新型コロナウイルスの感染を通して
皆さんこんにちは 株式会社CuboRex 代表取締役の寺嶋 瑞仁です。今回はタイトルにもあるように私自身新型コロナウイルスに感染しました。今回はそのエピソードについて記載します。今後皆さんが実際に新型コロナ感染症を発症した際にどうなるのか、そしてどうすべきかの参考にしてほしい。
また寺嶋が新型コロナ感染症にかかった際に迅速に手配をすすめてくてた会社の同僚やはげましの言葉をくれた仲間、そしてなにより丁寧にホスピタリティ高く治療にあたってくれった病院関係者の皆様、本当にありがとうございます。
では実際に新型コロナ(以下 コロナと呼称)の症状が発症してからのことを追っていく。
今回の記事で強く伝えたいこととしてはコロナワクチンを接種できるチャンスがあるなら最速で接種してほしいということである。
※28日追記:新型コロナ発症前の状況について追記する。
7日(水) 新型コロナワクチン接種1回目
HAX Tokyoでの採択者を対象に職域接種でCuboRex社員全員(その時点で予約済みの者を除く)がモデルナワクチンの1回目の接種を行った。私も一回目の摂取を行った1名である。
9日(金) 居酒屋で仲間と飲み会
夜、新橋にある居酒屋で普段あえていなかった仲間とあって話すために新橋にある居酒屋にいった。こちらは緊急事態宣言下でも20時以降に営業している居酒屋ということでかなり人が多かった。こちらでは久々にお酒も堪能した。
こちらの飲み会の状況をあげた理由として、私が感染したのはここではないかと自分なりに考えているからである。下記で記載する発症までの潜伏期間の長さとなにより、このとき一緒にいた仲間が13日に新型コロナの陽性を発症しており、その後ホテル療養になったからである。
14日(水) 発症1日目
最初に初期症状が現れたのが14日の午前2時などの深夜である。とても息苦しく、咳と痰が多く発生した。その日はなんとか気合いで寝た。その時はコロナの陽性である意識はなかった。
朝4時半 午前中になおる感じはしなかったので会社に午前中は休むよしをつたえた。
そして午前中(午前10時頃)は近所の自販機で飲み物をかったり体温計をかったりした。この時点で体温は38.7℃になっていた。ただこの時点でもコロナの可能性は本人は自覚していない。
体温や現在の体調などを副代表である嘉数が寺嶋に聞き出して下記の対応を求めた。本人的には現時点で9割以上コロナに感染していると感じていたそうだ。
葛飾区の新型コロナ受診相談窓口に電話した。そうすると現在の対応や状況などをあれこれ聞かれたのでわかる範囲で回答していった。ただその間もかなり体調としてはしんどかったのを記憶している。
その後一度電話は切られ、再度の電話で葛飾区の保健所の案内で寺嶋がすんでいる場所から徒歩でいける病院を紹介してもらった。そこで検査をうけるようにとの指示があった。私は最寄りの病院に連絡をした。その際に保健所からの紹介であることを申し伝えた。最終的にその日の14時に診察の予約をとることができた。
14時になり最寄りの病院に診察にきた。保険証をだし、通常の玄関とは別にコロナ感染者用の待機場所でまっていた。問診票への記載を行い鼻咽頭検査方式のPCR検査を行った。結果は陽性だった。
今回の陽性反応については病院から保健所に対して連絡がいくそうで、その後の対応などについては自宅療養しつつ待機してほしいとのことだった。また自宅療養中の処方箋とお薬をもらい帰って療養するようにいわれた。
帰りの道中、長丁場になることを予想したためドラッグストアなどでスポーツドリンクや食べやすい食料などを買い込んだ。
自宅に戻り、会社や関係者に今回のことを報告した。会社については私が陽性であることを前提にすでに動きだしており、会社のことは任せることにした。会社のほうでは副代表指導のもと濃厚接触者の隔離、業務のリモート化を急速にすすめていた。頼れる仲間がいて助かる。
保健所から連絡があり、コロナ感染の心当たり、濃厚接触者に関する情報などを聞かれた。今後の療養方針として自宅療養、ホテル療養、病院療養があるとのことで私はその時点ではホテル療養を希望した。自宅では寺嶋以外にも他のメンバーがすんでいるためだ。病院についてはその時点では一人であるくことが可能なため軽症と考えた。
