たまごやきはとびきり甘いのを
たまごがたくさん冷蔵庫にあったので、久ひぶりにたまごやきが食べたくなった。しかもとびきり甘いたまごやきを。
小さい頃、母方のおばあちゃんの家に泊まった日の朝ごはんは、必ずサラダとこれでもかと言うほどに甘いたまごやきだった。
それが本当に美味しくて、テカテカに光ったたまごやきに目を輝かせながら、ぱくぱく食べたものだ。
なんの躊躇もなく、大さじのスプーンにてんこ盛りのお砂糖を2杯ほどと、本のちょっとのお塩。このちょっとだけお塩を入れることが甘さをさらに引き立たせるんだよと可愛い笑顔をにじませながら教えてくれた。
「甘くなかったら美味しくないでしょ」とよく言うほど、おばあちゃんは甘いものが大好き。だからあばあちゃんの作るあんこだってあまーーくて最高なのだ。
そんな影響もあり、甘いものはとにかく大好きになった。
だからたまごやきはとびきり甘く。
だし巻きたまごだって大好きだけど、あれはまた別の料理だ。
私の中ではそれはたまごやきではない。
だってたまごやきはとびきり甘いものがたまごやきだから。
久ぶりにそんな甘いたまごやきを焼いて食べた。
口に広がる甘さがたまらない。
うん、やっぱりたまごやきは甘いに限る。
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