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福祉施設でプロジェクトテーマパークやってみた #Backlogボドゲ

先日、お世話になっている福祉施設(※)でBacklogボドゲ「プロジェクトテーマパーク」をプレイしてきました。
社会福祉法人 札幌恵友会 特別養護老人ホーム 福寿園

プロジェクトテーマパークをチーム力アップのコミュニケーションツールとして使い、チーム力アップのポイントとなるような気づきを得ていただけました。

久しぶりのプロジェクトテーマパーク。
大盛り上がりだったプレイの様子はどのような雰囲気だったのか、残しておきたいと思います。

プロジェクトテーマパークとは?

プロジェクトテーマパークとは、ヌーラボ社が提供するプロジェクトマネジメントを学べるボードゲームです。詳しくは下記の記事で書いてます。

参加者

プレイヤーは福祉職員

今回のプレイヤーは福祉施設で働かれている職員の方々。
参加された方の役職は、施設長、看護課長、介護課長、相談員などでした。
どちらかというと、チームに対するマネジメントが求められる役職だそうです。

前提知識

システム開発やプログラミングなどの知識はありませんし、Backlogだって知りません。もちろん、ボードゲームに出てくるシステム開発の専門用語も初耳です。(例えば、バーンダウンチャートなどの用語のこと。)

前提知識を踏まえると、初回プレイは相当難しくなるだろうな?と予想していました。

前提知識は全く無い状態で、どのくらい受け入れられるのか?
そんな想いをもってワクワクドキドキしながら当日を迎えました。

結果

結果は大盛りあがり!業務で普段から培われている皆さんのコミュニケーションスキルが発揮され、大変楽しんでいただきました。

笑顔でプレイされている様子(マスクの下は笑顔)

会のあとは、ボードゲームをプレイした際の気付きをもとに、業務に活かそうとされているような声もいただきました。

ボードゲームプレイ中の様子

ボードゲームは、期間を開けて2日間プレイしました。
全体の流れは以下の通りです。

  • 概要説明(ボードゲームの目的、使うもの、大まかな流れ)

  • まずやってみる

  • 難易度上げてやってみる

  • 振り返り
    ---ここで1日目終了---

  • もっと難易度上げてやってみる

  • 振り返り

  • 振り返りを踏まえてやってみる
    ---ここで2日目終了---

まずやってみる

まず初めは、通常ルールよりも簡単な設定でプレイしながらルールを覚えていきます。

簡単な設定とは、例えば以下のような設定です。

  • 役割カードのサイレントは使わない

  • 信頼マーカーは使わない

  • 3x4の12枚

  • 全建築成功がゴール条件

特に、プロジェクトテーマパークの醍醐味である「見積もり」時に発言できないのはちょっと寂しいと思います。そのため、ゲームに慣れるまでは、役割カードのサイレントを使わないほうが楽しんでもらえます。

ルールを確認しながらプレイ

初回は、不明点があれば質疑応答しながら解決して進めます。
「こういうケースはどうなるんだろう?」とチームで考えながら進めていきます。

ルールの理解中にしっかりコミュニケーション

難易度上げてやってみる

次に、ボードゲームの基本的な流れやルール、進行のポイントを抑えていただいたのち、簡易モードでは使わなかった信頼マーカーを使います。

信頼マーカー

信頼マーカーの存在により、ゲームオーバーとならないためにどうすれば良いか、より深くチームで考えることになります。

チーム内での役割(チームの色)が生まれる中、両チームともにテーマパーク完成!

全員が積極的にコミュニケーションを取りながら、進行されていたのが印象的です。建築成功時の拍手やバンザイなど、身体を使った表現もチーム感がありました。

もっと難易度上げてやってみる

初日の様子を見て、2日目のチームをシャッフルして実施します。
ボードゲームの概要をおさらいしたのち、初日よりも難易度を上げてプレイします。

今回は5名1チームで実施したため、枚数を通常ルールの4x5枚で実施します。これで、さらに難易度が上がります。

初日よりも活発なコミュニケーションで前のめりに

この難易度になると、ゲームオーバーを体験することになります。
1日目のプレイを思い出しながら、質疑応答とともに進行します。

進行を確認しながらプレイ

ゲームオーバーを上手く回避しようと議論しながら、真剣にプレイする姿に、私も刺激を受けました。

振り返り

ボードゲームのプレイ結果を踏まえ、以下の観点で振り返ります。

  • やったこと

  • わかったこと

  • ためしてみたいこと
    ※この振り返り手法は、YMTと呼ばれます。

この観点を、チーム内でまとめていただき、チーム同士で共有していただきました。

ゲームの内容を振り返って議論

全員がチームのメンバーを尊重し、お互いの理解を示しながらコミュニケーションする様子に、私も刺激を受けました。

振り返りを踏まえてやってみる

最後に、前述した振り返り結果を踏まえてプレイします。
特に、「やってみたいこと」で決めた内容を実現させます。

振り返りを活かしてプレイ(マスクの下は笑顔)

1つのチームでは、コミュニケーションの進め方や戦略の改善。
あるチームでは、なんと新しいルールが作られました。

新しい役割

想像していなかった展開だったため、細かいことは抜きにしてプレイしていただきました。(ギャンブラーとは・・・w)

気づきのアウトプット

さて、今回のプレイでの気づきをアウトプットいただきました。
1日目では、ボードゲームにより感じたこと、チームのコミュニケーションという観点で気づいたことなどをポストイットに書き出し、2日目までに経験した行動の変化などを書き留めていただきました。

気づきの共有

一つ一つのコトに真摯に取り組み、きっちりとアウトプットしてくれたことを大変うれしく思いました。おそらく、日々の業務にも活用していただけることでしょう。

気づきのアウトプット

まとめ

今回のプレイでは、本来予定していなかった内容がありました。

ひとつ目は、1日目の盛り上がりを見て「これはアウトプットしないともったいない」と感じ、急遽用意していた紙とポストイットで気づきのアウトプットを行うようにしました。

ふたつ目は、2日目の盛り上がりに刺激を受けたため、YMTを用いた振り返りを行うようにしました。

いずれも、積極的に取り組んでいただいたため、とても良い内容になったと感じてます。また、感情を適切な表現で言葉に乗せ、コミュニケーションできている様子に感銘を受けました。これが福祉の業務に携わる方の特性なのかな、と強く感じました。

さいごに

今回、プロジェクトテーマパークをチーム力アップのコミュニケーションツールとして使いました。

チーム力アップのポイントとなるような気づきを得ていただき、皆さんにとって、有意義な時間となっていれば幸いです。

なお、今回の感染対策は福祉施設での全面サポートにより、細心の注意を払って行いました。

感染対策はバッチリ


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