木公ボンドの円盤襲来#番外編 ~誰だって誰かを〇したい~
お察しの通りだと思うのですが、〇に入るのは殺の一文字です。
ディスクレビューマガジンだといっておきながらしょっぱなから違うのですが、楽しそうなハッシュタグ企画 #私の勝負曲 をみつけたので参加させていただきます。ということで自分から紹介したい楽曲は
「リボルバー/ハヌマーン」
です。そもそもハヌマーンをご存知でしょうか?
2004年結成、2012年解散した関西発のインディーズシーンで活躍したスリーピースバンド。
もし興味がなくてもこの動画を一分程度で良いので見てみていただきたい。
見れた人いるのかな?(失礼)知らない若い男性が解散する旨をただ伝える一分間だと思う。そのまんま解散を伝える動画なのだから。
実際、動画の最後の最後の一分間で
これは俺のこと大っ嫌いな人、ハヌマーンになんか何の関心もない人に向けたものではなく、ほんとうに俺達、どれだけいるかわからないすけど、俺達のことを、今でもずっと待ってくれている人達のために作った映像です。だからこれを見てどう思われても知ったこっちゃないし…
と山田亮一(Vo.Gt.)が話していることからもわかるようにこれはファンに向けた映像であって、初めての人にMVや歌詞よりも先に見せる文章が解散時の内容なのはどうなんだろう…
ただこの動画の画質や、雰囲気、味というかこのロックバンド特有の”突き抜けていった感”をそこはかとなく感じる映像なのでとても好きだということを自分は前提として知っていただきたかった。
では本題に。
紹介する曲は二枚目のミニアルバム「RE DISTORTION」に収録されている最後の7曲目である「リボルバー」という曲なのだが、YouTubeで検索すると違法なものしか残っていないので是非サブスクリプションで聞いてみていただきたい。
コードが一つ鳴ってドラムが鳴り、歌が始まっていく。アルバムの最後を爽やかなサウンドで締めるような、お口直しのようなエンディングテーマといっていいだろう。韻を踏んだりリフレインがところどころにある歌詞を裏声交じりな声が歌い上げていくのはとても聞いてて気持ちいい。
そんな中歌詞は
「どうかしている 度を超している 脳を侵している ショートしている」
(一応この詩がサビだと思われる部分で、繰り返しがある部分。)
「死んでしまうという事はとても恐ろしい 明日を真っ当に生きることの次に恐ろしい」
と自分や自分を囲まんとする世界をを憂いていて、どこか退廃的なスチームパンクな雰囲気を自分は感じている。
そしてラストのサビ(?)前にて
「さぁ いー加減 夢を撃て
錆び付いて孤独なリボルバー
足の生えた蛇に乗って 何処へだって」
という詞がある。ソロ後のこの部分が自分はたまらなくなって涙が出るほど好きなのだ。憂いてばかりでくるってしまった故に使わなくなった自分の武器(リボルバー)をいい加減にしろと背中を押すような。リボルバ-は銃の種類といえるもので決して健全なものではないのだが思い切って何かをやってしまえ、本来タブーとされるであろうことだって自分を信じてやれと。
それを裏付けるように
「弾倉には一発 共犯者になってやるよ 俺が
ぼーっとしてんなよ 行け リボルバー」
と最後にこの詞が来る。
自分はタイムリーにこのハヌマーンのサウンドを味わえなかったからこそPVとかなかったのかなあったらこんな感じだろうなとか、
そしてこのリボルバーは誰に向けて放たれたのか。
きっとそれはそのリボルバーを握る自分自身だろうとか。
そんな妄想を広げながら自分はこの曲に背中を押されている。
ってところでこの曲の紹介は終わりそうで曲としてはここで終わるのだがこのアルバムの最後の最後、トラックとしてはこの曲に入っている最後のギター一本ともに複数名の合唱がきこえてくる。
常に愛を 常に希望を 常に涙を
常に笑顔を 常に音楽を 常にビートを
常に歌を 常に届くように
という詞の歌だ。説明はいらないと思う。リボルバーがリボルバーで終わってもいいところでこの歌詞。泣くしかないじゃないですか…山田亮一から我々へ向けたリボルバーによってボロボロ泣いた、〇されてしまった同士を探しています。
以上、自分が愛してやまない、自分に元気をくれる #私の勝負曲 でした。
タイトルにつけた一部引用文はなんとも物騒であるし、noteを始めたての自分はこのようなタイトルをつけることでBAN処分や、何かしらのラインに引っかかるのではないかとビビッているのだが自分はこのnoteの形をしたリボルバーをためらわずぶっ放してしまいたいと思う。
俺だってこの曲で誰かを〇したい。
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