【授業④】〜2年目以降のチャレンジ/その2〜
今回も、前回の続きです。
1年目の課題
教員1年目の授業では、私の中では、大きな課題が3点ありました。
(1)授業スタイルが「塾」のスタイルに近いと、知識の伝達が多く(話を聞いて黒板を写しているだけで受動的)、生徒が「主体的に活動している時間が少ない」ということ。
(2)生徒の興味関心を引き出すような導入・展開・活動をやったり、黒板を使って丁寧に板書して授業をしたりしていると、「授業が進まない」ということ。
(3)地歴公民の授業をしていると特にですが、「人物」「事件」「戦い」などいろいろワードが出てきますが、生徒にとっては「イメージがわかない」ということ。
その課題を克服するために、2年目から授業を一新し、以下のことをチャレンジしたこととして、前回の投稿では、(1)の「主体的に活動している時間が少ない」ことについて載せました。
今回は、残りの2つについてです。
(2)「授業が進まない」ことに対して
2年目から私にとってのチャレンジしたことの一番といったら、基本「パワーポイント」のみで授業するようにしたことです。
準備は大変ですが、授業の進むスピードは格段に速くなりました。
今までの黒板に書く時間がなくなったんですから、当然です。笑
教育実習の際やさまざまな場面で、「黒板1枚でその日の授業がまとまるように」「パワーポイントで授業をすると前のスライドは消えてしまい残らない」などと聞いてきましたが、私の考えとしては、パワーポイントでやった方が絶対に良いです。
私の授業の場合は、授業プリントと同じスライドが映されるようにしてあり、生徒の持っている授業プリントに形としてしっかりと残るので、問題ありません。
しかも図や写真を大きく映すことができます。
絶対にわかりやすいです。
生徒は常にスライドに注目するので、寝ないです。
個人的に感じるデメリットとしては、やはり授業の準備にかなりの時間を要することだと思います。
ただ、このチャレンジは、やって本当に良かったと思います。
この時は、まだ本校にはプロジェクターが設置されている教室が少なく、同じようにパワーポイントを活用して授業する方が数名いましたが、プロジェクターを担いで教室に行っていました。
当時、本校の社会科室にはプロジェクターが備え付けられており、誰もその教室を使用して授業していなかったため、私は社会科室を陣取り、今まで授業させてもらっていました。
現在では各教室に備え付けのプロジェクターが設置されたため、多くの先生方がパワーポイントで授業を行うようになりました。
時代だなぁと感じます。笑
(3)「イメージがわかない」ことに対して
① パワーポイントでの図や写真などの提示
これも先ほど記した通り、パワーポイントを活用することで、図や写真を提示することができます。
歴史上の人物の肖像画や、絵画や建築物の写真、事件のようす、当時の写真などを提示することができるので、生徒は非常にイメージしやすくなったと思います。
教科書の文章や黒板やノートの文字だけで「○○年に○○で○○氏が○○の乱を起こした」などと勉強するだけよりも格段にイメージしやすくなったと思います。
② 映像の活用
さらに、パワーポイントだけでなく、映像資料も活用しました。
NHK高校講座の映像やテレビ番組などを活用し、映像を授業の導入(予習や復習)に活用するようにしました。
これも、毎年のように生徒から「イメージしやすかった」と授業の感想文に書かれます。
③ その他アプリの活用
また、アプリを活用するようにもなりました。
一番活用しているのは「Google Earth」です。
地理の授業では、地形などを見るときに使えます。
日本史や世界史の授業では、歴史的建造物などの中に実際に「ストリートビュー」で入ることができたりします。
これも、生徒たちはイメージしやすいようで、また見ていて楽しいようです。
まとめとして
前回の投稿から続き、以上の内容が2年目以降に私が授業でチャレンジしてきたことです。
教職を目指している学生さんは、もしよければ参考にしてみてください。
ただ、この授業の形がベストだとも、思っていません。
まだデメリットや改善しなければならない課題が多くあります。
また別の学校に勤務したり、生徒が変わっていったり(世代や世の中が変わっていったり)すれば、さらに変えていかなければなりません。
さらに良いものを作っていけるように、頑張っていきたいと思います。
また、このチャレンジができたのは、独り身だったり、部活動で主顧問でなかったりして、授業に費やせる時間が多く取れたこともあります。
これから部活動を主で指導するようになったり、いろいろ校内の仕事の中心に立つようになったり、家庭のために時間を使うようになったりしていくと、なかなかこれだけの授業準備等の時間は作れなくなると思います。
その辺の時間の使い方、いわゆる「コスパ」を良くしていくことが私の今後の課題になってくると思っています。
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