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次世代のキャリアコンサルタントは"〇〇〇と△△△△△△の知識を持ち、未来への□□□を引く人"だと思う


概要

このnoteは、これから次世代のキャリアコンサルタントを目指す私が、
次世代のキャリアコンサルタントは"デジタルスキル標準(DDS)とリスキリングの知識を持ち、未来への補助線を引く人"だ
という考えについて、まとめたものです。

「キャリアコンサルタント」って聞いたことはあるし、なんとなく興味はあるけど、わざわざ調べたことはないという方もいらっしゃるかと思います。

わたしが今回参加する機会をいただいたW10プロジェクトでは「次世代のキャリアコンサルタントを育成する」と謳っています。

執筆時点ではまだ「キャリアコンサルタント」と名乗れないわたしが、プロジェクト本格始動前に「次世代のキャリアコンサルタントってきっとこういう感じ」という解釈を書くことで
・次世代のキャリアコンサルタントをこれから目指したいという人
・次世代のキャリアコンサルタントとの面談を受けてみたい人

に向けて、同じ目線でその存在を紐解き、知ってもらえたらと思い、まとめました。

※このnoteでは「キャリアコンサルタント」よりも「次世代の」という部分に重きを置いてまとめています。



キャリアコンサルタントとは

出てこない人もいるようですが、Googleが試験運用中の生成AIによる回答がこちら。
出典元等を見た上で、内容に間違いはないことも確認しました。


後から説明したいことのために1点だけ補足をすると、資格には①名称独占または②業務独占が付与されるものがあります。

キャリアコンサルタントの場合は「①名称独占」のみが該当します。
試験に合格・登録してはじめて、キャリアコンサルタントと名乗ることができるようになります。

キャリアコンサルタントと名乗らない分には、キャリアコンサルタントの資格を持たない人がキャリアコンサルタントが行う業務と同じ業務をしても差し支えありません。

一方で、例えば医師の場合は、①名称独占と②業務独占の両方が適用され、無資格者が医師と名乗ることも医師としての業務を行うこともできません。

次世代のキャリアコンサルタントとは

「次世代のキャリアコンサルタント」の育成を掲げる、株式会社SEA7のプレスリリースから、その定義に関わる部分を一部抜粋します。

生成AI時代のリスキリングに対応するキャリアコンサルタント
 - 経済産業省がDX人材の育成に向けた指針として公表している「デジタルスキル標準」
 - 新しい職業に就くために必要とされるスキルを学び、獲得することを意味する「リスキリング」
に関する深い知識・スキル

株式会社SEA7 プレスリリースより(記号は引用者による)

次世代のキャリアコンサルタントとは、「デジタルスキル標準(略称:DDS)」と「リスキリング」に関する知識を持ったキャリアコンサルタントのことを指すようです。

実際に、キャリアコンサルタント養成講習に加えて、これらのスキルが身につくようなカリキュラムも予定されています。


リスキリングに関する説明は引用箇所に譲ることとして、デジタルスキル標準って一体なんでしょうか。

なぜデジタルスキル標準(略称:DDS)が策定されたのか、その内容はどのようなものなのか、経済産業省の公表資料をもとにざっくりみていきます。

なぜデジタルスキル標準(DDS)が策定されたのか

(生成AIの登場や進化を踏まえ、)DXを推進する人材の役割や習得すべき知識・スキルを示し、それらを育成の仕組みに結び付けることで、リスキリングの促進、実践的な学びの場の創出、能力・スキルの見える化を実現するために策定しました。

経済産業省(括弧内はリンク先の内容を踏まえ、引用者によって追記したもの)

