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新卒1年目に実践した錯覚資産運用ノウハウ #田端大学

こんにちは、靴磨くマーケターの小東です。

今日は先日読んだ本の感想と、自分の社会人経験を交えた解説をしていきます。

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■田端大学の定例会と課題図書とは?

私は田端大学サロンに昨年6月から入会しています。

そこで本業に生かせる知見を広げるのはもちろん、複業の「革靴伝道師」としてのブランドも高めるべく切磋琢磨しています。

そんな田端大学では月に一度定例会があり、ブランド人に近づくための課題図書が出されます。それに対して、自分なりの感想をまとめて発表するというスタイルが取られています。

1月定例会のテーマは下記「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」でした!

私も満を持して課題を提出したのですが、力が及ばず、当日の発表枠3名から落選してしまいました。

でも自分の経験には自信があったし、少しは人の役に立つと思ったので、今回noteでその資料をサロン外の人にも公開しようと思います。


■複業家の私、何者なのか

そもそも私は、永田町にある株式会社ガイアックスという会社に属する現在新卒2年目の会社員です。

私はtoB向けにSNSのコンサルティング業務を提供する部署で、マーケティング部門におります。

下記のような記事を書いてビューを集めたり、セミナー開催やダウンロード資料を通じて問い合わせに繋げたりして、潜在顧客の獲得を担っています。

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ですが、ここまでは本題に関係ありません。私には複業するもう一つの顔があります。

それが靴磨きや革靴布教活動を行う、「こひ先生」という姿です。月のリソースの10%を使って複業しています。


■錯覚資産の威力:1年で商品化や企業コラボ

私はガイアックスに学生インターンで入る前、3年以上、某大型スーパーで革靴を販売するアルバイトをしていました。

ですが当時は本格的に靴磨きをすることもなく、ましては自分のお客さんを持って何か商品やサービスを提供することはありませんでした。

ただ会社員になって、複業を始める先輩社員も増え、「大好きな革靴で仕事がしたい…!」という想いが強まりました。

その想いのまま、経験ゼロから突っ走り、1年間でここまで結実しました。

・社内で靴磨き
・Twitterアカウントを本格化
・出張靴磨き
・社内ブログで記事化
・靴磨き営業
・有名ファッションブログで記事化
・有名ファッションブロガーとコラボ商品
・(株)コメ兵さんを取材
・革靴ブログ本格化
・マドラス(株)さんを取材

やっぱり、好きな領域で自分の実力に価値を感じてもらえ、評価されるのは嬉しいです。

取材のお礼にカスタムオーダーの革靴が頂けたときは、興奮しました。


■錯覚資産をどうやって運用していたのか

正直、自分自身「これが錯覚資産だ!」という意識は当時なかったです。

ただし、「若くて行動力があり、ちゃんとコツコツやっている前例(アウトプット)を見て評価してもらえている?」という仮説はありました。

今回は3つの切り口でポイントを紹介します。

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①錯覚資産:優秀そうと思わせて、成長機会(活躍機会)を作る力
②PV思考:露出頻度や魅せ方を工夫する思考
③成功サイクル:前回の実績を糧に次の環境を得て、成果を出すサイクル

本書の言葉を少し変えて、ややざっくりまとめるとこの3つがポイントになります。

次からは自分が実践していたことを、上記ポイントに合わせながら解説していきます。

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まず錯覚資産(優秀そうと思わせて、成長機会を作る力)についてです。

私の場合、まず社内の靴磨き屋さんから始まりました。「新卒が仕事しないで、勝手に新聞を広げて靴磨きしている」という状態です。

裁量労働制の職場ではありますが、最初は快く思われてなかったです。そのため事業部長や人事担当者、次年度の新卒入社予定者など、発信力のあるキーパーソンを手当たり次第磨いて、口コミを作ってもらいました。

すると「本気で好きなことやっているんだね」とか、「実は自分も磨いて欲しかった」という方が増えて、会社が味方になってきました。


そうすると数か月で、「うちの会社でゲストとして、磨きに来てくれないか?」というオファーをいただきました。それが「出張靴磨き」です。

ここでの経験や知識、そして実績(錯覚資産)が、後の企業やブロガーさんとのコラボに役立ちました。

ただの「革靴好き・靴磨き好き」から、「豊洲」や「丸の内」で「100人以上磨いてきた」複業家として肩書を得たわけです。その後の活動で、営業トークも随分パワフルになりました。

