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20240914 握手からの左ストレートな2本と出会った

知り合いづてにInstagramでつながったFさんと9月末の東京出張のタイミングで会えることになった。ご縁は本当に大事。私はご縁で今日も今日とて生きながらえている。そして、日頃、家に引きこもっているの私にとって、はじめましては非常に刺激的だ。

いつどこで会うのかをFさんとDMで話しながら、少しだけ文章に触れる瞬間があって、「僕、こんな文章書くんですよね」というような感じでFさん自身が書いた記事をいくつかシェアしてくれた。
さっそく読んでみると、するすると入ってくる柔らかく穏やかな文章なのであるが、ドッカーン! ズッドーン! の効果音が似合う攻撃を私は避ける間もなく食らいまくった。
軽くシェアされた記事とは思えない破壊力である。

「私めは、このような人間です」を伝えるにしては最強で最高すぎるほどで、どんなことを捉えていて、どのように考えているのか分かると同時に、自分事にも落とし込みたくなるような文章で、ぐわっと一気に読み尽くした。
一読者として共感の嵐の中、楽しく読みながらも、書くことを本業とする私は背筋が伸びた。そして思うのだ。

私はまだこんな気持ちにさせる記事を書けていないんじゃなかろうか。

一種の自省と焦りがぶわっと胸から全身へと駆け巡った。
人に読んでもらえるようなエッセイは、自分自身の経験する出来事をただ羅列するのではなくて、それに付随する感情や思考を朝露をズームレンズで鮮明にじっくり見るが如く繊細に書いていくことで魅力を増すと捉えているのだが、私にはまだそれが不足していると自身のエッセイを評価している。
というか、まだ6年前に書いていた三つ子エッセイの方が稚拙ながらも人の心を揺さぶれるような文が掛けていたような気がする。今は全然、ダメダメだ。
……あー、認めてしまった。いやぁ、認めたくなかったな。でも認めなくては。

今はどうして書けていないかいうと、私調べでは、とにかく書かなきゃと思いつつ、「駄文です」という紹介の仕方で保険を掛けて、その後は胡坐を搔いているからだ。我ながら情けない理由である。

それが今回の光り輝く記事2本のおかげで、すっかり私の見て見ぬふりをしていた影が色濃く出てきた。これはもう覚悟を決めて見つめるしかない。

誰にも見せない日記でもいいのに、ここに書く理由はなんだろう。私なりのテーマはなんだろう。

私はこんな人間ですを伝えたいのは一つ。でも、もっと言えば自己プロデュースを意識したい。
人間臭いところももちろん伝えたいけど、人間臭過ぎてはくどすぎる。それに、きっと全部を伝えようと思ったらこの場所では言葉一つで自分を縛る以上、すべてを網羅しようと思えば思うほど、輪郭はぼんやりしてしまうだろう。
だから、書く上でのテーマ。ここでの私の核が私には必要な気がする。

メンバーシップのテーマを思い出す。
メンバーシップ名は「華でなく花である日々のこと」。
概要の一部にはこう綴ってある。

華やかな日々がまったく羨ましくないわけではないけれど、道端に咲く草花のような小さくも愛おしい日々でも充分幸せを噛み締めている自分もいる。 幸せは、楽しみや癒しだけでなくて、苦しみの中で感じることもあることを知った。楽しいも苦しいもある日々や強くて弱い人間臭さを抱きしめていたい。

日常の中の非日常や特別な時間といった華やかさに囚われすぎず、日常のささやかな幸せを掬って抱きしめたい。
楽しいことばかりではなく、一見、苦しいことの中にある幸せを見逃したくない。

「苦しむも本望」が私のモットー。
もっと、自分が大事にしたい生き方に重きを置いて、触れては手から流れ落ちていく日常をむしゃむしゃと咀嚼して、「幸せ」を分解したい。
嗚呼、そんなふうに日々を綴りたい。

事実は一つでも捉え方は無数にある。
最近触れた電撃のような言葉だ。本当にそうだと思う。私は私が大事にしたい生き方を机上の空論で終わらせたいわけじゃない。それを照らし合わせる場所もきっとこの場所で、エッセイという手段を用いたいのだ。

2年前、「頑張ります」に頼り過ぎた自分とさよならした。

本格的に物語ライターという肩書で活動するようになって「駆け出し」という言葉とさよならした。

今度は、「駄文」に頼り過ぎた自分とさよならしないといけない。
グッバイ「駄文ですが」人間。
これからは胸を張って、不特定多数ではなく、目の前の人に共有できる記事を書いていこう。

自分の尻を叩きまくる。今日もカションカションと音を立てるタイプライタ式のキーボードでテンポよく文字を連ねていく。
習得するまでのトレーニングの日々は大変だけれど、大変と思いながら継続を選ぶ自分を認めて、止まらぬように尻を叩いていこう。

朗らかな笑顔で握手を交わしたと思ったら、急に目の前に左ストレート。清々しいほど綺麗に食らった本日。
こんなふうに思わせてくれる出会いに本当に感謝です。

紹介していただいた2本はこちら。Fさん改め藤本さん、ありがとうございます。会う日が一層楽しみです。

ただ書く・・・・をやめようと思った20240914。この日食らった拳を忘れるべからず。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 自分の記録やこんなことがあったかもしれない物語をこれからもどんどん紡いでいきます。 サポートも嬉しいですが、アナタの「スキ」が励みになります。 ……いや、サポートとってもうれしいです!!!!