桜岡設計事務所_め

北海道旭川市の郊外で家族が設計事務所を経営しています。公式HPのブログは簡略化している…

桜岡設計事務所_め

北海道旭川市の郊外で家族が設計事務所を経営しています。公式HPのブログは簡略化しているので、少し長い話をしたい時にnoteを活用してみようと思いました。家づくり、メンテナンス、庭づくりに関する事、色々。 http://www.sakuraokaarchi.com/

最近の記事

意味を考える

基本の所作から全然上達しない私に、茶の先生からよく「意味を考えて」と言われることがあり、日常や仕事にも通じる事だなと思います。 物事はある程度定着すると、なぜそれをやっているのかという目的や本質の意味が抜けて表面的な形だけ残る事があります。世代交代したり、組織の中で担当者が変わる場合にも起こる事です。 例えば誰かから引き継いだ仕事を、なぜそれをやることになったのか、今の方法を採用している経緯を伺って、建設的に説明できる人は前任者から上手く引き継ぎが出来ているし、その経緯を

    • 植物はいつも大切なことを教えてくれる

      成果を求める事に気をとられていると、些細な事、大事な事が頭から飛んでしまう時があります。 先日、雪が溶ける前に大急ぎで倒木を玉切りしていました。この時期は草が伸びずダニや虫もまだ居ないので一番作業しやすい時期だから… そして今日、改めて倒木の沢を見に行ってアッと声を出してしまいました。今回は切らずに残そうと夫に言われていた倒木の真下にフクジュソウが咲いていました。 実はこのフクジュソウ、数年前に既に見つけていたものだったのですが、倒木を薪にする事に気をとられて忘れていまし

      • つくり過ぎない・嘘をつかないのが良い

        桜岡に住んで10年目を迎えます。 先日、夫が薪小屋を作ろうと言って一緒にどんな形にするか話し合って、結局作らない事にしました。冷静に家の周りを観て、整理すれば車庫の中に薪置き場が作れそうでした。私達は、足し算より引き算派です。 夫は器用なので、薪小屋も上手なのを作ると思います。しかし所詮は小屋なので、きちんとメンテしないと朽ちるし雪落としの手間が増えます。「やり過ぎて風景を壊すもの」になってしまったら、それは将来この暮らしを引き継ぐ人の負担になるかもしれません。大切にしたい

        • 合間の季節を楽しむ

          SNSが普及してから、はっきりとしない合間の季節を色んな人が大好きなんだなと感じます。私も昔からその一人です。 特に、観光客に全然人気のない11月や3月、4月ぐらいが結構好きです。私が感じる「北海道らしさ」はこの時期に観られる荒涼としてどうしようもない風景を眺めた時です。 さらに、仕事でいうと北海道の庭づくりでは、霜が降りる直前の10月下旬~11月上旬にシーズンの仕事を終えます。庭の改修と植替え、刈り込み、冬囲いなどをひと段落させ、1年の仕事を俯瞰して観られる大事な時期です

          「知らないのがいい」の言葉の意味を家族を亡くした時に学んだ

          全てを知らないのがいいのかもね うちの猫を拾ってくれた人が、つぶやいていた言葉です。 猫を家族に迎えてから、色んな人や、拾ってくれた夫婦が会いにきてくれました。不思議と人に注目されて、あちこちにファンが出来るインフルエンサーキャットでした。 拾われた時なボロ雑巾のような風貌で怯えきっていたので、誰も引き取り手が見つかりませんでした。家族になってから、こんなに可愛い子を捨てた人がどんな人だったのか、猫がどんなに辛い思いをして一生癒えない心の傷を負ったのかを知りたいと考えるよ

          「知らないのがいい」の言葉の意味を家族を亡くした時に学んだ

          真剣に床拭きしたら3kmになった

          自宅の床材の仕様 築14年目になる自宅の床は既製品のフローリングではなく、建材を使っています。修業時代からよくやっていた仕様で、我が家はツーバイ材です。幅が広い規格が好きなのと、厚みが3.5cmあり素材も柔らかいため足触りが良く、体感温度が暖かく感じます。塗装は室内用のオイルステインを使用しています。無垢材というとピンキリですが、我が家も無垢材になります。 10年以上適当に手入れしていた ワックスがけは要らないのですが、動物と暮らす衛生上の懸念から掃除機をかけた後にクイ

          真剣に床拭きしたら3kmになった

          家族と自分の「豊かさ」考え続ける

          自己紹介 北海道の郊外で、地道に設計事務所を営んでいます。夫が設計士、私は現在公園行政に勤めるサラリーマンです。家族は他に猫2匹。 私たち夫婦は、元々同じ設計事務所で働くOBの先輩・後輩の関係でした。夫は40歳で独立し、実家のある旭川市で自宅兼事務所を建てました。私は同時期にハウスメーカーを退職し建築家を目指して夫の後釜のような形で札幌の設計事務所に転職しました。その後1年半で植物に関わる仕事をしたいと考え直し、都市公園の管理の仕事に転職して13年目になります。 出会っ

          家族と自分の「豊かさ」考え続ける