MP best5 2023
Monochrome Photography(MP) の代表の松永です。
Facebookのモノクロ写真投稿サイト Monochrome Photography の代表を務めています。現在の会員数は31531人(2023年1月30日現在)です。
その Monochrome Photography では、優秀な作品を管理人が専用のギャラリー Monochrome Photography Gallery II へシェアします。そして、毎年、シェア回数の多かった5名の方をMP best5として紹介させて頂いています(同数の場合は管理人による決選投票)。
2020年から昨年2022年の MP best5 は以下の記事になります。
今回もその五名の方を僕が選んだ代表作品とともに紹介します。
五位 ホンジョウ 惷光 さん
”人の形をした物には魂がこもる”といった昔からの言い伝えから、 人形は怖いという認識が少なからずありますが、この人形に出会ったら僕も間違いなくレンズを向けますね。ホンジョウさんはその幸運な出会いを大胆なフレーミングにより、敢えて全体を写さずに写っていないモノを想像させる最適な構図に落とし込んでいます。
ホンジョウさんは2022年の4位から二年連続のランクインとなりました。
四位 Mashimo Kei さん
コントラストの強い鮮明な作品です。影を積極的に入れての構図は時にして影が邪魔になり、女性の魅力をスポイルしてしまうことがあるのですが、この作品では明暗が見事にバランスされ、これ以上ないフレーミングになっています。そのことによりモデルさんの瞳がより美しく強調され、とても印象的な作品に仕上がっています。
Mashimoさんは初のランクインとなりました。
三位 富岡 満隆 さん
映画のワンシーンのような一枚です。手前の女性はアウトフォーカスになってますが、表情が分かるのが良いですね。女性の手と男性の被り方が絶妙でため息が出ます(手で男性の顔を隠していたらNGだったでしょう)。後方の男性の存在も更にドラマチを感じさせ効果的です。
富岡さんも初のランクインとなりました。
二位 藤井 愉三 さん
後ろの通りを見ると人々が歩いているのですが、オーバーになっているので全く目立たず、男女二人だけの世界になっています。男性が真っ直ぐに女性を見て、女性がジョッキを持ち上げた良い瞬間を捉えていますね。提灯の列を横構図で見せることで、二人への視線誘導となっていることも成功していると思いました。
藤井さんは2022年の5位から二年連続のランクインとなりました。
一位 深津友成 さん
ヨシフ・スターリンの肖像画、群衆、そして女性の横顔の三点構成となってますが、昨今のウクライナ情勢を考えると今でこその作品です。思い切りアンダーに沈めた描写がこのテーマに合致し、女性の瞳の先に何があるのかを想像させ、鑑賞者がそれぞれの思考で思いを馳せるような作品に仕上がっていると思います。深津さんの仕掛けが見事に成功している作品です。
深津さんは2014年から10年連続でBest5入りをし、3年ぶり7度目の1位となりました。まさにMPのレジェンドです。
Monochrome Photography は皆さんの投稿写真で成り立ってますので、いつも投稿してくれるメンバーの方々にはとても感謝しています。また、この note を読んで興味を持って頂いた方は是非、参戦ください。
最後に2023年に僕のシェアされた二枚(身内なのでシェアの壁は高い)の写真と管理人の横尾 哲也 氏の講評を紹介します。
少年の中心に緑、雲、影など色々な要素が混在して贅沢な写真だと思いました。そしてその各要素の描写が素晴らしいですね。
パースの付いた奥へと伸びる構図。ちょっとユーモラスな男性の姿と、その男性を照らす明かり。ここに立ってないと男性が暗くなってしまう唯一のポジションですね。
松永 亨 *下線部のリンク先はFacebookの僕のアカウントです。
では、また。
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