生成AIの利活用が一般的になる未来から逆算して、その中核を担う人材の育成をするための汎用的な指針を定めた、とわたしは読み取りました。

DDSは誰に向けて作られたのか

ではこのDDSは誰に向けて作られたものなのか。

出典:独立行政法人情報処理推進機構「デジタルスキル標準 ver.1.1

対象は「デジタル技術を活用して競争力を向上させる企業等に所属する人材」で、その中で「専門性を持ってDXを推進する人材」とあります。

DXを推進する人材を更に具体化すると、その人たちは
・どういう役割が期待される人で、
・何を専門性として持つ(あるいは学ぶ)
のでしょうか。

DXを推進する人は何を期待されている人なのか

1|役割

DXを推進することで競争力を上げる、という旗のもと、その主な立役者として、次の5つの人材類型が定められています。

  • ビジネスアーキテクト

  • デザイナー

  • データサイエンティスト

  • ソフトウェアエンジニア

  • サイバーセキュリティ

この5つの人材類型から、更に主な業務の違いによって「ロール」が区分・定義されています。

出典:独立行政法人情報処理推進機構「デジタルスキル標準 ver.1.1

2|専門性

5つの人材類型と、それに紐付くロール(役割)ごとに、担う責任・主な業務・スキルとその重要度が並びます。

例えば、ビジネスアーキテクト(新規事業開発)だとこの通りでした↓

出典:独立行政法人情報処理推進機構「デジタルスキル標準 ver.1.1

ずらっと並ぶ必要なスキル。

ひとつのロールを一人で担うこともあれば、複数名で担うこともあると資料に記載がありました。
組織や事業の規模・フェーズにもよりますもんね。

デジタルスキル標準(DSS)を個人が活用する方法

DSSの大枠が掴めたところで、個人としてDSSをどのように活用していくと良いでしょうか。

資料に記載されている活用イメージと重なる点もありますが、3つ考えてみました。

出典:独立行政法人情報処理推進機構「デジタルスキル標準 ver.1.1」

例えば
・ビジネスアーキテクト(新規事業開発)に何を期待するのか
・その役割を任せられる人自身が何を期待されているのか
を考えるに当たって、人員アサイン時に関係者・当事者間で期待役割の目線合わせをすることに使えそうですし、

・ここが特筆して素晴らしい、反対にここは伸び代である
という点を言語化して建設的なフィードバックにつなげることもできそうです。

また、上記と重複しますが
・この役割を今後担いたい
・今のロールをこなす上で、自分に足りないスキルを伸ばしたい。でも何から手をつけると良いか迷う
という個人の能力開発場面においても、学びの指針として参考になりそうです。

ここで「次世代のキャリアコンサルタント」の出番・・・?!

そんな風に活用できそうなDDSですが、

  • 学び直しをする前に、自分のキャリアの棚卸しをして、学ぶ目的やゴールをはっきりさせたい

  • ゴールや目的から逆算して、必要なスキルは一体どれなんだろう

  • 本当にこれ必要?もしかしてこっちの方がいいんじゃない?

  • これら必要なスキルを学ぶには、一体どうやって・・・

といったようなことを、デジタルスキル標準(DSS)とリスキリングの知識を持って、相談者の方の壁打ち相手となり一緒に整理し、
相談者の方の「今」と「少し先の理想の未来 / やりたいこと」との間に補助線を引くのがきっと「次世代のキャリアコンサルタント」の役目なんだと思います。
(わたしはそうなりたいという決意を込めて)

ではどのように、少し先の理想の未来にたどり着くように学ぶ準備をするのか?というと「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を使うことができるようです。

出典:経済産業省リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

\相談がお受けできるようになったらXで告知します🙋‍♀️/


上記画像の「1:キャリア相談」のところに

キャリアコンサルタント等の民間の専門家に自らのキャリアについて相談をしていただきます。具体的には、これまでのキャリアの棚卸しやキャリアゴールの設定、スキルの棚卸し、一人一人に適したリスキリング講座の検討のサポート等が含まれます。

出典:経済産業省リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(太字は引用者による)


とあり、名称独占のみのキャリアコンサルタントが、リスキリング文脈で(おそらくはじめて)業務独占とは言い切れないものの、キャリア相談に関する専門性を有する者だからこその役割を付与されているような印象を受けました。

次世代キャリアコンサルタントに求められる要素の仮説

ここまでみてきた内容をもとに、何ができれば次世代のキャリアコンサルタントと言えるのか。
現時点でわたしの考える仮説を4つ挙げてみました。

  • DXの文脈で、相談者個人に寄せられている期待役割を理解・推察し、

  • 相談者個人が現在持っているスキルや、希望するキャリアを第三者視点で整理・言語化し、

  • 何をどの順番・濃淡で学ぶと良いかをDDSを踏まえつつ一緒に考え、時には指針を示すことができ、

  • 相談者個人が深い納得感を持って、学び始めるサポートができる

この要素仮説が大きく外れていることはないと考えますが、実際に活動をスタートして、ブラッシュアップしていけたらと思います。

最後に

これからX(旧:Twitter)で
・キャリアコンサルタント養成講習での学び
・キャリアコンサルタント取得後、キャリアコンサルタントとしての活動
・キャリアコンサルタント取得に向けた勉強方法
など発信していきます。

よろしくおねがいします!

Xアカウント ▶︎ https://twitter.com/m_kato1214

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