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【マーケティング実践②_₂】具体的な顧客を想定しましょう

 前回で大まかにターゲットの設定をしましたので、この条件を満たす実際の人間が、どのような生活サイクルで、どのようなケースに商品を最も必要とするか想像する作業に入ります。

⒈ターゲットの条件

前回で絞り込んだターゲットの条件は以下の通りです。
①女性
②成人
③既婚
④子供がおり、未就学もしくは就学中である
⑤通信環境が整っている(自由に使えるタブレット、PC所有)
⑥世帯年収○○万円(いやらしいのでここでは明記しませんね)
⑦子供の最終学歴を大卒以上に設定している方
⑧本人の最終学歴専門学校卒以上
⑧陰陽五行説、四柱推命、ホロスコープ、占星術に興味のある人

 さて、このような条件を満たす方を仮に山田花子さんとします。

 花子さんは幼稚園に通う男の子がる専業主婦です。そして子育てに悩んでいます。具体的に子供が多動症気味で、同じ幼稚園の子供と喧嘩をしたり、ケガをさせたりという事件が起きて、ママ友との関係を良好に保つことにも気を使い、疲れ果てています。旦那様はお仕事で忙しく、休日は多少子供の面倒を見てくれるものの、平日の子供の世話は花子さんに任せっぱなしです。

 では、花子さんの一日を想像していきましょう。花子さんはご主人とお子さんを送り出し、一通り家事を済ませてしまうまで時間に余裕がありません。朝食と子供のお弁当を用意して旦那様を送り出し、息子を幼稚園へ連れていきます。すぐに帰って家事の続きが出来れば効率が良いのですが、ママ友との雑談の輪に入っておかなければ自分や子供が仲間外れになる心配があり、直ぐに家に帰ることが出来ません。家に帰って家事の続きを終わらせるともうお昼間近になってしまいます。

 花子さんが自由に使える時間は午前10時過ぎから息子を迎えに出かける13時くらいまでの間です。そこから子供の習い事があったり、子供を遊ばせながらママ友と雑談したり、その後家に帰って子供にご飯を食べさせて子供が寝るまで自分の時間はありません。自由な時間は自宅でタブレットを見て過ごします。

 では実際にそのような状況でタブレットで利用するサイトやアプリは何であるか?も想像していきます。考えられるものとして、
①レシピサイト
②SNS(Twitter、Instagram、facebook、LINEも入りますでしょうか?)
③yahoo知恵袋、発言小町などのお悩み相談
④youtubeなどの動画サイト
⑤子育てブログ
などでしょうか?
土日は家族で過ごすので、タブレットをじっくり見る時間はありません。

 盆暮れは旦那様と自分の実家へ里帰り、年に1回、子供の夏休み中に家族で旅行へ行きます。子供の長期休みは子供と過ごす時間が多く、自分の自由な時間が減ることが悩みです。

 そして、今年の2月からコロナ禍の影響で自分の時間がさらに減りました。ご主人はリモートワークになり、ずっと自宅にいます。変わって、感染を恐れて、幼稚園のママ友会議はなくなりました。子供を送ってから直ぐに自宅へ戻れるようになりましたが、ご主人の仕事の邪魔にならないように子供を迎えに行くまでは、ずっとタブレットを見ているという日が増えてきました。ご主人の昼食の準備やずっと家に居られることに対してストレスが溜まってきています。

 このような形で3~5人のターゲットの条件を満たす仮想顧客をパターンを変えて作成します。


⒉顧客がどんな時に自分の商品が必要になるか考える

 上記の花子さんの場合、花子さんに自分の商品を知ってもらうチャンスの時間帯は10~13時、21~23時といったところでしょうか?方法としては花子さんが見ているタブレットを通してwebで告知をする方法が一番でしょう。では、媒体は何にするか?となりますが、調査が必要になりますので、ここはweb広告、とまでにしておけばよいです。後程ここは深く掘り下げて検討します。時期としては長期休みの際は花子さんは忙しく、イベントもありますので余り効果的ではないのではないでしょうか。

 では、自分の商品を必要とするタイミングとしては、子供が幼稚園や習い事、お友達と遊んでいる時に、何か問題が起きた時、ママ友との関係がこじれた時、コロナ禍の働き方改革でご主人との関係がこじれた時、勿論、花子さん本人を始め、息子さん、ご主人共にこのコロナ禍でかなりのストレスが溜まっているでしょうから、普段であれば我慢が出来ることや普段はしない行動を取りがちになるでしょう。そこで衝突がうまれた時に誰かの助けを必要とするでしょう。


⒊まとめ

ここから
①いつ
②何を使って告知するのか
③その人によって自分の商品を魅力的に見せる方法
を探っていきます。ひとつひとつを詳しく詰めていくこともできますが、いきなりそれをやってしまうと、本来の商品の核がズレてしまったり、媒体に商品を合わせてしまい、当初の形と変わってしまったりぼやけてしまうので大雑把に全体的にバランスを取りながら進めていくことをお勧めします。 

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