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意味を考える

基本の所作から全然上達しない私に、茶の先生からよく「意味を考えて」と言われることがあり、日常や仕事にも通じる事だなと思います。

物事はある程度定着すると、なぜそれをやっているのかという目的や本質の意味が抜けて表面的な形だけ残る事があります。世代交代したり、組織の中で担当者が変わる場合にも起こる事です。

例えば誰かから引き継いだ仕事を、なぜそれをやることになったのか、今の方法を採用している経緯を伺って、建設的に説明できる人は前任者から上手く引き継ぎが出来ているし、その経緯を知った上で自分なりの考えを加えてアレンジしている人は自走できる能力の高い人だと感心します。

私は今担当している仕事を10年続けています。立ち上げの頃から関わっているので、現場では古株になりつつあります。周りの担当者が変わり、なぜそれを、そもそも…という話をする機会がありますが、変化に対応していく事も求められています。

そんなここ数年は、引継ぎの時期に入ったなと実感しています。良いものを持続させるために、他の人にも伝え、やり方を学んでもらい、知ってもらう。そして思い出を語るのではなく、新しい発想を加えて変化する需要に応える。歳とったんだな、私。あの人が居てくれてよかったと言ってもらえるような引継ぎをするのが当面の目標になりそうです。

夫の仕事の北海道産木材のサンプル。なぜ北海道産を使うのかという意味や目的の部分も消えずに持続可能な需要と供給が定着してほしい。


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