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自己効力感が低い人の特徴と高めるために気をつけるべき5つのこと

自己効力感とは、自分は役に立つ人間だ、いて良いんだと思えると言うこと。卑屈にならず、人を貶めず生きていくためにとても必要な感情です。

自己効力感が低い人の特徴

人は、自己実現できない状態が続いたり、役に立てている実感をもてない状況がつづくと、どうせ頑張ってもダメだという諦めが続いて習慣になってしまいます。

その結果、自己効力感が下がった人は、そんな状態でも、自己肯定をしたい、自己否定をしたくないという当たり前の感情と相まって、余計に周りから疎まれてしまう下記のような行動をしがちになります。

- 人の話を聞かない
- 人の陰口ばかり言う
- 人を褒めない
- 立場が少しでも悪くなると逃げる
- 人の意見を否定ばかりする
- 殻に閉じこもる

これらは、努力をしても報われないから人を貶めて自分は最低ではないことを自己確認するという、自己防衛の本能から来る行動ですが、巻き込まれる周りの人達から見ると、あたかも初めから性格が悪い人、自分勝手な人に見えてしまいます。

自己効力感を高めるために気をつけるべき五つのこと

ポジティブになんて気軽に捉え方を変えることを勧める記事をよく目にしますが、ほとんどの人にはお勧めできません。
楽観的というのは必ずしも良い結果になりません。諦めや開き直りになりがちで、成長を阻害したり、余計に孤立に繋がったりしかねないのです。

ここではあえて辛辣に気をつけるべきことをあげていきます。


1. 身の程をわきまえる

自己効力感が下がる罠に嵌りがちなのは理想が高い人です。

自分の能力と置かれている状況をまったく理解しないまま高い理想だけ掲げているだけでは、何を努力したらその理想が叶うのか分からず失敗するだけです。

最終的にその理想を実現できないなんていうつもりはありませんが、登山と同じで、たどり着くまでのルートの計画なしに、いきなり頂上に降り立ちたいと考える癖をまずやめましょう。

自分のできることを確実に見つめて理解することはとても大切です。

2. 出来ることを確実にやる

次に大事なことは、今の自分で出来ることは確実にやるという事を継続して積み重ねることです。

軽視しがちで、それでも、もっとも大切なことです。

継続は力なり。つまらないと思えることでも、愚直に確実に積み重ねることで確実に身についていきますし、周りも認めてくれるようになってきます。

諦めて放り出さないことで理想にだって少しずつ近づけるものです。

3. 分けて考える

何かの物事をやるときには、全て完璧にではなく、分けて考えましょう。分けて考えて、一つ一つ確実にこなすという考え方と捉え方に変えることで、完了した達成感、近づいている進捗感を得られ、諦めや絶望から自分を遠ざけることができます。

分け方には縦に分ける方法と横に分ける方法があります。

縦に分ける方法とは、ゴールまでにやらなければいけない道のりの区切りで分けるという方法です。今の実力では途中までしかいけないかもしれませんが、どこまで独力でできるのかということ自体が自分の成長の指標となり、諦めを遠のけることができるはずです。

横に分ける方法とは、あるべき姿になるために必要な要素を洗い出して別のタスクと考え、一つ一つ確実にできるようにこなしていくことです。このやり方の良い点は、分業もしやすく、自分一人でできることを明文化・明確化しやすいのでおすすめの方法です。

4. なりたい自分を具体的に思い描く

これがなければ自己効力感を得るためには話になりません。

今まで色々な若手のキャリア相談を受ける機会もありましたが、自己効力感が低く、能力を高められない人たちには「なんでもできる超人を理想としている人」という共通の特徴があります。

神様じゃないんだから「なんでも完璧にできる人」なんて不可能です。それなのにそれを求めているから、自分も他人もいつも否定する結果につながります。

「なんでも完璧にできる人」だなんて具体的にできないものは捨てましょう。これとこれとこれが得意な人、周りをみてこんなところでみんなの役に立てる人など、ちゃんと、自分に何ができるのか、自分が何ができるようになると人の役に立ったり自分のやりたいことを叶えられるのかを具体的に思い描いてそこを目指せるようにしましょう。

決断とは「決めて断つ」ことです。やること・やりたいことを実行することではなく、他を切り捨てること・やらないことを決めることなのです。時間は有限なのですから。

5. 小さな一歩を計画する

3と4ができた上での話です。どうなりたいのか決まったら、そうなるにはどんな要素がどのレベルで必要なのかということを考え、どこからどのようにできるようになるかを考えましょう。

乱発的に来たものを打ち返すような生き方をしていてはなりたい自分には近づけません。

それぞれが、短い期間で習得や実現可能な小さな一歩まで落とし込んで考え、実行していけば、確実にゴールには近づいていくのです。

最後に

本記事は若手の社会人を思い描きながら書いていますが、高校生・大学生にも共通することです。10代20代のうちはなりたい自分はどんどん変わっていきます。どんどん変わったっていいんです。

変わること自体を恐れずに、小さな「できる」を積み重ねていくことで、自己効力感を高め、自立した人間に成長していけるのだと思います。

BeeComb Grid株式会社
https://beecomb-grid.co.jp/

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