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コトバの葛籠

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日常で書き上げた詩たちの行き場。星屑のようにひとつひとつが小さく仄めいて、ひとつの星団みたいになれたらなぁ。
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2020年10月の記事一覧

ちっちゃく芽吹いていけばいい

ちっちゃく芽吹いていけばいい

いきなり多くの人の目に止まる
綺麗な花を咲かせようとすると
自分がもたないよ

雪解けを待った地面が
一気に細やかに
緑に蠢きはじめるように

ちっちゃく芽吹いていけばいい

幼き色の葉っぱを出して
冬を終えた美しさも
見る人の心を奪うものだから

もえこ