【エッセイ】友人という存在の話
ノリと勢いで行動をしたせいか、朝からの動きは緩慢。
昨日のことをゆるりと反芻しながら、無理なくのんびり過ごすことにする。
そののんびりの延長で、だいすきな人たちのことを少し語ってみたいと思う。今日は、そういう気分。
恐らく公開型のラブレターになると思う。
とく見よ。
刮目せよ、我が愛を──(?)
私は、昔から交友関係を築くことがあまり得意ではない。
何をおいても、面倒くささが勝つのだ。なんてヤツだ!
親に仕事の都合、転勤族だったこともあり、小学生くらいの頃には友達が「ずっと一緒にいられる存在」ではないと理解した。
今なら、SNSやあるいは文通なんてことも考えつくのだけれど、そのときはそんな風に思い至ることはなかった。
「友達」はできても、引っ越したらまた新しい「友達」に出会うことになる。
それならまあ、それ相応の距離感で、ほどほどに仲良くしてりゃ良いかみたいなところがあった。こましゃくれたガキンチョの爆誕である。
そんなこんなで幼い頃から「知り合い」は多かった。
転校生なんて、つまらない日常への大いなる刺激だ。
向こうは私を知っているが、私はかなり適当に応対していて(大変失礼な話だ)、にこやかに話しかけられ、楽しく応じていても「まあ私は、この人の名前も知らないんだが」なんてこともままあったわけである。
特に関西から関東へ転校したときは、関西弁がもの珍しいのか非常にいろんな絡み方をされた。今思うと、いじめでは…?なんてこともあった気はするが、当の本人は「へえ、こんなもんか」と達観していた部分すらあった。
広く浅くという付き合いが多くなり、自分にとって必要な人か、広義で利をもたらす人か見たいな値踏みをして、クラスメイトと関わるようなことも多かった。何様なんや!
そんな小学校時代を経て、中学校あたりから概ね関西にいることとなる。結果として、固定して親しい友人もほどほどにできるようになった。
そのあたりで、ようやく友人のありがたみや、その恩恵を感じるようになった気がする。
東西まとめて、小学校〜中学時代から今なお私と接点のある友人は片手に収まる。親しくし続けるガッツや愛情が私になかった故の結果だ。
そんな私が、自分の交友関係を語るとき、絶対外せないのは高校以降となる。
高校生活以降は、間違いなく数名の友人なくして語れない。
それでも多分、私が友人と認識して今でも気軽に連絡をする気になるのは片手に収まる程度だ。
…あれ、私あんま友達いないな?
いいんよ、それでも!
何も困ってないんよ、本当に。
一人で十人分くらいのパワー(なんの?)を持つ人間ばかりなので、友人は数じゃないと胸を張って言えるわけです。
いずれも、ひねくれ者で面倒くさがりな私と、変わらず仲良くし続けてくれている、心優しく奇特な人たち。
あと、それぞれ本当に「何か変」で、言葉にしきれないが簡潔にいうと「ぶっ飛んでる」最高に面白い人ばかりなのだ。
今思うと、彼らは私の人生の半分以上、一緒に生きてくれているんだなあ…!
もちろん大学でも、そんな友人に出会えたし、社会人になってからも新たに出会えている。何ならここ一年以内という、ごく最近仲良くなった友人もいる。
大袈裟でも何でもなく、友人と呼べる人はみんな、心の底から好きな人しかいなくて、これまで何度も支えてもらって魂を抱きしめてもらった。
彼ら、彼女らのことを想像すると、ほんっとうに私の人生最高だなあと思うことができる。
──偏屈な人間なのだ、私は。
人の好き嫌いが激しい。どんな人間かを見抜くこともそんなに難しくはないし、それゆえ馬の合う合わないの判断も早い。
だからこそ、仲良くしたい!と思える人には、遠慮も躊躇もなくどんどん関わっていくと決めた。
どこかのタイミングで、そんなことを思った記憶がある。
高校時代、授業をサボって、立て篭もった音楽室。
大学時代、何度も泊めてもらってどちらかが寝るまで話し続けた部屋。
教員時代、会議で泣いて離席した後、自分の机上に置かれていたカフェオレ。
ここ最近、遠いが故に気軽にいろんな話を聞いてもらえたLINEグループ。
挙げるとキリがないワンシーンだらけで、心底嬉しくなる。
何もかも、「私」を構築している欠かすことのできない私の一部で、この先も失うことが恐ろしいくらいの存在ばかりだ。
私は彼らに対して、何があっても向き合いたい。
真夜中の電話にも付き合うし、早朝の呼び出しにも応じるし、彼らが本気で呼ぶなら多分地球の裏側にも行くと思う。
それゆえ、軽率なことは言わないでください、まじで行くので。必要なときに、全力でお声かけください。
文字通り「死ぬまで愛する」覚悟がある。
うわー!おもてえー!
友情の先にあるのは、愛情だと思う。
私が「好きな人」は、老若男女問わずみんな「愛する人」だ。
大変重い思想をしている人間だが、愛を語ることは得意なので、声を大にして私は今後も彼らへの愛を語り続ける所存である。
それぞれ、何にも変え難い我が人生の宝である。
シラフで、大真面目に本人の前で語ることも辞さない熱意!
親愛なる友人たち。
そこにいてくれて、ありがとう。
出会ってくれて、ありがとう。
これからも、どうぞよろしく。
…そんな風に思える私の人生、最高ってわけ!
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