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夏といえば…

セミの大合唱とともに朝を迎えた。
朝方4時過ぎにトイレに起き、それからまた横になる。
いつのまにか、うとうとしてしまったのだろう。
今朝は夢の中で夫を見送った。
見送らなければ…という思いだけはあったのだろうか。
とてもリアルな夢だった。
まだ部屋のシャッターが閉まったまま。
さっきのはやっぱり夢だったんだ…と改めて気づく。

東側の通りをいつものように中学生がおしゃべりしながら通り過ぎているようだ…
キャッキャッ笑い合う声が心地いい。

もうこんな時間か…
月曜日の朝、この時間にゆっくり起き上がるのは久しぶり。

出窓を全開にすると
聞いて!とばかりにセミの声が大音量で耳に突き刺さる。

もうすぐ夏休み…

我が家はあまり関係ないが、近所の小学校から流れてくる校内放送がしばらく聞こえなくなるのは、ちょっと寂しい気もする。

子どもたちが小学生だった頃は、夏休みの朝といえば、ラジオ体操だった。
日頃より早い時間からバタバタする朝。
まだ完全に目が覚めきれない様子で出かけていく子どもたちの後ろ姿を見送る。
が、帰ってきた時のテンションが高いのは毎度のこと。
やっぱり、朝のスイッチを入れる意味でのラジオ体操はアリだな…と実感したものだ。

次男は、ラジオ体操が終わった頃になってもなかなか帰って来ず…
そのまま、近くの茂みに入り込み、カブトムシを探していた…らしい。

実際は何をしていたのかはわからないが友だち数人と寄り道しながら遊んでいることが多かった。

時には、ラジオ体操の前にカブトムシがいるという森へ虫あみと虫かごを持って出かけたり…

あの頃の彼にとっての夏休みは最高だったに違いない。

小学校時代は、宿題の多さに圧倒されながら、親もうんざりしていたが、彼の場合はちょっと違う。

長男と長女の時は、夏休みの宿題の醍醐味と言えば、自由研究と工作で、親も一緒になってやっていた。
時には賞を獲ったり…誰のための宿題だったの❓

夏休みギリギリまで、ついつい親の方が一生懸命になっていたものだ。

でも彼の場合は違う。

夏の友や漢字練習より先に工作と自由研究を真っ先に終わらせるタイプだった。

3番目ともなると、親がかまってあげる時間がなかったというのが、実際のところなのだが、夏休みが始まってまだ1週間も経たないうちに
ゴジラの形をした貯金箱が仕上がっていたのにはびっくりした‼️
家にあった紙粘土と絵の具で作ったんだという。

見た目とかはこちらにおいといて、まず驚いた。

おそらく、私が製作途中に見ていたならば、口を挟んでいたのは間違いない。

えっ!?これを学校に提出するの❓
というクオリティー。

でも、彼は自慢げに床の間に飾っている。
絵の具が乾くように、家族の誰かが触らないように、との配慮からだ。

参った…と思った。

目の前にある物が彼にとっての完成形。
彼はこれで満足しているのだ。

何も言えない。

夏休みが明けて、2学期初日。そのゴジラを大事そうに抱えて持っていったことは、今でも記憶の中に残っている。


2学期初めの授業参観で夏休みの工作やらを教室の後ろの方に展示していた。

これは、親の作品だな…とか、これは、親のアイデアだな。手が混んでいる!という自由研究とか。

みんなそれぞれの夏休みが想像できて興味深かった。

その中に
地味だけど、味のある彼の作品を見つけた。

感想という欄に
作っていて苦労したところとかも書いてあり、正真正銘、コレが彼の作品だ。
こうして見ると、なかなか良い。
フォルムといい、色といい、なかなかの出来栄えだ。


その彼も、今年は学生最後の夏休みを過ごしている。
このご時世だから、友だちと旅行も出来ないようだが、先日、映画を観に行ったらしい。

タイトルを聞いてひとりニヤニヤしてしまった。

今月公開したばかりだという。

『ゴジラvsコング』

やっぱりか…



外から校内放送が聞こえる

「1学期最後の給食です〜」

いよいよ、今からが夏本番!








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