冷静に子供と向き合うためには何が必要なのか
子供は、特に幼児期の子供は、思いついたことを実行に移すし話す。大人みたいに「これやったら危ないかも」とか「これはちょっと下品だな」とか(あまり)思わない。思・即・動。それが自然な行いで、そうやっていくことで少しずつ世界を認識しているのかもしれない。
子供は驚くほど大人を見ている。大人の反応や行動、言われたことや怒られたこと。それを吸収して自分の次の行動につなげていく。それが自然でそうやって自分を型どっていっているのかもしれない。
先日通勤中、「みてみてー!」と子供の声が聞こえたので振り向いてみたら、小さな女の子が階段の途中で手を振り、その先には母親らしき女性がいた。通勤ラッシュでたくさんの大人が行き交う駅の階段。当然その女性は急いでその子のもとに駆け寄り「危ないから止めなさい」と言った。
我が家の娘は3歳頃からプリキュアにハマっていった。毎週テレビを観て、ぬり絵を買ってもらえば懸命に色を与え、友達家族と一緒に映画を観に行くのを楽しみにしている。ふと妻が「プリキュアあんま好きじゃない」という旨のことを言うのを聞いてから、娘のプリキュア熱は、それほどわかり易いカタチではないものの、少しずつ低くなっているように見える。
冒頭のツイート引用は女の子の話だったが、実際は男女問わず大人たちが子供に対してやっていることだ。繰り返しになるけど、子供たちは驚くほど大人、特に親を見ている。言い回しや癖(もちろん悪癖も含む)をいつの間にかコピーしていて、それが「性格」を形作っているように見える。吸収&再生力が高いので、いろいろコピーして実践することはこの子の世界を拡げる行為なのでたくさんやってみてほしい。その行動の結果に対して本人がどう思うか感じるかを本人が見つけて、次の行動を決断できるようにして欲しい。
にも関わらず、自分は反射的に・感情的に子供の言動を否定することを止めることができない。
これは何故なんだろうか。だめでしょ、やめて、の前に一回受け止めてあげたい。「めっちゃいいやん」って子供が決めて実行に移してそれを誰かに見せたいということを受け入れたい。それから結果に関することを話したいんだけど。
時間や心の余裕がありふれるほどあれば可能なのだろうか。他に必要な要素はなんだろうか。自分の中に「子供はこうあるべき」みたいなものがあるんだろうか。自分の五感に子供が干渉してくること自体がNGなシーンがあるんだろうか。あるとすれば、それはどんな条件だろうか。
いろいろ書いたけど答えはないし、見つかる頃には子供は大きくなってるんだろうなという予感しかない。ただ一つ心がけてることは子供の言動に反応する前に子供の目を見ること。どんだけ悪事(子供はそのつもり無い)を働いているときでも、だいたい目をキラキラさせているので、それを見ると脊髄反射的な物言いは、いったん収まる。
何にせよ、子供の視界に親がのさばって周りがよく見えない、なんてふうにしたくないし、親のエゴで凝り固まった世界だけを見て大きくはなって欲しくないなと思う(というのも親のエゴなんだけども)。
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