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「相棒」最終回予想に関する考察 その2

※相棒season23があるであろう、という仮定の予想です。

三 「ハイジャックに出くわす」


以下、基本英語で進みます。字幕付き。

犯人「この飛行機は我々がハイジャックした!これから××国に向かう! その前に……。」

杉下「君と君と君、伏せて!」(日本語)


ドス、ドス、ドス。


杉下「不用心ですよ? 海外に向かう飛行機では、迷彩柄の服は着てはいけません。兵士かもしれないと思われて、最初に撃たれますよ? それが、もし、それが子どもでも、ね。」


犯人A「お前、何ジャマをしているんだ!」


杉下「無用な殺人は、目的ではないでしょう? あの3人の迷彩服は、ただののんきな日本人のファッションですよ。」


日本語のできる犯人B「まあいいじゃないか。携帯電話と荷物を置いて、みんな飛行機の後ろの方に移動しろ! お前もだ!」


杉下「はい、神戸君、行きましょう。」
神戸「は、はい。」


後ろのほうに集まる乗客。屈強な男が3人、こそこそ話をしている。聞けば、ある団体に所属するプロレスラーらしい。


屈強な男A「犯人はふたりだ。トイレに行きたい、といって三人でふたりを羽交い絞めにするというのは……。』
杉下「やめた方がいいですよ。」



屈強な男A,B,C「えっ?」
神戸「杉下さん、僕らも一緒に5人でかかれば、確保は難しくないと思うのですか。」


杉下「ハイジャックというのは、もうひとり以上、乗客を装って後ろにいるものです。その隠れた犯人に射殺されますよ。」


善人(小声で)「な、なに!」
神戸「本当なんですか。杉下さん。」
杉下「ハイジャックの、いろはのい、ですよ。」


犯人C「その通りだ。」


全員「えっ?(振り向く)」

犯人C(英語)「君はなかなか物知りだね。」
杉下「いや、それほどでも。さあ、拳銃を渡しなさ……。」


ドスドスドス

杉下、撃たれる。無言で倒れる。



神戸「え? 右京さーん!」


犯人C「我らは、日本のドラマのようにヒーローを活躍させないんでな。邪魔者は見つけ次第、こうだよ。そして。」


神戸「そして?」


ドスドスドス

神戸、撃たれる。無言で倒れる。



犯人C「仲間らしいな。そういうヤツも即、射殺なんだよ。」


その後、屈強な男たちも撃たれてしまった。
それを見ていた乗客たちは何もできずに、××国へとハイジャックされていった。

外国人のハイジャッカーには、日本のやり方は通用しなかった。


ちょっと残酷だったか。そして番組も30分で終わってしまいそうだ。

四 「隠し子&隠し孫登場」


杉下「わたしに来客ですか? どなたでしょうねえ。」
神戸「女性と、お子さんのようでしたよ。」


ロビーに向かう、杉下と神戸。そこには、20代後半の女性と、5歳くらいの女の子がいた。


「道明寺美佐子と申します。こちらは娘の日茉莉ひまり。5歳です。とうとう、とうとう、見つけることができました。」


杉下「……道明寺、さん。道明寺さんというと、まさか……。」
神戸「右京さん? お知り合いだったんですか?」


杉下「え、ええ……。最初の離婚をした後、お付き合いしていた女性に、道明寺陽子さんという方がいらして……。」



美佐子「杉下さん。わたし、あなたの娘です。日茉莉は、あなたの孫のですわ。」




杉下「なんと……。陽子さんが妊娠していらしたとは……。」


美佐子「杉下さんのお立場を考えると、お別れするとき、妊娠を伝えられなかったそうなのです。先日、母が亡くなりまして、死の直前に杉下さんのことを聞いて……。わたし……。一目だけでもお父さんにお会いしたくて。」


神戸「お、お父さん……。」



美佐子「杉下さん……。髪の毛を何本かいただけませんか? 親子鑑定をして、はっきりさせたいのです。」


杉下「おやおや、これではいつものわたしと逆になってしまいましたねえ。もちろん、喜んでご提供しますよ。」



しばらくして、親子鑑定の結果を持った美佐子たちがやってきた。


美佐子「杉下さん……。親子の可能性、99%と出ました。こ、これです。」



杉下「こ、これは……。ではあなたは、本当にわたしの娘なんですね。」
美佐子に近づき、そっと抱きしめる杉下。


杉下「陽子さんは残念でした。しかし、人生の後半で、こんなプレゼントがやってくるなんて、うれしい気持ちでいっぱいです。」


美佐子「す、杉下さん……。お父さん。」


杉下が、日茉莉に近づく。

杉下「君は、僕の孫なんですね。かわいいですねえ。」



そして、日茉莉をそっと抱きしめた。




フフフン、フフフンフンフン、フフフフフン、フフフフン♪


特命係の部屋で、杉下が鼻歌を歌っている。


神戸「杉下さん? それはなんの曲なんですか?」
杉下「あ、いえいえ。じゃあ行きましょうか。」
神戸「はい。」



杉下「ちょっと失礼。」

三人組「警部殿~。また……。」


杉下「すみませんねえ。すぐすみますので。あなたは……ですか?」
容疑者「ええ、そのときわたしは……です。」


杉下「どうもありがとう。あ、それからひとつだけ。」
三人組「あ~。」


杉下「これなんですけどね。なんだと思います?」

容疑者「え? ああ、女の子ですか?」
杉下「ふふふ。この子は、ぼくの孫なんですよ。かわいいでしょう。では。」


あっけにとられる、神戸と三人組、そして容疑者。
さっと部屋を出て、歩き出す杉下。


フフフン、フフフンフンフン、フフフフフン、フフフフン♪


神戸「また鼻歌を歌っている。あ、この曲はもしかして!」
杉下「ようやくわかりましたか? 大泉逸郎の『孫』ですよ(笑)。」
神戸「す、杉下さん……。」



終業時間になる。札を裏返す杉下と神戸。
杉下「そうそう、今夜、美佐子さんと日茉莉ちゃんと、食事に行くんですよ。君も付き合いませんか?」


神戸「その……。食事に行く店って、もしかしてあれが……あれがある店ですか?」
杉下「カラオケですか? もちろん。」



――。
神戸「今日は、ご遠慮させていただきます。」
杉下「そうでしたか。ではまた。」


フフフン、フフフンフンフン、フフフフフン、フフフフン♪


あの鼻歌を歌いながら、うきうきして帰っていく。



神戸「いいことなんだ。おめでたいことなんだ。……でも、ぼくは杉下さんが『孫』を歌うところを見るのは、耐えられない……。」


そうして、神戸は花の里に向かったのだった。


ほのぼの。『孫』を歌う杉下さんを見てみたいな。


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