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【雑記】落ち着くんだよ師走

月末には必ず、そろそろ今月の振り返りと来月の目標を立てねばと思っているはずなのに気づけば月は変わっていて、しかも半月が経っている。
隙あらばタイムスリップしたかのように過ぎていく日々。そんな馬鹿なとスケジュール帳を確認すると、クレジットカードの請求額内訳と同様、確かにそうだったと一人で腑に落ち、一人で落胆する。
そうしながら、半年が経った。まだ学ばない女である。

でも、だからといって振り返りをしないのはもったいないので、腰を据えてよし今書くぞと目が向いたこの瞬間を逃さぬよう一気に書こうと思う。

まずは、11月の振り返りだ。

あっという間に過ぎた11月

11月は物語を書くことをコツコツと習慣化させること。
ash Design & Craft Fair 2022をいい思い出にすること。

前半は、三つ子クリエイターユニット3FacEの初の試みであるオリジナルストーリー「旅人さん」の書籍化に集中していた。
ぎりぎりまで整えて、あらすじも書いて、本当にぎりぎりにデータを入稿した。製本会社さんはとても優しく迅速かつ丁寧で、搬入日当日の朝に書籍100部が届いた。
開けた瞬間にアドレナリンがどばどばと溢れて、「見ろ」と言わんばかりに三つ子の片割れ二人や母親にすぐに渡した。

今年のashは仕事の関係で開催期間の土日祝日の中で休めたのは一日だけ。あとは平日も含めて四日間しか在廊できなかったが、なかなか会えていなかった幼馴染や憧れの人、会いたかった人に会えて幸せな時間を過ごせた。

ashの初日、鹿児島市内であったオープニングパーティー終わりにどうしても名残惜しく、三つ子次女の2号と煙草の煙が漂う雰囲気の良い珈琲店LIMELIGHTに行ったのはいい思い出だ。

2号の書く物語が好きなこと。やっぱり自分はまだ弱くて嫉妬していること。
いつもならなかなか話せない。口に出すのはちょっぴり気恥ずかしさがあるような話をしながら、笑ったり、泣いたり。
姉妹だからこそ、家族だからこそ、話しにくいことはある。でも、話した方が断然いい。今まで自分の弱さを吐露するのはいつも文字にするときだったけど、直接話せるのなら、口にして表すのもいいものだと実感できた。

静まり返った街中をすっきりとした気持ちで帰ったことを鮮明に覚えている。

初めての試みであった書籍は、2週間で半数近く売れ、想像以上に手に取ってくれたことに本当に感謝しかない。
今では、働いている会社が運営する店舗、2か所(阿久根のイワシビルと枕崎の山猫瓶詰研究所)で委託販売も予定している。活動を応援してくれる社長の存在は本当に大きい。

書籍の中にはこれまでの短編を推敲した4偏と今年のash書下ろしの短編1偏が収録されている。私が担当した物語は書下ろしの1偏だけ。
あとは書籍の製本のためのデータ作成や手続きを担当したくらい。
形として見えるものは少なかったが、満足度と達成感は去年の比ではない。

ぎりぎりのときに「今年は私に物語を書かせてくれ」と二人に我儘を言った。たくさん迷惑かけたけど、言ってよかったと思っている。我儘に応えてくれた二人には本当に感謝している。

在廊期間中、展示店舗【糸と波】の店主、チロさんにマクラメ編のミニラグWSを受けれたのは本当に嬉しかった。
全く知らなかった手法で新しいものを生み出すというのは本当に豊かな時間で、マクラメ編をしている間はあっという間だった。
「没頭」という言葉がぴったりの時間を過ごせて、ある種のデトックス効果を得たような気がする。
作ったミニラグは今はラックに飾られている。

地元の柑橘農家の取材にも行けて、ライターとしての仕事ができたことも自信につながった。
インタビュイーの伝えたい想いや読み手が知りたいことを考え抽出する作業は大変だがやはり好きだ。その代わり夜は興奮して眠れなくなるのはどうにかしたい。

