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肥満症治療薬に新たな風(大和証券CMアメリカ シュナイダー恵子氏/Morning satellite Jan,2024)
2023年の相場では、AIと並び、肥満症治療薬が大きなテーマであったが、今年も注目を集めると考えている。
大和証券として、業界全体のピーク市場規模を948億ドルと、現在の15倍以上と予想している。肥満だけでなく、心臓、肝臓病など多くの生活習慣病に有効であると認められ、現在開発段階の薬剤は40を超えている。
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先行して発売したノボノルディスクとイーライリリーの両者の株価は2023年大幅に上昇した。今年は投資家の物色がこの分野に新規参入し、将来シェアを獲得する可能性があるアムジェンなど割安な企業に広がると考えている。
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アムジェンが開発している肥満症治療薬Mariは既に高い有効性を示している。また、既存薬が週1回の皮下注射での投与のところ、4週に1回で済むと言う利便性から現状最も有望な新薬と期待されている。
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イーライリリーの予想PERが91倍に対し、アムジェンは16倍と割安であり、Mariの評価が株価に反映されるのはこれからだと考えている。
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課題としては2つ考えられる。
⑴ 保険のカバー率
保険の種類や合併症の有無等で条件は変わるが、民間保険の場合、5割程度のカバーで患者の負担額は年間約6,000ドルと高額である。
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⑵ 投与中止率の高さ
ある調査に参加した患者の72%が、3ヶ月内に使用を止めていたとのことで、副作用やコストが高すぎる点等が考えられる。
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今後は、保険償還率、飲み薬の開発、有望な新薬の参入等が株価を動かすと考えられる。
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