療養先の選定についてはどうやら翌日になるようだ。
なお そのあと医師の処方箋通りに薬を飲んだものの体調が悪化し寝ることもままならず大変だった。
15日(木) 発症2日目
自宅療養 朝5時から体調がとてつもなく悪い状態になっている。呼吸が非常にはやく、体全体と顔がしびれて動かせない状態になった。これはまずいと思い 同居人に助けをもとめた。最終的に救急車が呼ばれることになった。この日測った最高体温は40.3度どついに40度超えを記録した。
午前6時頃に救急車がきて隊員2名の方が2階で各種バイタルのチェックと個人情報の確認を行った。
自身の痙攣は過呼吸からくるものだったらしく、隊員の人が丁寧に呼吸を落ち着かせて息をするように指導してくれた。これで30分以上かけてではあるが呼吸を落ち着かせ、その頃には多少のしびれはあるものの手足に力をいれた状態で動かすことができるようになった。
最後に救急隊員の方からこのまま病院にいくかを確認。病院でも投薬内容などは変わらないらしく状態によっては引き返すことになるそうだ。私は保健所からホテル療養の件がいけるようならそちらにすると救急隊員に伝えた。救急隊員の方は自分の体調が安定していることを確認したのち戻っていった。
保健所から午前中に連絡があり、ホテル療養用のあきがあるとの回答を得た。しかし寺嶋の体温が高すぎることが問題で軽症患者用のホテル療養では受け入れができないとの回答だった。そこで病院での入院を希望した。
15時前 保健所が手配した車が自宅近くにきた。寺嶋のほうはそれまでに指示されたものをできるかぎり準備して出立できる状態にしてあった。
寺嶋とプライベートで会っていた人から陽性者が一人でた。寺嶋から念の為、検査をしてほしいとお願いして検査をしてもらった上での結果である。
もし自身が陽性者となった際には濃厚接触者には必ずPCR検査を受けるように連絡してほしい。
15日(木) 発症2日目 入院1日目
16時前に平成立石病院に到着して、保険証を手渡し、病院内に案内された。病院内にはコロナ患者用の隔離病棟が存在し、そちらで今後すごすことになるようだ。
フロアをあがり通路を進むと自分が割り当てられたカーテンで区切られた部屋があった。どうやらここが自分の部屋のようだ。有料ながらテレビや冷蔵庫があるのはありがたい。ネット回線は自分でどうにかしなくてはいけないとのことだ。
その後、血液検査、CTスキャン、レントゲン、尿検査 など一通りの検査を実施した。
夕食は写真のような定食がだされた。しかし食欲がほとんどなくほぼ全く食べることができなかった。
さてなにはともあれ今日から新しい病院内での入院生活のはじまりだ!!
16日(金) 発症3日目 入院2日目
昨夜からなぜか一睡もできなかった。咳と痰(血混じり)と喉の痛み、頭痛がひどく、まともに水やポカリをのめない状態だった。また大便もここ3日間でていない。体温は38.8度
体調の悪さをみかねた看護師と医師が早朝に点滴をいれてくれた。さらに座薬もいれてくれて一気に37度まで体温が低下した。さらにのどの痛みが収まったのもとても大きい。
おかげで朝食を完食することができた。
夜金曜ロードショーでサマーウォーズをみれたのはよかった。
17日(土) 発症4日目 入院3日目
体温40.7度 体調自体はそれなによい。投薬がなくても痰や喉の痛みがなくなりみずがごくごく飲めるようになったことに感動。
ただ味覚が変わっていることにきづいた。食事でだされてるりんごジュースをりんごジュースと気づかない程度には味覚がかわっていた。
会社からWiFiルーターその他のものが届けられた。なによりも有り難い差し入れ。
18日(日) 発症5日目 入院4日目
かなり体調が回復した。お通じも出た。以降1日に一回ペースでお通じがでるようになった。
多少思考できるようになってきたので、現状の寺嶋のおかれた状況と体調から入院中は副代表である嘉数に寺嶋が保有する会社の全ての権限を移譲することを伝えた。
あとなんか覚醒した。明らかに普段自分が自覚しない第2人格ができていた。普段自分が絶対にしないキャラになってた。確かに僕自身は普段はしないけどオチャラケたキャラが過去幼少期にあったのは事実だがそれ以降自分からそれを出すことはなかった。
