【Q&A】「気分転換のはずが疲れてしまう」上手な休み方とは?
ご質問ありがとうございます。
メザニンで心理カウンセラーをしている幸村奈未子です。
ストレスを抱える毎日の中で、上手な気分転換を心がけて模索されているのですね。
楽しかったはずの予定なのに、帰ってくるとどっと疲れてしまう人は珍しくありません。なぜなら、「楽しい」という体験の中で、私たちの神経は多くのさまざまな刺激を受けているからです。
ポジティブ/ネガティブな「刺激」
私たち人間は、日々いろいろな出来事から「刺激」を受けています。
そんな「刺激」には、楽しいことや感動すること、嬉しいことといったポジティブなものと、ショックを受けることや傷つくこと、悲しいことなどのネガティブなものがあります。
あまり良くない出来事に遭ったとき、気持ちが落ち込んだり、元気を失くしたりした経験から、ネガティブな刺激を受けると神経が消耗するということは想像しやすいと思います。
ですが、実は良い出来事であっても神経にとっては同じく「刺激」であり、私たちは影響を受けてます。
また、刺激に対して神経が繊細に反応する人とそうでない人がいて、神経への影響の度合いは、人によってまったく異なるといわれています。
楽しく刺激的な体験や、新しい何かを始めたりすることは、一見気分転換になりそうですが、神経が繊細に反応する方にとっては、ときに大きすぎる刺激となり、どっと疲れるということが起きます。
また、普段からいろいろと気になったり考えすぎることがあれば、それだけ脳を使い、神経が疲労している可能性も考えられます。
休日の過ごし方のポイント
ストレスが溜まっている時、心や体が疲れている時の休日の過ごし方として、2つのポイントをご紹介します。
「神経を休めること」と、「緩やかな遊びの時間を持つこと」です。
1. 神経を休める方法
1つ目の「神経を休める」については、「睡眠」と「瞑想」がおすすめです。
まずはしっかり眠ること。音や光、匂いや肌触りも刺激になるので、明るさや静かさ、香りや寝具の肌ざわりなど、あなたが安心して眠れる環境を整えてあげてください。
そして「瞑想」は、睡眠以外で神経を休めることができる方法です。
数分程度の短い瞑想なら、お休みの日に限らず、ちょっとした隙間時間に取り入れることができます。瞑想の効果には、呼吸を整えることで、高ぶった神経が安定する、気持ちが穏やかになる、集中力や注意力、幸福感が増すなどがあります。
例えばもし、仕事の休憩時間になんとなくスマホを触って過ごしているのであれば、5分でも瞑想をすることで、効率的な気分転換や仕事のパフォーマンス向上につながります。
瞑想の効果を得るポイントは継続です。一日5分でも続けることで、徐々に効果を実感できるようになります。
2. ”緩やか”な遊びの時間を持つこと
2つ目の緩やかな遊びの時間を持つことについて。これは、あなたが楽しいと思えること=「遊び」をすることです。
ここでのポイントは「緩やかな遊び」ということです。
行ったことのない場所に行ったり、食べたことのないものを食べたり、新たな出会いを求めて行動する、遊園地で思い切りはしゃぐなど、ドキドキワクワクするような、刺激的な遊びとは異なります。
「緩やかな遊び」とは、どちらかというと地味だけれども馴染みのあるような、あなたが緊張しないでリラックスしてできる遊びです。
例えば、以下のようなイメージです。
お家でのんびりと好きな食べ物を作って、お気に入りのお皿に盛りつけて、ゆっくり味わって食べる
外に出て、木々が揺れる姿や気持ちの良い風を感じながら散歩をする。
公園のベンチでコーヒーを味わう。
ゆっくり書き物をする。
気心の知れた友達といつものカフェでたわいもないおしゃべりをする
新しい何かや刺激を求める、ドキドキする遊びではなく、派手ではないけれど心と体がリラックスできるような、自然と優しい笑みがこぼれるようなそんな遊びが、神経が消耗している時の穏やかな気分転換につながります。
まとめ
神経が消耗している時は、まずは神経を休めてあげること。そして、ゆるやかな遊びの時間を持つこと。そうすることで無理なく自然とエネルギーが充電される、心にも身体にもやさしい休日になるかもしれません。
お休みの過ごし方の何か参考になったら嬉しいです。
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