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「よくこんな面白くないもの書けますね」

最近、X(現Twitter)のおすすめで、賞をもらったときや書籍になったときに悪意あるコメントが届いたというのを見て、いろんな人がそうなんだと知った。

タイトルは昔、前の名義で書籍になるときに一番最初にもらった悪意っぽいコメント。そのほか、何でまだ書いてるんだとか、この作家さんとお前みたいなつまらないやつが仲良いのおかしいみたいなのとか……まあその他にもなかなか言われたけど、このコメントが一番心に残っている。
(今思うと、ぜんぶ1人からとかなのかも)

自分の作品が面白くないものなのはそうかもしれないし、だからそう言われたんだと思った。今思うと、書籍になった人に言いたかっただけの可能性もある。当時のわたしは真っ正面から受け取ってしまった。

「よくこんな面白くないもの書けますね」は感想なのかもしれないし、純粋なコメントなのかもしれないと思っていた。正直、今思い返してもどう受け止めるのが良かったのかわからない。

試しにChat GPTに聞いてみた。「小説の感想でよくこんな面白くないもの書けますねと言われた。これは感想ですか? 誹謗中傷ですか?」と。
以下のように言われたので、どうやらそんなに気にしなくて良いらしい。

その表現は、感想というよりも誹謗中傷に近いですね。作品に対する評価が低いこと自体は感想として受け取れますが、表現が攻撃的で侮辱的なため、著者を直接的に傷つける意図があるように見えます。建設的な批評とは言えないので、誹謗中傷と捉えるのが適切でしょう。

具体的にどう面白くなかったとか言われたら、感想だったのかもしれない。

そもそも、コメントをくれた人が本当に読んだかどうかはわからない。内容に関して一切ないし、どの作品のことかも書かれてなかった。読んでなさそう。

それなのに、ものすごく落ち込んでそれから数年くらいはずっと頭をよぎっていた。

匿名で言える箱を用意したのは自分だから、悪意あるコメントが来ることを想定しておく必要があったのかもしれない。言ってしまえば、浮かれて褒められたら嬉しいなのほうに意識があったので、予想外の言葉たちに刺されてしまったのもある。

最近見た人のインスタライブで同じカテゴリに属さないのでこちらに入ってこないでと否定しているのを見て、わたしもそのスタンスでいようと思った。悪意は受け取らなくていい。生きる世界が違うから、別の世界をお互い生きていようね。

もちろん、面白さは大事にしたいとは思う。

わたしの面白いが誰かのつまらないの場合もあると思うので、それは申し訳ない。わたしは面白いと思って書いている。

わたしの面白いを同じように面白いと思ってくれる人もどこかにはいるはずなので、載せているし、これからもする予定。

面白くない、はあっていいよなあと改めて思った。わたしだってそう思うこともある。

ただ、それをわざわざ相手に伝えるのかとか、伝え方は考えておきたい。それは匿名であっても相手は人で、わたしも人なので。
(もちろん、度が過ぎれば匿名でもなくなるけど)

ちなみに、わたしは感想文がとてつもなく苦手なため、匿名の箱はありがたい。匿名で褒めるのって相手が受け取っても受け取らなくても良いし、語彙力がなくても許される気がして(無責任)送る側としては気楽。

長くなってしまったけど、匿名は良いことで使っていたい。

以上




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