の写真がとても印象に残っています。犬の顔がフレームアウトして、リードの取っ手の赤と奥の女性の絵が絶妙なバランスで構成されています。予定調和を屁とも思ってない傑作だと思います。

ということで、いつも BEATS で構ってもらってる岡島さんに無理を言ってsession をお願いしました。岡島さんの選んだエリアは東梅田でした。岡島さんのスナップは人が入らない写真が殆なので、もう少し郊外を選ばれるのかと予想してましたので少し意外でした。
東梅田にした理由を聞いてみると、「松永さんとだから人がいるエリアで、松永さんがあまり撮ってないエリアを選んだ。」とのこと。実は東梅田は僕の住いからそこそこ近いこともあり、そこそこ撮影しているんですけどね。まぁ、全く NO Problem.

2024年1月27日(土)の昼食に一緒にラーメンを食べてから 東梅田 ⇨ 天満 のルートで Street snap photo session を行いました。

岡島さんのカメラは RICOH CX5  で1000万画素、焦点距離の35mm換算値で28~300mm のコンパクトカメラです。僕はワイコン付RICOH GRⅢ(21mm)、RICOH GRⅢ(28mm)、RICOH GRⅢx(40mm)の三台体制でした。結果的に RICOH のコンパクトカメラの競演となりました。

では、ここから岡島さんと僕が同じルートを歩いて撮影した写真を紹介しましょう。但し、同じルートを歩いたらからと言って、同じモノにレンズを向けるかは別の話で、結果は全く違う所を歩いたような比較になりました。

岡島さんは空き地に惹かれるとのことで、セッション中も空き地を見つけてはかなりの量を撮影されてました。次の二枚を見れば岡島さんのアンテナが感じた順番が理解できます。

photo by 岡島 慎一郎

まずは、自動販売機&自転車とガードフェンスの狭い通路を撮影しています。右奥に何やら積まれている物体が見えます。

photo by 岡島 慎一郎

次に岡島さんはその物体を中心に金網を前ボケにして撮影しています。空き地とは以前は何かがあったエリア、そして、今後に何かが出来るエリアという土地と時間の交差するポイントともいえます。そんなポイントに岡島さんのアンテナは反応しているのかなと感じました。知らんけど。それにしても、何か感じ入る写真ですね。

次の一枚が空き地を撮影している岡島さんです。真剣です。

photo by 松永 亨


photo by 松永 亨

こちらは僕の撮影した写真です。この日は雲の感じが良くて二台のクレーンと空を広く作画しました。クレーンと白い雲のバランスが気に入っている写真です。雲の感じが良いと僕のアンテナは空に反応し易くなります(笑)

photo by 岡島 慎一郎

この日、基本的に岡島さんが先に前を歩き、僕がその後をついて行く感じで歩いていたのですが、この写真の右側に Asahi の自動販売機があります。
僕が通った時にはその自動販売機の上に何かを咥えたカラスがいたんです。僕がそのカラスを撮影したのが次の写真です。
岡島さんの写真ではカラスはいませんので、同じ道を歩いていても5、6秒違うだけで撮れるモノが違うのがストリートスナップの醍醐味ですね。
もちろん、岡島さんはカラスを撮ってません。

photo by 松永 亨

28mmの GRⅢ で10枚くらい撮影しました。ひとしきり撮影したので、次は40mmの GRⅢx にカメラを変えて、撮影しようとしたら急にカラスが飛び立ちました。焦った(汗)

photo by 松永 亨

何とか  GRⅢx で何とか捉えることが出来ました。変圧器が実体が上部にギリギリ写り、下部の窓にも写っていたのは幸運だったと思います。もちろん、計算ではありませんし、気が付いたのは家で現像している時です(汗)


photo by 岡島 慎一郎

実は一度、先を行く岡島さんを見失ったことがありました。道は右、真っ直ぐ、左と三通りあったのですが、岡島さんがどちらに行ったのかを考えました。ストリートスナップ写真家として、どの道が何か良いモノが撮れそうかなと感じたままの道を選び先に向かいました。そしたら、やっぱり岡島さんがいらっしゃいました(笑) そいうモノなんですよね。

photo by 松永 亨

ここの工事現場は岡島さんが先に撮影されていた場所だと記憶しています。ただ、岡島さんが送ってくださった写真には含まれてませんでした。ここまで見て頂いて気がついた人が多いと思うのですが、岡島さんの写真は全て横位置で僕は縦位置(実際は 縦9:1横)です。その辺りの比較も面白いかもしれません。というより、そもそも比較にならないかもしれせんけど。


photo by 岡島 慎一郎

フェンスと建物で出来た凹んだエッジのラインに観覧車が見えるんですよね。雲の上部にも空が見えていますし、サッと撮られてますが、絶妙な構図です。勉強になります!


photo by 松永 亨

この方には岡島さんも反応されてて、お互い目を合わせる位にフォトジェニックな方でした。一度、戻ってから撮影させて頂きました。


photo by 岡島 慎一郎

相変わらず空き地が好きな岡島さん(笑) 僕は撮ってません(汗)


photo by 松永 亨

僕はやはり人を狙うんですよね(汗) 岡島さんは撮ってません(笑)


photo by 岡島 慎一郎

これ僕は一緒に歩いていたと思うんですが、全く気が付かなった光景です。記憶にないんですよね。送られてきた時に「やられた!」と思いました。今度、見つけて撮りたいですねぇ。


photo by 松永 亨

ここは岡島さんも横位置で撮られていたのですが、この写真の見えない左右は平凡な感じでしたので、横位置にそぐわない被写体だったのかと予想しています。


photo by 岡島 慎一郎

実はここは僕も今まで何度も撮影したことがあったんですが、どうしても気に入ったように撮れたことがなかった場所なんです。だから、岡島さんが撮影していたのは横で見ていたのですが、自分は撮影しませんでした。ただ、この上がりを見ると流石だなぁと感心しました。悔しいけど、僕が今までここで撮影したどのカットより、この一枚が好きです。


photo by 岡島 慎一郎

撮影中にコンビニでトイレを借りて、何も買わない訳にはいかないので、仕方なくアルコールを摂取していたのですが、そのシーンを岡島さんに撮影してもらいました。僕が振り向いたが瞬間ですが、道の先が見えているのが良いですよねぇ。。。


photo by 松永 亨


photo by 岡島 慎一郎

二人が同じ場所を撮影した写真もセッションの良い記念なので載せます。


photo by 松永 亨

天満に入ると人が多かったので、岡島さんのシャッター回数は減り、僕は増加しました。

天満で岡島さんに「松永さんにとって写真とは?」と聞かれました。
僕のとっさに出た回答は「人生。。。になってしまった。」です。去年、トークショーで同じ質問をされたのですが、その時は「人生です!」と言い切りりました。その後、よくよく考えてみると、そこまで格好良いモノではなく、紆余曲折あって最終的に人生になったしまったというのが正しいのが真実なので、思わずそう即答しました。
ちなみに岡島さんは「寝言」だそうです(笑)

ということで、セッションは終了です。楽しかったし、色々勉強になったので、たまにこういうセッションは実施し、noteに記録したいなと思いました。岡島さん、ありがとうございました。

では、また。


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