ミラノデザインウィーク2(2024年4月23日)
街のあちこちで景色と融合する展示物を見た私は、翌日ミラノサローネ(国際家具見本市)の本会場に足を向けました。
滞在場所から乗った電車は大混雑。会場も大混雑。決して安くはない入場料(関係者でも直前手配で55ユーロ)を払って、なぜこれほどまでの人が集まるのか?
62回目、2019年以来通常の四月開催になったミラノサローネの魅力を知るべく会場に入りました。
サローネの展示会会場はミラノの街中の展示とは異なり、新製品発表商談会的なものが多かったです。そこには世界中からバイヤーが集まり、品定めをし、ビジネスの熱気が溢れていました。聞こえてくる会話も生々しい商談が多くありました。展示商品はとてもユニークなもの新しいものが多く、新たなビジネスを創ろうとする世界中のバイヤー、デザイナーの熱気に溢れていました。
家具のマーケットについて、特に私は情報を持っているわけではないので、あくまでもイメージでしかないのですが、全体的に新素材を使ったものが多かったように思います。
セラミック、新しい素材を使った繊維などから生まれるガーデンファニチャーのバラエティーが多く展示されていました。雨にぬれても15分で乾くという信じられない機能をもったガーデンファニチャーは、これから、家の外に広がる空間をもっと楽しくする夢が膨らみました。
あたりまえのことかもしれませんが、家具はその一点だけで成立するものではなくて、どんな空間で何を大切にした家に住みたいのか?が重要で、サローネの中では夢の空間がずーっと広がっています。
そんな空間のなかを歩き回っていると、未来の自分はどんな毎日を送りたいのか?
どんな毎日にしたらもっと人生を豊かに楽しめるのか?という問いかけが頭の中に浮かんできます。
ビジネスとしてだけではなく、サローネに足を運ぶことは未来の自分を想像する楽しい時間になりました。
いくつかのブースでスタッフと話をしてみると、
イノベイティブな製品つくりにどん欲にチャレンジする姿勢を
すごく感じましたた。
伝統的な商品ももちろん魅力的ですが、市場は常に新しいものを
求めている。
過去の伝統的な製品から発展させ、革新的な新製品と生み出そうとする
のはシンプルに新製品はマーケティングしやすく
ビジネスになるからだと思います。
そこで必要になるのが新商品を生み出すデザインの力です。
会場に向かう駅の壁にはズラッとデザインナーの顔写真が
貼られていました。
機能もちろんだけれでも、ブランド哲学と文化を形にして
商品を作り上げる。
ほぼゼロに近いところから新たな製品を生み出すデザイナーの
力はとても重要で、サローネに参加する欧州メーカーのみなさんの
デザイナーへのリスペクトは日本のメーカーとは少しレベルが
違うなと思いました。
そしてそんなザインナーのみなさんが集まる
ミラノデザインウィークの魅力は展示だけではないということ。
続きのお話は「デザインウィークでの人の交流」
について書こうと思います。
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