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必要な量を知って暮らしを豊かにする

「この部屋生活感ないね!」

以前同僚から言われた一言。
「生活感ない」は褒め言葉ではないように思うけど。
まあ良いでしょう。だって私はこれで十分なのよ。

私にお買い物マラソンをリマインドしてくれるその同僚は、マラソンが始まると何かしらポチっていて、いつかも「この前買ったやつ、同じ商品をその前に買ってたみたい」と言ってました。
同僚曰く「買っても箱を開けないから買ったことを忘れちゃう」のだそうです。
もったいない…。
買い物する行為自体が好きなのかもしれません。

私たち夫婦の住む部屋は60㎡の1LDK。
人によっては「狭すぎ」と思われるかもしれません。
でも子供がおらず夫婦二人で住むには十分な広さです。
数字で見ると狭そうに見えますが、リビングにも寝室にもヨガマット敷くスペースはあるし、お風呂場は180cm超えの夫が足を伸ばせるくらい浴槽は大きいし、窮屈さは感じません。

過去7回引越していますが、引越しってお金もかかるし、片付けや荷解きが本当に大変です。
何度かその大変さを経験したのちに、次に引越す時のことを考えるようになり、自然と物が減っていきました。そのお陰で、直近2回の引越しはどちらも短時間で完了できました。

私も以前は広い部屋に住みたいと思っていましたよ。
生まれた家が広かったので(ド田舎なんで)、狭い部屋には住みたくなかったんですね。
実家を出た当初は8畳ワンルームに住んでいましたが、あまりの狭さに耐えきれなくなり、更新前でしたが広い(部屋数多い)部屋に引っ越しました。

でも住んでみてわかったのですが、家の中の滞在時間が長い場所って限られてくるんですよね。気がつくといつもそこにいる、みたいな。

そういえば実家が広かったと言っても、人数多いから部屋の数が多いだけでそれぞれの部屋はそんなに広くなかったなーと気づきまして。
実際、実家の父と祖母も今では2人だけなので、生活する場所は決まっちゃってて、たまにしか使わない部屋がいくつかある。帰省すると泊まる部屋がまさにそこになるのですが、くしゃみ止まらなくなるんですよね、ホコリで!笑。
そりゃね、高齢になってからの広い家の掃除は大変です。全部屋掃除なんてできません。
義妹のご両親は、2人で管理するには広すぎるという理由から、60代で家を手放し、今は街の中心部にマンションを買って住んでいます。人数が少ないと持て余しますね、広い家は。

そういうこともあり、部屋数が多く広いことより、必要な部屋がゆったりめの空間を確保できてることの方が私たちには重要である、という答えにたどり着きました。
まぁ他にも、場所や、家から駅、職場までの距離などももちろん選ぶポイントになっているので、1LDKでももっと広いところは確実にあります。

結局、好みの物しか使わないし、好きな場所にしかいない。
だったら、気持ちが上がるアイテムで空間を心地よくフル活用して、生活を充実させたいなーと思います。

不要なものがあると「これ買ったのに全然使ってないわー、でもせっかく買ったし、ちゃんと使わなきゃ」と罪悪感になってしまう。ちょっとストレスなんですよね。
物が少ないと、そういう不要な物って目につきやすくなるので、必要と不要を判断する力もつくような気がします。
それを繰り返して、徐々に居心地のよい部屋にブラッシュアップしています。
あとは「あれはある、あれがない」がわかりやすくなりますね!
「また同じの買っちゃった!」ということがかなり減ります。

物があると安心する人っていますね。
実家の祖母なんですが、部屋が物で溢れてます。
服も多いし日本人形やら着物やら棚に積み上がってます。整理はされているので汚部屋ではないのですが、密度が高すぎるんですよね。

「私は物がない時代を経験しているから捨てられないのよ」が口癖。
物がない時代の反動なのか、かなり浪費家です。

「どうしても欲しい」と言って聞かないから買ってあげたものを、その後「誰にもらったのか忘れたけど、新しいのおばあちゃん買ったから要らない?」と言われたとき、今後贈り物は食べ物か花だけにしようと決めました。

ちょっと話が逸れましたが、
結局そんなふうに忘れてしまってすぐに飽きるのであれば、最初から要らなかったのだと思うんです。欲しいアイテムではあるんでしょうが、ソレでなくても良いってことですね。
本当にソレを心底欲しいと思っていないんだと思います。
もったいないし後悔するし、良いことない。

本当にこれは必要か、迷うのなら一日おいて考える方法は、色んな本やサイトで見ますがとても効果的だと思います。
自分が満足できる本当の量を知ることは、お金の使い方の改善になるだけでなく、高価でも質が良く長く使える物に手を出しやすくなります。もちろんそうそう頻繁には買えませんけどね。
ですが、しっかり自分たちのライフスタイルに向き合っている感じがするので満足しています。

節約のために我慢しているのではなく、お金を使うべきところに使っている。
その結果として、物が少なくても満足できるようになった、というお話でした。

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