シニア経営者の私がスタートアップを目指す理由
間もなく30年の会社です。
ファクトリーギアという「上質工具専門ショップ」を始めたのが1996年。
会社を設立したのが2000年。
今の業態で仕事をスタートして28年。私の会社はまもなく創業から30年という会社です。
企業の寿命が30年というのは創業経営者が一線で仕事が
出来る期間が30年だからなのかもしれません。
創業時には若造と揶揄された私も気が付けば60歳を超えました。
なぜスタートアップ企業を目指すのか?
そんなシニア経営者の私が
なぜスタートアップ企業を目指すなどと言い出したのか?
それは企業の寿命が30年ならば、
ここでまさに「REBORN」
生まれ変わろうとする意識が必要だと思ったからです。
スタートアップの定義とは
革新的なイノベーションを実現し、圧倒的な成長力で躍進する企業。
その実績を背景にM&AやIPOによって企業の価値を大きく高め成長する企業。
全くゼロの状態から革新的な事業モデルを創造してスタートアップを
目指すのは、もちろんワクワクするし、とっても刺激的です。
でも、30年という長い年月をかけて築き上げたブランドを
活かし、発信の手段と見せ方を変えることで、社会に変革を起こす
スタートアップというのは、保守的な企業はあまりやらないことです。
でも、ファクトリーギアなら出来るかもしれない。
そして、これは工夫次第で、かなり面白いことが出来るのではないかと思っているのです。
ファクトリーギアのブランド力
ファクトリーギアは「工具ショップ」です。
しかしファクトリーギアが多くの工具ショップと違うのは、
ひとつひとつの工具に確かな品質を求め、間違いない品質のものだけを
セレクトして販売するショップであるということです。
日本国内はもちろん世界中からセレクトした工具。そして世の中にある
工具に納得がいかなければ自分たちで企画し、多くの工具メーカーから
協力を得て、新たな工具を創り出すという、きわめて手のかかる
仕事をしてきました。
店を創り、働く人を創り、工具を創りマーケティングをする。
そのすべてを自社でやるという、極めて重たく効率の悪い
ビジネスモデルです。
より短期間に成果のあげられるビジネスモデルを構築して
M&AやIPOで事業を大きく成長させることを目的とする
スタートアップ企業のビジネスモデルとは大きく異なります。
しかし、この前時代的なビジネスモデルは結果的には簡単には
出来ないブランディングという形で実りを結んでいると思います。
今では、日本国内の多くの大手自動車ディーラーさんから評価を受け、
新人メカニックの工具セットのシェアはH社、S社、M社では30パーセント
を超えるほどのシェアとなっています。
せっかく手間をかけて築いてきたビジネスです。
現在のマーケットのなかで着実な成長を目指すことも選択肢のひとつです。
しかし、私には今までの人生をかけた仕事で得られた経験をもとに
社会にあらたな価値を創造し貢献できる事業モデルを作りたい。
今、強く思っているのです。
どんな社会を創りたいのか?
品質を重視した工具は決して安くはありません。
しかし、価格以上に品質を求めて工具を買うファクトリーギアのお客様は
仕事にもこだわりをもったお客様です。
そんなお客様は、コロナ禍、私に問題の大きさを教えてくれました。
社会が外出を避け、人との接触を避ける中、工具を手にモノを作る人、
インフラを守るために整備をする人たちは、リモートワークアをすることが
出来ませんでした。
ただ黙々と現場に向かい、リスクを感じながら、インフラを守るため
仕事を続けていました。
しかし、日陰の存在である彼らには陽があたることも、大きな称賛を集めることもありませんでした。
彼らの存在があるからこそ、私たちは安心してリモートワークをすることが
出来ました、医療サービスを受けることも出来ました。
この素晴らしい仕事の現場を魅力あふれるものにしたい。
そして日本のモノ作り、MROに携わる仕事を憧れの仕事にしたい。
そうでなければ世界に誇る日本のモノづくりの火も
世界に絶賛される日本のメンテナンスの技も消えていってしまいます。
そのためには社会変革を起こすほどのトレンドを作りたい。
と思っているのです。
社会変革を起こすトレンドを創りたい
モノ作り、MROの仕事を憧れの職種にするためには
① 生産性を高める。
仕事を解析し、より効率的に動けるための環境を整備する。
効率を高めるために最もフィット工具提案をする。
無い場合は開発する。
AI、DXを活用し、属人的に起こるミス発生リスクを排除し、
安心して働ける環境を作る。
安心な環境で稼げる仕事にすること。
これが極めて重要です。
② スタイルを創り出す
ワークウェア、シューズなど、毎日のワークスタイルもこれまでの
ユニフォームという概念から機能的なファッショナブルなものを生み出す。
ワークウェアがタウンウェアとして、日常的に着たくなるようなモノに
していくことで、ワークへの理解と認知を進める
③ 発信する。
マスメディア、ソーシャルメディアを広く使い、ワークスタイルを発信していく。仕事だけではなく、仕事時間以外の充実したライフスタイルの提案も進めていく。
社会変革を起こすためにはチームが必要
つまり、ファクトリーギアがスタートアップ企業になると宣言することは
ただ単に急速な成長を目指すという宣言ではなく、
社会全体を俯瞰して、多くの企業と連携し、新しい働き方を創り出すという取り組みをするチームを創るぞ!という宣言でもあるのです。
そこで、ファクトリーギアでは
工具ショップの仕事から発展して、マーケティング、コンサルティング、
DX提案という、新たな領域のビジネスにチャレンジしていこうと思っています。
共に未来を創る企業のみなさんと連携することはもちろん
社内にもこれまでの工具販売という領域とは異なるスキル
を持ったチーム作りも必要です。
まずは、興味のある方は是非、高野倉と話をしましょう。
イベントを企画していますので是非ご参加ください。
9月9日開催イベントのお知らせ
海辺のオフィスでBBQ、プール、夏を堪能しながら語りましょう!
日本のモノ作りの未来を考える
一緒に日本の未来を創りましょう!
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