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Mimínoz
2023年10月16日 04:23
詩人として安定して食べていけるようになってしばらく経った頃、担当者から「イメチェンしませんか」と提案された。この担当者は私の色とりどりに変化する詩を好いてくれており、私が所謂「商業詩人」として安定して売れる芸風に凝り固まってしまうことを恐れているらしい。固定客を薙ぎ払う勢いで、今までの有栖川さんらしくない新しい詩を詠んでください、と熱望された。かつて担当したアーティストたちが皆売れる路線の作品しか
2023年10月10日 14:41
リビングのソファで目を覚ますと、いつもしかめっ面に見える十座が、目を輝かせながらマシュマロのようなものを食べていた。その様子を臣が洗い物をしながら見守っている。「……オレも……マシュマロ欲しい……」手を差し出しながら十座の元へ向かうと「これは''ギモーヴ''って言うらしいっす」と言いながらギモーヴと呼ばれるものを手のひらに置いてくれた。試しにひとつ食べてみると、食感はモチモチとしており、噛み