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羊たちの沈黙/トマス・ハリス

いきなりですが、小学生時代の思い出。
家にあったこの映画を録画していたビデオ(DVDじゃないVHS笑)をこっそり見ようとしたら親に見つかり「ダメ!禁止!」と怒られ(成長期に惨殺物はよろしくないと思ったのでしょうか。謎。)、変な復讐心を抱いており、本を読むようになってから、絶対に読んでやる!と心に決めていた本です。ようやく復讐を遂げました。満足です。

親に言わせてみれば「そんなこと言ってないよ」だそうです。もう、調子いいんだから。


FBI行動科学課訓練生の「クラリス」は、特別捜査官の「クロフォード」の指示で、精神異常犯罪者用病院にいる「レクター博士」(精神科医で連続殺人犯人喰いレクター)の面会へ。

その頃。世間を賑わせていた、白人女性を殺し、皮を剥ぐ連続殺人犯「通称バッファロウ・ビル」の捜査と、難病に侵された妻の看病で多忙を極めるクロフォードは、クラリスの能力を認め、レクターの対応を任せたのだった。


レクター博士は、レクターの元患者であり、レクター自身が殺害した男の保有する車を調べるようクラリスへ情報を伝える。車の中には首から切断され、頭部のない男の死体が発見される。


一方、バッファロウ・ビル事件では、新たに被害者が川で発見される。解剖すると、喉に虫の蛹を押し込まれられていた。過去の被害者の喉元にも蛹が残っていないかは明かされていないが、車の中にあった頭部のない死体の喉元にも同じような虫の蛹が発見される。


事件の関連性をみたクロフォードは、クラリスへ再度レクターの元へ訪問し、バッファロウ・ビル事件の情報を探るように指示をする。

そして、また少女が一人行方不明となり、バッファロウ・ビル事件と類似した状態で切り裂かれた少女の衣服が発見される。

精神科医でかなりの天才で、異常犯罪者にも関わらず、レクターにはどうも魅力を感じてしまいがちです。クロフォードも素敵なおじさまです。最愛の妻を看取るシーンなんかもう泣きそうに。鼻の奥がツーンとしました。

レクターがいる病院側とFBI側の心理戦のようなバチバチも見所。この病院長にはほんっとにイラっとします。


本当は映画と同じ表紙で文庫欲しかったのですが、まあ中古なので致し方なしです。小学生心に、題名が「羊たち」なのに、なんで顔に「蛾」がとまってるんだろ~?って思っていたのですが、「蛾」の謎も「羊たち」の謎も解けました。もう満足です。二十何年か越しに、思いを遂げられ、目標達成しました。ありがとうございます。

続編、次は「ハンニバル」が良いと伺いましたので、ハンニバルにします。楽しみです。
ただ、本作序盤に「レッドドラゴン事件は覚えているか?」とクロフォードが言うので、あー、レッドドラゴン先だったのかしら?とも思ったり。。

原作は恐ろしい箇所は全くなかったです。とても面白かった。待望だった映画も見ました。最高。素晴らしかったです。

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