しかも自分は未来予知能力をもった全知全能(学習によって取得可能)に目覚めたヒーロー的なのを確信してた。
19日(月) 発症6日目 入院5日目
38度 この日薬を飲み忘れてえらいめにあった。まだ自分の体調が投薬によってギリギリのラインで安定していることを強く意識し、薬と適切な投与に大きく感謝した。医師の皆様ごめんなさい。
熱が全然下がらないとのことで炎症・免疫抑制剤としてステロイド内服薬を処方された。
社内から寺嶋以外に陽性者がでた。PCR検査前にすでに疑わしい症状はでていたため15日より自主隔離を行っていた。寺嶋と社員1名以外からは最終的に陽性者はでなかった。
20日(火) 発症7日目 入院6日目
安定していたと思われた体調が一気に悪くなった。咳、頭痛、体のだるさが一気にきた。体温も39.7度まで上昇
21日(水) 発症8日目 入院7日目
38.3度 解熱剤投与で36,4度までおちた。
そして念願のシャワーが解禁 入院7日目にしてシャワーをあびたのとっっても気持ちよかった。自分的にも一気に体調が改善した気分。以降毎日シャワーを一日に一度あびる。
22日(木) 発症9日目 入院8日目
解熱剤なしで36.2度までおちた。咳はまだある。
体重が70㎏あったのが65kgまでおちてた。
退院予定日が26日ときまった。
体調も安定してきたので改めて現在自分がおかれている状況について記載する。私が入院しているのは平成立石病院という地域の救急医療を実践する目的で作られた病院である。今回の新型コロナ感染に関しても先駆的な取り組みをいくつもされている病院である。
こちらの隔離病棟にて私は治療をうけており、朝昼晩3度の食事の他、定期的な検査、一日一度の医師の診断があるという形だ。夜9時には消灯になる。患者に関する情報は最新の電子カルテにて集約され必要な情報をすぐさま正確にとりだせるようになっている。看護師の皆さんはいずれもがとてもホスピタリティが高く、日々不安な生活をおくる患者にとって大きな安心を与えてくれる。
23日(金) 発症10日目 入院9日目
36,9度 今日から薬だちで72時間大きな発熱がなければ来週月曜日に退院できる予定。72時間の大きな発熱がなければ退院というのは厚労省が定めた基準とのことだ。
24日(土) 発症11日目 入院10日目
36,5度 体調良好 薬断ち二日目
東京2020オリンピックが開始し、早速日本が柔道がメダルを連取してとても元気をもらった
25日(日) 発症12日目 入院11日目
36.6度 体調良好 薬断ち3日目
明日の退院後の動きなんかも考えはじめよう。
私は6人の大部屋ですごしていた。入院中何度か同室の人が退院されたり症状が重くなって別の部屋に移される人をみかけた。しかしベッドが2日以上連続してあくことはなく必ず新しい患者が補充され続ける状態だった。
26日(月) 発症13日目 退院日
36.4度 体調良好 本日退院日である。まだ咳が多少でる状態であったため一週間分の咳止めをもらった。入院治療費に関しては後日会計とのことでのちほど電話で金額を伝えられて病院の窓口でまとめて支払う形とのことだ。(いくらになるのかドキドキ)
特に検査などはなく 午前9時半にタクシーを呼びそれにのって退院した。
退院後 自宅にもどって家事をしたのち今週はホテルにて自主隔離生活を送ることにした。
退院して出歩いてわかったことだが体重だけでなく筋力や心肺機能もかなりおちてて普通に歩いてるだけで大変だった。
31日(土) 発症18日目
体の体温や排便などを見る限り、限りなく健康体の状態であると自覚することができるが、会社に出社して気づいたこととして本調子とは程遠いということがわかった。体力が下がっている事自体は覚悟していたがそれ以上に会社業務を本格的に行ったりすると、極度に疲れたり、頭の頭痛、咳がでるなどの症状がでる。
感覚としては体の中は基本的に正常に機能しているが新型コロナの残党が残っており、それらを基本免疫と新たに獲得した抗体免疫で掃討しているといった感じ。
またこの日は医療費を公費で負担してもらうための申請書を記載して投函した。そういえばまだ病院から入院費の請求がきていなかったのはこの手続きがされていなかったからだろう。26日に自宅に帰った際に郵便物をしっかりチェックしておけばよかったと今更ながら反省している。
