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初のインモールショップ、札幌店オープン!(2008年11月)

2023年11月17日に想うこと

15年前のこの日に札幌店が今のショッピングモールにオープンしたんですね。
つまり、今月は15周年です。
スタッフのみなさんも覚えていないだろうなあ(笑)

札幌店はもともとロードサイド店で、地元の大きなワークウェア屋さんが
FCとしてスタートしました。
しかし、オーナーさんの早く多店舗展開したい意向と
ファクトリーギアのじっくり地域でファンを広げるという方針が
フィットしなかったこともあって、契約は終了しました。

そしてもう一つの理由は、ファクトリーギアのビジネスモデルが、
物販の常識で良いとされる指数とは大きく異なる重たい経営であること。
今流行りではない、動かない在庫をたくさん持つスタイルであること
もあってビジネスとしてのうまみが無かったことにもあります。

これは今も課題ですね。
ファクトリーギアに期待されるお店を作るためにはかなりの
在庫が必要です。
在庫がなければリアルストアとしての存在価値がありません。
重たい体でありながら健康を維持し続けるのは簡単では
ありません。
いまだにファクトリーギアのコピービジネスが生まれないのは
極めて効率の悪いビジネスだからなんです・・・・。

それにしても大好きな北海道にお店があること。
そして今もまだ成長していること。
現地のスタッフのみんな。
そしてなにより支えてくれているお客様に心から感謝です!

と、いうことで15年前、
札幌店のオープンに興奮している高野倉さんに
タ~イムスリップ。。。


過去を過信するなかれ(日記2008年11月28日)

11月21日、ファクトリーギア初のショッピングセンター内ショップが
東札幌「イーアス札幌」にオープンしました。

オープンの前日に札幌に入り、翌日がプレオープン初日で、翌々日が
グランドオープンでした。
久々に3日間、かなり長い時間お店に立ちました。

このお店には雪かきをしなくてもいい施設内に900台以上の駐車スペースがあり、
札幌中心部に近い地下鉄東札幌駅から徒歩2分という立地です。
オープン直後から沢山のお客さんで店内は大賑わいとなりました。
当初僕が思っていたイメージでは、ほとんど一般のお客さんからは
興味はもたれるかもしれないけど販売に結びつくことはないと思ってました。

ところが、きらびやかでお洒落な最近のファクトリーギアが扱うアイテムの工具は、
もはやそんな僕の想像を超える商品力をつけていました。
びっくりするようなおじさまがびっくりするほど工具を買ってくれます。
びっくりするようなお姉さんが、びっくりするような工具に興味を持って
最後にお買い物してくれました。

僕がファクトリーギアを始めたとき、僕は工具業界の人間ではなく、
ただ工具の美しさとストーリーに感激し、間違いなくこれは商売になると
信じて商売を始めました。
たくさんの先輩方から、「いつかはだめになる」
と、陰でいわれ続けながら、成長しました。
そこには、経験も実体験もないけれど、この美しい工具を知ってもらいたいし
沢山売りたいという一心でした。

つまり、決め付けは一切なかったんですね。
だから、ダメだというまわりの意見にも逃げ込むことはありませんでした。
ただ素直に自分の感性を信じていました。

若いころ、ある人にこう言われました。

「成功体験の過信が大きな落とし穴になるよ」

世の中は日々確実に動いています。
本当に信じてよいのは今の目の前に起こっていることだけです。
今、目の前で起こっていることを、受け容れ、うまくいっている
のであれば、それを認め、ダメであれば改善する。
シンプルにただそれだけを重ねることが大事だと思います。

ファクトリーギアを誰が作ったか?
自分がなにをやってきたか?
そのヒット商品を誰が見つけてきたか?
そんな過去のことはすべて、気持ちのよい、大切にするべき想いで話で
しかありません。

未来はあきらかに誰も見たことのない世界で、その未来での大きな前進の
ためには、もはや想いで話になってしまっている過去を過信してはいけないと
思います。

札幌の店には、僕の知らない、今までに経験したことのないファクトリーギアが
ありました。なにかが始まる。なにかが生まれる。
そんな胎動を感じていました。

札幌から戻って、体と頭がここ最近では経験がないほどに疲れきっていて
熱が出て、動けなくなってしまいました。

これは、僕にとってはぜんぜん悪いことじゃなくって。
とにかく目を閉じれば色々な絵が浮かび上がってしまったから。
見たことのない未来のイメージが続々湧き上がってしまっているということで。
つまり知恵熱です。

そう。今、頭の中には夢が膨らんでいます・・・。
この感覚はかなり新鮮です。
そしてなんだか懐かしい。

さあ、みんなも、
生み出すことのダイナミズムを一緒に体感しましょう。

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