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フランシス・ベーコン

実験と数学を組み合わせたガリレオは近代科学の父と呼ばれます。そこから近代科学が整備される過程は科学革命と呼ばれ、現代にとってルネサンスよりも影響があるとも言われますが、日本の学校ではあまり習わないですよね。

フランシス・ベーコンは16世紀生まれの英国人で、科学的方法の父です。12歳でケンブリッジ大学に入りました。

それまで教えられていたアリストテレス自然学は世界は四元素でできている等の妄想を元にあれこれ論理を組み立てて議論しているが、実際には役に立たないとしました。

そうではなく、自然に対して実験と観察をする事で、人類は自然に対する確かな知を蓄積していけるとしたのです。それが現代も続く近代科学の基礎となっていますが、日本では科学的方法も習わないですよね。

故・瀧本哲史さんはフランシス・ベーコンの記事も出していて流石だなと思いました。

自分は小中学生の頃カナダに居て一度サイエンスフェアと言う行事に参加したのですが、事前に問いと仮説を立てて実験でそれを検証する科学的方法を習いました。

最後に自作のポスターで体育館で発表したのですが、その過程はその後自分も日本の大学院で参加していた国際学会のポスターセッションと基本的に同じでした。

翻って日本の小学校で体験していた自由研究は、手順も何も無いただの調査になっている感じがしました。何となく調べ物をしただけだと、新しい科学的発見は生まれない。カナダに居る間日本の教育は経験できていないですし、最近は自由研究にしても手順を教わってる場合もありそうなので、科学的方法が浸透して欲しいと思います。

そうでないと新しい知や物は生まれないし、従ってイノベーションも起きない。

科学革命でフランシス・ベーコン等が活躍し始めていたのは1600年頃。日本も鎖国していなければオランダがイギリスに変わり、科学革命が入ってきてもっと違う現在になっていたのかなとも妄想するのですが、悪影響もあったかもしれないし、当時はしょうがなかったのかもしれませんね。

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