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【授業②】〜1年目の課題〜

前回は私の授業のルーツである早稲アカ講師時代のことを書きました。

今回も引き続き「授業」について書こうと思います。

早稲アカ講師後、埼玉県の公立高校の採用試験に合格し、働き始めました。


最初は私立で働こうと思っていて、2つの学園から内定をいただいてました。

1つの学園は、面接と模擬授業の試験を突破して内定をいただきましたが、面接の際に「野球部の顧問は間に合っていて、バスケ部の顧問を求めているから、バスケ部を持ってもらいたい」と話されたので、失礼ながら採用を断ってしましいました。

もう1つの学園に就職しようと思っていて、公立高校の2次試験を受けずに、当時外部コーチをさせてもらっていた小松原(現・叡明)高校野球部の練習試合に行こうとしたところ、恩師でもある監督に「お前は絶対私学に行っちゃダメだ!絶対公立へ行けー!」と、高校生の時以来の“ど説教”をされ、公立高校の2次試験を受験しました。

あの時に練習試合の予定を確認したり試験の話をしていなかったら…と、今思うとあの時が“人生の分かれ道”だったなぁと感じます。

それで採用試験に無事合格し、現任校へ赴任することが決まりました。


さて、話がだいぶ逸れてしまいました。

授業の話に戻ろうと思います。

実は私は本当は部活動(高校野球)指導をバリバリやりたい人間ですが、初任1年目は男子バレー部顧問となり、2年目以降に野球部との兼部となり、今でも主顧問(監督)ではないので、自分が部の先頭に立って指導する立場ではありません。

そういう状況だったこともあり、自然と授業に力を入れるようになりました。

本校はいわゆる偏差値でいうと、40前半くらいです。
中学校まで「勉強が楽しくなかった」「授業がわからなかった」という生徒がほとんどです。

そのため、(高校教員としては初任者なので初任者なりに)まずはとにかく「楽しく」「わかりやすい」授業を心がけました。
生徒が授業に前向きに取り組み、そして最終的には(義務教育程度の)基礎学力+αの学力をつけてもらえるように。

1年目を終え、2年目の4月です。
授業を担当していた卒業生Fさんから手紙をいただきました。

Fさんは初めて会った時から本当に勉強に興味がなさそうなギャルのような女子生徒です。笑

内容はほとんど自分の日本史の授業の感想で、「授業が楽しかった」ということや「もっと勉強したい」といった内容が書かれていました。

思いは届いたのか、ある程度の目標は達成されたのか、やってきたことは間違いじゃなかったのかなと感じました。


ただ自分の中では、この1年目、大きな課題がありました。

まず、授業スタイルが「塾」のスタイルに近いと、知識の伝達が多く(話を聞いて黒板を写しているだけで受動的)、生徒が「主体的に活動している時間が少ない」ということ。

次に、生徒の興味関心を引き出すような導入・展開・活動をやったり、黒板を使って丁寧に板書して授業をしたりしていると、「授業が進まない」ということ。

そして、地歴公民の授業をしていると特にですが、「人物」「事件」「戦い」などいろいろワードが出てきますが、生徒にとっては「イメージがわかない」ということ。


それを解決するために、2年目から授業スタイルを一新しました。

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