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カセットテープ発見!!

 カセットテープを見なくなって久しい。それでも、昭和生まれの私はどっぷりカセットで音楽を楽しんできた最後の世代かもしれないので、カセットテープと聞くと、激しくノスタルジーを感じてしまう。ましてや、現物を見たなら、いわゆるテンション爆上がり、という状態になるだろう。

 去年引っ越して、バタバタしていたのがやっと家具をちゃんと揃えようというところまでにたどり着いたので、先日リビングボードを購入したのだが、念願、その上にCDコンポ(懐かしすぎる名称!)を置いてみた。ただ、スピーカーが結構大きいのが付いていたので、それを置くとなかなかの圧迫感になる。悩んで、Bluetoothでからコンパクトなスピーカーに音を飛ばすということを試みた。コンポのイヤフォンジャッキに、Bluetooth送信機を購入して挿してペアリングしてみると、できた!これで本体だけで聞けるので、大きなスピーカーは処分できそうだ。このごろとにかく断捨離がマイブームなので、捨てられるものがあると嬉しい。

 実は、私は大学の時にボイストレーニングをスタートし、軽音サークル副部長、在学中にロックポップスからジャズに転向して、ジャズの師匠に師事していた。社会人になってからも結婚してからも毎月ジャズライブをしていたので、音楽はとにかくジャンル問わず大好き。それもあってかなりのCDがあって、一度、大部分をデータ化して、売る、ということを行なった。その時にも売ることができないお気に入り達がまだ結構あって、それを気軽に聞きたい(前回のサブスクの記事といい、最近気軽になんでもやりたいらしい)と思っていたので、CDコンポを置くことができて本当に嬉しい。

 音楽のサブスクが主流になり、好きな曲だけを聞くことも増えてきたけれど、やっぱりアルバムの単位で聞くことの素晴らしさもあると思う。アーティストが決めた順番があるからこその世界観や、アルバムに入っていなかったら出会えなかった自分にとっての名曲に出会えることもある。

 中学高校と、とにかく洋楽にハマっていた私。お小遣いの全てをマライアやベビーフェイスに費やしていたなー。Speed、MISIAやSugar Soulなど日本の女性のボーカリストのパワーもすごい勢いだった時代で、私も歌いたいと思わせてくれたのは彼女達が登場したことが大きかった。中学の多目的室で、友達とミニライブなんてやったなー!!懐かしい!その時は、ギター担当の子がそれなら弾けるということで、ミスチルの「車の中で隠れてキスをしよう」を歌ったな。青春。

 中学では流石にCDが主流だったけど、小学校の頃はまだカセットテープが主流で、友達がCDを買うと、カセットに録音してもらったり、好きな曲だけを集めたカセットを作ってプレゼントしたり。友達にもらったカセットは今でも持っているくらい大事にしている。テープが伸びちゃっているかもしれないけど。

 何気にCDでマライアの「Butterfly」を聞いて、懐かしすぎる!と身悶えしていると、テープも入っているというランプがついていて、開けてみると、入ってた!!びっくり!流石に音を出してみるのはテープの状態がわからず不安なので、まだやっていないが、カセットに書かれた文字。
「Stuck on U」
すごく懐かしいタイトルだけど、どんな曲か浮かばなくて、調べてみると、
PJ & Duncan
いたいた!懐かしい!曲を聞いてみると蘇るあの頃。
マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』ではマーマレードの香りで回想するが、私は匂いよりも、断然、音楽で昔を思い出すことが多い。
彼らの顔のアップが載ったジャケットも懐かしい。彼らの他の曲は知らないのだけれど、当時はこの曲で結構有名だったと思う。
これは中学生の時かな。勉強も部活も頑張っていたけど、とにかく音楽にどっぷりだったあの頃。そういう環境だったことは本当にありがたいことだ。
思いがけぬ、カセットテープとの再会で、親になって初めてわかる苦労のあれこれもわかってきて、改めて両親への感謝を感じた今日でした。

ちなみに、裏面には、「I wanna sex you up」と書かれていました。
Color Me Bad だ!これも懐かしすぎる。この世には名曲が多すぎる。

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