見出し画像

私が目指すサードプレイスとは

この題で、書くつもりがなかったんだけど、書くことにする。
私が目指すサードプレイスを考えるたびに、これを深く求めているのは私自身であり、そんな場所がないから作ってしまえという発想から生まれた夢なのだと気づいた。
最初は、誰かのためにと考えて生まれた夢だと思っていたんだけど、結局は私と同じような境遇の人を助けたい、というかみんなで助け合っていこうぜって思っていたことに気づいた。
そんな気づきを得た2つの経験についての感想を書きつつ、私が目指すサードプレイス、現段階の構想を、文章にしていく。


1つ目の経験は、8月23日にUNITEで行われた対談。
三島邦彦さんと大森皓太さんによる、「本屋とコピーライター -言葉を考える」である。
オンラインでこういう対談が見れる今の時代に感謝しつつ。
今まで考えたことのない視点で本屋を見つめ直すことができたので、すごく面白かった。
まず、本屋とコピーライターが似てるなんて発想を、今まで生きてきて持ったことがない。
というか、今まで職業としてのコピーライターというものについて深く考えたことがなかった。
人と人と出会う場所を作る、つなぐきっかけであるという視点で見ると、本質的には似ているというのにはすごく納得した。

私の小さい頃の夢は、作家だったのだけれど、そのときに母に言われたことがずっと胸に残っていて。

「いろんな経験を積みなさい。経験することで書ける文章が増える。」

という言葉なんだけど、対談の中でも、経験を積んで、いろいろ考えてを続けていくと、新しいことを考えられるようになるというお話があり、あながち母の言葉は間違ってなかったんだなと再発見。
経験をするだけではなくて、それについてとことん考えること。
それが大事なんだという、新たな気づきを得られた。
いきなりこだわることはできなくて、本屋もコピーライターも考えたことがものにでるともお話しされていて、すごく共感したのと、もっと精進しないとという気持ちになった。
幸い、考えることは大好きなので、苦労はしなさそう。

また本好きな人が作る本屋と、チェーン店の本屋では、お客様とのつながり方が違うというお話もされていて、私がなぜチェーン店の本屋が好きなのかを理解できてすっきりした。
自分の思いを本屋に反映するのか、出版社とお客様の間に立って仲介をする立場で本屋を作るのかで、かなり違いがある。
客観的な視点を持つことはすごく大切だなと思った。

私が好きな本屋とは、今まで出会ったことのない世界に触れることができる場所であり、本の選書に個人の趣向がないけれど、売場にはこだわりがある場所なんだなと気づいた。


2つ目の経験は、「本・ひとしずく」に行ったこと。
すごく居心地のいい空間だった。
なんだろう、まるで親戚の家に遊びに来たみたいな感じがして、すごく安心した。
接客業やってると難しいなと思うのが、お客様と店員の距離感で。
すごく話してほしい、距離感が近くいてほしいって人もいるけど、
あまり話しかけず、でも無視はせず、見守っててほしいって人もいて。
このタイプの人が同時にいると、片方に不快感を与えてしまうことがある。
すごく話したい人と話しすぎると、見守っててほしい人は気まずくなって逃げたくなるし、
ずっと見守っていると、すごく話したい人は物足りなくなってしまうし。
そのバランスの難しさを日常的に感じているからこそ、ひとしずくさんの接客のバランスの良さに感動した。

私が入ったタイミングで、もう誰かとお話しされてたんだけど、過度に注目するわけでもなく、だからといって注意を向けてないわけではない、あの感じがめちゃくちゃよかった。
接客業についているけど、実は接客を受けるのが苦手で、話しかけられすぎたり、いないものとして扱われたりすると、逃げたくなってしまうんだよね。
だから、居心地のいい場所を見つけるのも大変で、本屋さん巡りをしていてもなんだかしっくりこないんだけど、ひとしずくさんはめちゃくちゃよかった。
注意が向いてるから、ぶつかりそうだったり、レジに行くとすぐに気づいて、その場の雰囲気を壊すことなく、気にかけてくれる。
もう、こんなん、親戚の家じゃん、居心地がいいに決まってるじゃん。

あと感動したのは、選書が押し付けがましくないこと。
なんかね、自分のこだわりを全面に出す本屋さんもいいと思うんだけど、私とは合わなくて。
個人の本棚を作るような選書じゃなくて、幅広く出会えるような選書の仕方だった。
ついつい買ったよね、お茶の本。
お茶に興味があったこと、本屋に行って気づくって、もうこういう体験を出会いを私は本屋に求めているんだって叫びかけた。
しかもすごいのが、いろんな人が担当する本棚みたいなのもあって、個人の本棚も見れてしまうという。
複数あるから、押し付け感がないし、ニーズの対応の仕方がすごい。
置いてある小物も可愛いし、というか本屋に小物を求めてるっていうニーズまで回収してきたんですが。
伏線回収のプロかよ、なんなんだよって顔面を覆いたくなりました。

この居心地のよさの正体は、きっと場所ではなくて、人だと思った。
気遣いとか選書とか、作った人がとことん考えないと、こんな場所できない。


私が目指すサードプレイスはきっと、チェーン店の本屋のような出会いも提供しつつ、人の温もりもあるような、だけどもそれが押し付けがましくない、そんな空間で。
できれば、そこにコーチングとかカウンセリングみたいな要素も盛り込みたくて。
つまり私が今から目指すのは、接客経験とコーチング、カウンセリング経験があり、本好きな人だけではなく様々な人と交流を深め、人脈がある人間。
そのために、今できることは様々なイベントに参加し、交流を深めること。
またその経験を発信し続けること。

また一歩夢に近づいた気がして、大満足。
おすすめのイベントあれば、教えてください。
私は勇気を出して、とあるイベントのボランティアに申し込みます。
あと、こころ検定も受けます。
人生大忙しで、生き甲斐があるね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?