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自分が自分らしくいられる場所

ポイントは「らしく」。頑張って作っている自分ではなく、本当に力が抜けてリラックスができる場所。これがあるかないかで幸福度が変わるな〜って思っているお話し。

■らしく・・・ってなんだ?

私、小さい頃から母親の様子ばかりを伺っている子供だったので、本当に自分が感じていることを言葉にするのがすごく苦手でした。(今もまだ苦手です。)逆に、相手の望む自分を作るのが得意でどちらかというと空気のような存在感でフラフラしているのがラクで、望まれた瞬間に望まれた雰囲気を出すのが得意でした。(今も無意識でやっちゃうことがある。)思ったことを思った通りに言葉にしてもいいんだって思えるようになったのがここ数年前からのことで、それまでは相手が嫌だなって思わない言葉を選ぶことに必死で、自分の思いなんて全無視でした。だから、自分らしさってなんだろうって考え始めたのも実はここ数年のことだったりするんです。

■私はこう思う

英語で言うところのI think~です。これが本当にず〜っと苦手でした。英語を学ぶ人として致命的な弱点。言うことなんて簡単じゃん!って思う人も多いと思うんです。でも、私はこう思うって言うたびに「え〜でもさ〜」とか「またそんなこと言って」ってばかり言われていた。「そうなんだ」って受け取ってもらえる経験が少なかった。これって、日常的にずっと続くとね、もういいやってなる。言ってもどうにもならない言葉は、心の中にしまっておいた方がいいや。相手が思ってることに同調することで、その場はおさまるならそれでいいや。私がどう思うかなんてどうだっていいや。どんどんどんどん言わないことが当たり前になっていって、我慢しているって言う感覚は薄れていくの。

■自分で決める

独立をするタイミングで、初めていろんなことを自分で決めるっていう経験をした。その時に、私はどう思う、をきちんと言えなくて失敗したこともあった。相手の意向に沿っておけば、なんとなくうまくいくんだろうなって。そうやっていく生き方しか知らなかった。自分で決めていい、っていう経験をせずに40年近く生きてきた。それにすら気づいていなかった。でも、色々なことがあって、その中で体験できたことが本当にたくさんあって、「私はどう思っているのか」と直面することが増えてきて、その度に苦しくて、泣いて、友達に助けてもらって、そうやって少しずつ「自分で決める」を経験できている今がある。

■言ってもいいんだ

本当にどう思っているのかを言ってもいいんだなって、思わせてくれる人たちに出会えたことが私をすごくラクにしてくれて、私らしいってなんだろう、の答えが見えてきている気がする。すごく当たり前のことを書いているのかもしれない。でも、ここに辿り着くのが本当に大変だった。それくらいに幼い頃の体験は、大人になった自分をいつまでも支配するし、そこから抜け出すのは一人では絶対に無理。ずっとずっと苦しい中で、もがいている人もいっぱいいるって思う。でも、周りにきっといる、受け止めてくれる人たちが。そして、気づいて欲しい。今もなお、苦しい環境で生きている子供たちがいるかもしれないっていうこと。わたしたち大人は、そういう子供たちに出会ったら、「大丈夫だよ」って「気持ちを言ってもいいんだよ」っていう場所を作って、言葉が出るまで待ってあげて、出てきた言葉をただ受け止めてあげてほしい。そのトレーニングができる場所を、たくさん作ってあげたい。私が中高生たちとのレッスンをしたいって思うのは、そんな思いもある。英語だけじゃなくて、言えずにいる思い、I think~を言ってもいいって思える場所を作っておきたいって思う。そして、私自身も、もっと「私はこう思う」を言えるトレーニングを続けていこうって思う。

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