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コトバの葛籠

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日常で書き上げた詩たちの行き場。星屑のようにひとつひとつが小さく仄めいて、ひとつの星団みたいになれたらなぁ。
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2020年7月の記事一覧

私の悲しみ

悲しみっていうのはさ
鮮烈なんだよね

スパークするような
やつらは逃げ場なく
一挙に押し寄せる

ぐっ、

ぐぐぐっと

呼吸が止まって
みぞおちから喉が硬直する

そして頭まで
石灰化させてしまい
固くなって

圧迫される

圧迫しながらも
波のように緩急をつけて

しかし

鮮烈に

私の周囲15センチほどを覆う

そんな感情を
私は悲しみと呼ぶ

私の悲しみ