煉瓦造りの坑門と江ノ電
先日、水彩画塾で久しぶりに江ノ電を描きました。大好きな雪景色を期待していたのですが、先生が雪景色を描くのに飽きたとのこと(笑)まぁ、毎日レッスンで描いていたら、そりゃ飽きますね!
コチラが完成版です。
「極楽洞」は、江ノ電の極楽寺駅と長谷駅の間にあるトンネルで、極楽寺駅側にある煉瓦造りの坑門を指します。以前、「紫陽花列車」という作品を描きましたが、あの作品の逆サイドです。
トンネルの坑門は”煉瓦模様”ではなく、実際に煉瓦で作られているため、本物のレトロ!という味わいがあります。鎌倉行きの一番前の車両に乗って、坑門が迫ってくる感覚を味わうのも良し、極楽寺駅の桜橋から見下ろすのも良し。ご興味がある方はぜひ。
ここからは制作過程です。まずはモチーフとなった写真。
ファーストウォッシュでは、明るい色から。
煉瓦部分:バーントシエンナ+イエローオーカー
地面:イェローオーカー
車体:イェローオーカー+パーマネントイェロー
濡れているうちにスピード感をもって筆を動かし、変な色むらができないように細心の注意を払いました。
セカンドウォッシュでは、ウルトラマリン+ニュートラルチントなどで暗い部分を一気に入れました。トンネルの影がのっぺりしてしまったので、この後、坑門との境を水で濡らして、絵具を少しぬぐいました。影の中にも、明るい部分と暗い部分がある、忘れてはいけないポイントでした・汗
坑門はバーントシエンナとピロールレッドで。ここは煉瓦っぽい模様が出るよう、あえて色むらを付けてみました。江ノ電も片方に影を入れることでより立体的に。ちなみに車体下部の白い金属部分は塗り残しています。
線路や電柱、煉瓦の線などを描き込むと、ようやくそれらしい絵に変わってきました!ここから一気に仕上げる。
ホワイトガッシュで送電線を加えたり、線路の明暗を整えたり、スパッタリングで黄色や白色のお花を散らしたり。制作過程では一番楽しい部分♪ここだけはルンルン気分で描いています。
タンポポが咲き乱れる暖かい季節が待ち遠しいです!
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