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5.ゲーム理論で施設長の考え方を変える

前回、『お金の管理②』で利益と黒字にする方法をお伝えしました。

▼前回の記事はこちら▼

皆さんの施設の稼働率はどうでしょうか?
稼働率が80%以上であれば、今の時点では問題はないでしょう。
しかし、80%以下であれば、稼働率をあげなければいけません。

「稼働率なんて上がらないよ。」と思っている施設長
施設の稼働率が上がらないことを、「新しい施設が他でできたから・・・」と言い訳する施設長がいます。
確かにそれも理由の一つかもしれません。
しかし、それが全てではないです。
というのも介護の世界は、いまプラスサムゲームだからです。

プラスサムゲームとマイナスサムゲーム


プラスサムゲームとは「ゲーム理論」からくるその業界の現状を表す言葉です。
市場が膨らんでいく状況をプラスサムゲームと言います。
例えば、2000年の携帯電話事業。
当時まだ携帯電話を持っている人が少なかったため、市場は人口分だけ増えていきました。
このように市場自体が増えていく場合は、他社とシェア争いせずに売上を伸ばす事が出来ます。
これをプラスサムゲームと言います。

しかし、現在はどうでしょうか?
すでに1人1台の時代です。
こうなると、携帯電話会社は他社の携帯を使っている人を自社に取り込まなければいけません。
また、日本の人口も年々減っていますので、さらに熾烈な争いになっていくことが火を見るに明らかです。
このように市場自体が増えない、または減っているなかでシェアを取り合う事をマイナスサムゲームと言います。

介護業界はどっち?


では、介護業界はどうでしょうか?
2040年までは、高齢者はどんどん増えていきます。
いわゆるプラスサムゲームなのです。
この状況で稼働率が上がらないのは、何も行動せずに「稼働率なんてそんなに簡単に上がらないよ。」と思っている施設長に問題があるのです。
まずは、施設長が考えを改めなければなりません。
「近くに新しいデイサービスが出来たから」とか「コロナウイルスの影響があったから」とか「スタッフがうまく動いてくれないから」とか言っていませんか?
そんなことを言う前にまずは、稼働率を上げる行動しましょう!
 

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今日のまとめ
介護業界は『プラスサムゲーム』