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次にPV思考(露出頻度や魅せ方を工夫する思考)についてです。

私が最初に取材を受けたのは、たしか新聞社の「複業特集」だったと思います。当時、靴磨きの腕はそこまで高くなかったはずですが、本業の時間を割いて好きなものに没頭する様子が記者さんの目に留まったようです。

その後「複業」以外に、「偏愛家」「熱中家」という文脈でテレビ番組の制作会社の方が話を聞きに来てくださったこともあります。「靴磨きのコミュニティが珍しい!」と言って、noteを経由して連絡をいただきました。

ここまで来て、相手に取り上げてもらえるような露出の仕方をアレンジできるな!と気づきました。

たとえば、今はお掃除の「こんまり」さんが欧米で流行っていますよね。やや乱暴ですが、靴磨きを「心のお掃除」だと解釈して「仕事の相棒をきれいにして心をクリーンにする、マインドフルネスだ」みたいな文脈で訴求することもできるわけです。


私はただ靴磨き好きではなく、革靴メーカーと消費者の橋渡し役になる「革靴伝道師(エバンジェリスト)」を標榜するようになりました。

また、「革靴人口を増やす」「若者よ、革靴を履け」というテーマで資料を作ったり記事を書いたりして、革靴や靴磨き道具のメーカーさんに話をするようになりました。

そうすると、分かりやすい肩書と過去の実績が加わり、話を聞いてもらえるようになりました。

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最後に成功サイクル(前回の実績を糧に次の環境を得て、成果を出す循環)についてです。

これが、今まさに書いているnoteやTwitter、外部ブログなどの蓄積です。

書いた「文章」とか、コラボ販売した「商品」って、公開していたら一人歩きして営業してくれます。

先述しましたがnoteを見てTwitterのDMで連絡をくれた番組の制作会社の方がいたり、過去の取材記事を見てくれていて革靴メーカーの方を紹介してくださった方がいたり、情報の拡散とストックはとてもレバレッジが効きます。


これは、最後にして究極のポイントなのですが、結局「ちゃんと成果出せるか実力があるか?」がとても重要です。

先の田端大学でも田端さんが「錯覚資産とは借金の保証人」と仰っていましたが、

ブロガーや友人が私を見込んで商品化や出張靴磨きの機会をくれている以上、私は知識であったり靴磨きの腕で、その機会を提供してくれた方々の期待に確実に応える義務があります。

少なくとも今の段階では一定のアウトプットが出来ていたから、こうした結果に結びついたと思っています。

昨年から私は巷の書籍はほとんど買い、レビューをし、実践した内容のブログでの記事化を進めています。今年は靴磨き職人さんのお店をまわり、道具や実力をアップデートする企画を検討しています。


■最後に:錯覚資産のメリデメ

簡単にまとめると、錯覚資産は上手く使いこなせばチャンスを作れるものの、胡坐(あぐら)をかいていたら足元すくわれるという、良くも悪くもレバレッジの効く資産になります。

私は複業での学びを本業に逆輸入して、今年は頑張っていこうと思います(その話は追々…)。

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バッサリ削っても3000字を超える文章になってしまいました。本当は田端大学の発表の場で、会場の皆さんとインタラクティブに伝えて行ければと思ったのですが、悔しかったですね。

でも、勝ち抜かれた登壇者3名の発表も素晴らしかった。

今回の発表資料を見て再認識しましたが、田端大学の学生は自分のキャリア意識をしっかり持った、ブランド人予備軍の戦闘集団です。

毎月、月初に欠員を募集しているので、ぜひご興味ある方は見に来てくださいね。

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最後に宣伝ですが、田端大学の方も、そうでない方も革靴や靴磨き関連のお話あれば喜んで行きます。革靴業界を全力で盛り上げたいです。

●小東真人(こひ)アカウント:https://twitter.com/gxsoc_kohigashi
●こひ先生のアカウント:https://twitter.com/k_leather_lover

サポートしてくれた方、いつでも靴を磨かれに来てください。