11月は自身の誕生月だったこともあって、基本そわそわした月だった。
恋人から届いたタイプライター風のキーボードと姉妹から届いたアンティーク調の間接照明はお気に入りになって、部屋での作業がより楽しくなった。
もう一つ、プレゼントしてもらった鉄フライパンは底の直径が30cmもある巨大フライパンで、絵本のぐりとぐらになった気分。届いた瞬間、何度見かしたし、一人でひとしきり笑った。
これで、ぐりとぐらのあのカステラや30cmの鉄フライパンに焼き餃子は何個焼けるのかチャレンジを試みたいと思う。

秒で過ぎた12月前半

そんなこんなで気づいたら12月に入っていた。

え?12月?思いながら、12月2日は、ソトコトの「エディットKAGAMIGAWA」という講座の受講生になれたので受講した日だ。
憧れのフリーランス編集者「かずさまりや」さんやソトコトの編集長「指出一正」さんの編集術に関する講座を聞いて終始マイクはオフで「へえ!」と一人声を出しながらオンライン講座を受けた。
あの日におすすめされてその場の購入した本「ブンとフン」が届いて読むのが楽しみだし、トレーニングにいいと教えてもらった140字リード文と文字入れを想定した写真撮影はほぼ毎日するようになった。これからも継続していきたいし、継続するだけでなく、書くことにもっと余裕をもって読み手をさらに意識しながら文章を作っていきたいところだ。

ashが終わっても次の週に待っていたのは、自主企画。
古着からつながる交流会「着ルンです会」vol.2だ。
トラブルもありながらも無事にやり遂げ、安心した。
この企画に関しては改めて記事にまとめようと思う。

1か月ぶりの完全オフ日は昼過ぎまでベッドで過ごした。
休むって大事だ。

「何をやるかではなく、何を手放すか」

最近母に言われる言葉だ。
スケジュール帳を開き、真っ白な日さえあれば予定を入れていた私。目先のやりたいことや達成感に満足しながらもどこかもやもやしているのに気づいた。
あの言葉は本当だなと、最近は何かに誘われたり思いついたりするときは「やるか、手放すか」が基準になりつつある。

そうそう。初めての免許更新の講習を真面目に受け、約2時間かけて目的地に行ったご褒美に観たかった「すずめの戸締り」をレイトショーで観たのだが、テンション上がって買ったキャラメルポップコーンを最初の予告でほとんど平らげてしまうあの現象に名前はないのだろうか。
すずめの戸締りは、ちゃんとマスカラが落ちるくらいには泣いた。
帰りはサントラを流しながら余韻に浸って夜道を走った。

12月の目標

今年最後の企画も終わり、あとは体を休めながら仕事と小説の執筆を両立したいところだ。
前半に、断捨離もできて満足している。
あとは月々の振り返りよりも更に濃く、一年間の振り返りと来年の目標はじっくりと年末にノートと向き合って万年筆を滑らせようと思う。

先月は、コンテストに応募する小説を書けはしなかったものの、設定や描写をより細かく整えることはできた。それだけでも進歩と思って自分を褒める。

今月の残りは、整えた設定を紙に落とし込んでいく。

師走。忙しない月。
そう言われているけれど、言われているからと自分までもが空気に飲み込まれて忙しくなったと錯覚することなく、落ち着いて年末年始を迎えられるようにしたい。

コンテストまであと2か月ちょっと。
時間はあるようで、ない。

後、半月。落ち着きながら、本当に自分がやりたいことをコツコツと。
何回振り返って何回そうだった……というのを繰り返しても、それが息をするのと同じになるくらいに、執念深く地道に行動に移していこうと思う。

次の振り返りでこそは、少しは学んだ女になれますように。

photo by 脇中楓

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 自分の記録やこんなことがあったかもしれない物語をこれからもどんどん紡いでいきます。 サポートも嬉しいですが、アナタの「スキ」が励みになります。 ……いや、サポートとってもうれしいです!!!!