見出し画像

片づけの見積もりを立てよう(26)

片づけは、長期戦です。「家中散らかっていて、どこから手をつけたら良いか、分からない」という相談をいただくことが多くあります。手当たり次第に作業を始めず、どの順番で手をつけるか、まずは見積もりを立てましょう。今回と次回の記事で、見積もりの立て方をお話します。

片づけのポイントは、「部屋別」ではなく「モノ別」に片づけることです。モノの総量を、「箱」を使って簡易的にカウントします。

3辺の合計が100cmサイズの箱をご用意ください。
事前準備チェックリストにて、収納グッズは購入してはいけないとお話ししましたが、唯一「無印良品 ポリエステル綿麻混・ソフトボックス」は1箱、買っておくと便利です。それでなくても、段ボールのSサイズ、カゴなど、3辺の合計が約100cmであれば、何でも構いません。この箱を使って、整理・収納の作業を進めていきます。

まず、この箱とスマートフォンを持って、家中を歩きましょう。モノの写真を、撮影してまわります。撮影での注意点としては、「部屋全体」の写真を撮影するのではなく、「モノの集まり」の単位で撮影することです。1点1点のアイテムが目でみて認識できるレベルで撮影します。引き出しや押入れも1段ずつ引き出して、全てのモノをカメラに納めます。

画像3

写真を撮る際、いたたまれなくなって、片づけ始めてはいけません。整えたり隠したりせず、ありのままの姿を客観的に撮影しましょう。

画像4

写真を撮り終えたら、着手するアイテムの順番を決めていきます。優先順位の決め方は、稼働率と目障り度です。

稼働率の定義は、直近1ヶ月で使ったかどうか。写真1枚の中で、今月使ったアイテムの比率を数えます。一般的に、家の中のモノの8割は、月に1回も触れられていないと言われています。ミニマリスト部屋と呼べるラインは、収納スペース(押入れやクローゼットなど、備え付けの収納空間)内で5割、居住スペース内で9割です。

目障り度の定義は、ずばり写真を撮りながら、「うわっ…目立つ」と気になったところを、直感で選びます。居住スペースから丸見えの書類の山、タンスから溢れ出た洋服など、普段からなんとなく気になっているモノを選びます。

スクリーンショット 2020-01-15 12.43.59

稼働率と目障り度で、写真に写っているアイテム名をマッピングしましょう。注意点は、場所名ではなく(例:クローゼット)、アイテム名(例:洋服)で記載することです。左上の象限にある、「稼働率が低く、目障り度が高いモノ」から、順番に片づけましょう。

図表.pptx (13)

実際には、このようなイメージになります。なお、このマッピング表は、完成したら写真をとっておきましょう。後の振り返りや、今後のスケジューリングで活用します。

次回は、用意していただいた「箱」でモノの量を量っていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?