序章 第10話 VSほにゃらら
みなさんこんにちは。
昨日は暑かったのに今日は大雨です。
風邪をひかないように気をつけたいですね。
さて、今日はVS理事会とB型事業所について話そうと思います。
まずは理事会と戦ってきたので記しておこうと思います。
そもそも理事会とは、NPO法人の運営団体で会社で言えば役員会みたいなものです。最高議長は理事長で、多数決によって決議が取られることは多いです。
が、うちのように地の有力者を集めた理事会というのは理事長が絶対の権力者となっています。
そして今回の理事会では施設を作るにあたり、そのコンセプトを確認しておかなければならなかったのでその辺りの話をしました。
ビジネス感覚がない高齢者を相手にしているわけですから全員から意味がわからん!というリアクションでした。
コンセプトをしっかりと明確にしておかなければ、どこで・どんな就労訓練を・何時間・どのくらいの工賃目標で・どんな人材を採用すべきかなど基準があやふやになってしまいます。
それにB型事業所を作るのにはお金がかかります。
当然です。
そのお金が妥当なのかも判断できません。
ちなみにB型の事業所を作るのに500万は必要で、
さらに黒字になるまでの運営費でさらに500万は必要と教えてもらいました。
これは実際に起業した人から聞いたのでほぼニアな数字かと。
しかし、理事会の面々はいきなりそんな事を言われてもついていけないし、置いていかれてるみたいで嫌だ!と言い出しました。
なんならお金は出さないとまで言われました。
それを言われた時の僕は
お金は…出さ…ない…だと???
と、思いました。
ちょっと何いってるかわからないって感じでした。
理事長・副理事長・後援会の会長と所長でB型事業所を作ることになったらあとはよろしくね!って肩を叩かれたはずが、いつの間にか僕が言い出しっぺでプレゼンをしている空気に。。
そこでようやく右往左往し始めて、僕が怒っていることに気づいた様子。
ふざけるなと。
まさかB型事業所がお金もないのに作れるとでも思ったのだろうか?
僕はギリギリまでお金は墓場まで持っていけないぞ?という言葉を我慢。
結局、何も決まらないまま理事会はお開きに。
今回の理事会での結論は最悪で、
①金は出さない
②口は出す
③足は引っ張る
これではただの老害である。
しかし、僕たち地域活動支援センターにはのんびりしている時間はない。
僕たちは新しいB型事業所と戦わなければならない。
身内とじゃれている場合ではない。
というのも今年の4月からB型事業所の報酬改定で新しい報酬の形が生まれました。
それは就労訓練と言えど、やりがいや仲間との交流・安らぎに重きをおいてもいいよね!っていう報酬制度です。
働くことは必ずしもお金が目当てではないし、一人一人の経済状況や希望、障害特性に合わせた支援が本来は必要です。そういったニーズをキャッチできます。
もう一つは旧式で、工賃が高いとか就職人数が多いと報酬が上がっていく制度です。
旧式のいいところは事業所が競って高い工賃を目指すことで、訓練を利用する方の生活が安定したりより生産性の高い仕事を目指す指標になります。
また、目標である就労につなげなければ報酬が増えきられないので利用者を囲ったりしなくなります。
この二つのどちらかを選ぶ感じです。
あ、間違ってたらすいません。。
で、、
それでなぜにB型事業所と戦わなければならないかと言うと、地域活動支援センターはゆっくりしたり、のんびりできるのが特徴です。
それは就労を目指していない施設が多いからで、うちもそうです。
しかし、今回の報酬改定でB型事業所でも地域活動支援センターが提供していたのと同じ価値を提供できます。
補助金が全然違うので設備や職員の数、施設の立地条件で大きな差をつけられてしまいます。
じゃあこれに反対かと言われれば大筋では賛成です。
なぜなら、働く目的は人それぞれだし働けないなら居場所がないっていうのも厳しすぎると思うんです。
それにうちの県で地域活動支援センターが残っているのはうちの市だけです。
しかも新設はできません。
なので、そういった地域に住んでいる方にとって待ち望んだものかもしれませんね。そういう意味で、僕はとても思い切った、いい報酬改定だと思います。
僕たちは滅びゆく絶滅危惧種みたいなものですね。
おそらく、今回の報酬改定が最後の一撃に、、
致命傷になるのではないかと思います。
例えるなら田舎の商店街のすぐそばにでっかいイオンができたみたいな感じ。
ちょっと例えが変ですね。反省します。
しかし、このまま大人しく滅びてやるほど素直ではない僕たちは最後の砦になろうと決意。利用者を巻き込んで、最後まで抗って争って、、
最後はみんなでもういいよねって笑えるくらいまでやろうぜって感じでなんか少し団結しました。笑
ちなみに、、、
街中にある施設は多くが株式会社や合同会社などの資本主義的な法人が経営しています。
スピード感があって工賃も高いし、綺麗で清潔だし昼食がタダってところも多いしって感じで人気です。
利用者を取られた社福の人たちと職員会議や県の職員会議で集まるとみんなくらーい顔しています。
なんだか本当に寂れた田舎の消滅前の商店街みたいです。
金は出さぬが口を出す老人を抱えて企業戦士と戦うのはなかなか大変そうです。
しかし、何度も言いますが僕たちは簡単にやられてやるほど素直ではないので抗ってやろうと思います。
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