8月2日(月) 出社
体温 36.5部 自己判断だが体調・体力が完全に回復した。土曜日から自宅近くのジムではしったり朝ラジオ体操をはじめたのが効いたのかもしれない
8月9日(月) ワクチン接種準備
ワクチン接種後副反応が起こることが予測されたので解熱剤(ラックル速溶錠)と冷えピタを用意した(というか会社が用意していたのでそれをもらった)
8月10日(火) 2回目接種
午前9時ごろより都内の職域接種会場にて接種を実施した。接種の方法は1回目と変わらなかった。その日の夕方以降から副反応がはげしくなった。測った中で最も高くて39.1まで体温があがった。その他の現象だと接種した左腕が痛くて服やかばんにうでを通すのがつらかったりした。またその日はしんどさで一日のたうち回っており、寝れたと自覚できたのは翌日朝の4時から5時の1時間であった。
8月11日(水) 2回目接種の翌日の副反応
この日は一日ずっと頭痛とだるさ、しんどさとの戦いであった。体温も解熱剤をのんでも38度程度だった。翌日には問題なくなった。
今回の新型コロナウイルス感染を通して
今回の新型コロナウイルスの陽性反応をうけてから、会社および関係者には多くの迷惑をかけた。そのなかでもなんとか自分たちで事業を遂行してくれてとても感謝している。
また今回のコロナであることがわかってから回復にいたるまでしっかりした仕組みをもって対応してくれた東京都及び保健所の対応者、病院関係者の方にはとても感謝しています。
その上で自分なりに新型コロナウイルスに感染して入院したことを通して思ったことをお話すると
・新型コロナウイルスに感染しても若い人が死なないのは本人の体力や免疫力があるのももちろん重要であるけど、それ以上に日本という国が十分な医療体制を持っていることが大きい。今回のコロナ感染で仮に外部からの支援が一切なく、医療機関への入院がなく自分一人で自宅での対処を迫られた場合には寺嶋は死んでいただろうと思わせられることがあった。しかし今の日本においてはそんなことは現実としてはほとんど起こり得ず、緊迫した状況でありつつも誰でも何かしらの医療支援を受けれる状況である。まずはそれだけの医療体制を構築している日本という国に感謝したい。
・次に新型コロナワクチンについて、接種後の後遺症など懸念されることが多いと思うが自身が新型コロナに感染したら周囲への被害も含めてかなり甚大な負担を強いることになることを考えにおいてほしい。ワクチンを接種することによって自身や周囲への感染を抑制できれば自身と周囲への負担をへらすだけでなく逼迫している医療機関への負担も減らすことができる。上記でも述べたが若者が新型コロナで死にづらいのは充実した医療体制があるからであり、自身のみでの対処が求められた場合においては死亡率は大きく跳ね上がると考えられる。そういった現状の医療体制の崩壊を防ぐためにもコロナワクチンを接種することによって感染予防の効果をあげ、仮に感染したとしても軽症ですむ体制を構築することが重要である。CuboRex社においては全社員に対して最短期間でのコロナワクチン接種を義務付けており、職域接種によりワクチンを全員が接種することとしている。またこれは私個人の考えでもあるが仮に強烈な副反応や後遺症がでるならそれはそれで検体としてとても有意義であると考えている。今回接種するワクチンは過去10年のうちにおいてコロナ以外での導入実績がほとんとない手法で作られrたワクチンであり、今後の医療技術の向上において大きな貢献が考えられる新技術である。そういった新技術に対して自身を一つの検体として貢献できることは私個人としてとても名誉なことであると私自身は考える。
コロナに感染してよかったと思えたこと(執筆途中 2021/10/24)
自身が会社のために仕事しなくても致命的な問題なく業務が回っていることに気づいたこと。
その後
まだ咳がでているため、自主隔離としてホテルにて療養している。7月30日まで自主隔離の予定である。
2回目の接種についても本来8月4日に予定していたが感染後一定の期間をあける必要があるとのことで接種日時を再調整をしている。現在は8月10日に接種予定である。