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プンプンするより伝えてみよう

お母さん同士の会話より。


もうすぐ
母の日というタイミングで

「お母さん、何か欲しいものある?」

娘たち二人から聞かれた、そのお母さんは、少し考えてから


「自分たちのことをしてくれれば、
な〜んも要らない。」

ちょっと素っ気なく応えた。


「大人気ないことを言ってしまった…」

娘たちの顔を見て、とっさにそう思ったらしい。

娘さんたちにとって
その時のお母さんのリアクションは、意表を突くものだったようだ。


「もう少し、娘たちの気持ちを汲んであげた方が良かったのかな、、、」と。

時間がたった今でも彼女は、ちょっと引っかかっている様子。

高校生と社会人になったばかりの娘さんたちがいる彼女。
優しい言葉をかけてもらえるのだから、日頃の奮闘ぶりが伺える。


朝は、高校生の娘さんのお弁当作りから始まる。自営業なので昼の食事は、毎日パパさんと一緒。夜は夜で、時間差で帰宅する娘たちのためにその都度、食卓に準備する。温め直す手間だけでも大変な作業だ。


家族一人一人の生活スタイルに合わせていると、自分の時間なんて作り出せない。

私も、ある時代、忙しいお母さんだった。今、彼女の置かれている状況が、手に取るようにわかる。


常に戦闘モードだったあの頃。
仕事から帰ってからも、座る暇も惜しくて、せかせかと動き回ってた。

部活だの、
塾だの、
バイトだの…

子どもの成長とともに生活のペースも変わる。それに合わせていかなければならない。
帰宅時間もまちまち。
娘と息子の帰宅が重なる時などは、風呂もチャチャッと入っちゃいなさい!というわけにもいかず、一方が食事をする間に片方が風呂を済ませるなど…
家族揃っての食事など、なかなか難しい。いつまでも片付かない。

朝もバタバタするが、夜の時間も決して無駄には出来ない。

隙間時間を見つけながら、次の日の仕込みをしたり、送迎時間の合間にシンクに溜まった食器の山を片付けたり。

ちょっとずつ、イライラが溜まっていき、やがてオーバーフローしてしまう。
突然、ストライキを起こしたくなる。

言わなくても、この状況を見ればわかるでしょ、
少しはこっちの気持ちを察してよ、、、
、、的なことで、夫に飛び火することもあった。


彼女の
「何も要らない…」と、応えた気持ちも、ホント、わかる。



それ以降、食事の後片付けは、娘さんたち自らがしてくれるようになったらしく、パパも協力せざるを得ない状況に。
それだけでも大きな一歩だ。


「随分、楽になった〜」と、彼女は言う。


先週、朝ドラ『虎に翼』に登場した、花江さんのように



「手抜きさせてください。みんな助けてね。」


と、ワンオペの大変さを
素直に可愛く表現できたらいいのに。


現実は
そうはいかない。


まず、お願いします!って宣言するタイミングが難しい。
自分の限界がわからないから、ついつい流れで動いてしまう。
おそらく、家族にお願いするより、自分がしちゃったほうが早いと思い込んでるからだろう。
みんな頑張ってるんだから、これくらいは…って感じで。
自分で背負い込んでしまう。

たまに
やってくれるのはありがたいけど、自分のやり方と違う…って、思う時もあったりして。

水の出し方から食器の洗い方まで。
たまにシンクに泡が残ってたりするとちゃんと洗えてる?なんて疑ってみたり。
排水溝のゴミやら汚れとか
気になる…

ついつい、仕上げのクオリティーまで求めてしまい、自分流を押し付けてしまう。


家族に感謝の気持ちは持ちつつ、
また別の不満が、そこで生まれるのだ。


なんと厄介なんだろう。


でも
自分の気持ちを言葉にして伝えるのって大事よね。

ホントにそう。

家族もアップデートは必要よ。

母の日というタイミングも良かったし、やっぱり伝えてよかったよ。


お母さん同士、そんな話をしながら、盛り上がる。

一旦、頑張る事を休むのも必要だ。

もう少し、自分に優しくなろう。
しんどい時は素直に家族に伝えてみよう。
無理をしてしまうと、結局、家族にも無理を強いてしまう。

こんなに頑張ってるのに…って、周りにも求めてしまう。

ちょっと
ひと息入れよう。


お母さん業もたまには返上して。

花江さんのようにいかなくても、
自分流の甘え方を見つけて。


子どもたち三人が巣立ち、お母さん業もたまにしか発動しないけど、今のところ、奥さん業は休みなし。

優秀な家電には頼れても、ベストな夫の操縦法、、、いや、甘え方は、まだ習得出来てない。

花江さんやここに登場してもらった彼女のエピソードから、たくさんヒントをもらった。

今日のような雨の日は、乾燥機と夫の腕を頼りつつ、洗濯と食事は手抜きしよう。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


※ヘッダー画像は、フォトギャラリーより、お借りしました💚

























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