漢方との出会い

漢方・東洋医学という存在は医学生の頃、授業で知った。

他の西洋医学の講義とは概念や診断・治療方法などが全然違うことで印象に残っていた。


当時、肌荒れがひどかった私は、
漢方を試してみたく漢方医の先生と出会うも、
毎日薬を飲むことができず、
治療を継続することができずに自己中断してしまった。

その後、医師になり、日々の仕事に追われ、漢方のことは忘れ去っていた。


麻酔科医としてがむしゃらに走ってきた20代。
30代で妊娠出産を経て、今までの当直や休みの少ない働き方ができなくなった。


産後は特に医者にかかるほどでもないメンタルの不調や体の痛みとの戦い。

今思うと、メンタルは「産後うつ」に近かったのかなとは思うのだけど、その当時は必死すぎて分からなかった。


1年の育休を経て、時短で職場復帰するが、良くも悪くも刺激のない日々を過ごしていた。


「何か勉強したいな」と思うことはあっても、
時短で子がいつ熱を出すか分からない状況では、
思い切った選択もできないと半ば諦めていた。


ところが、転機はある日突然、思わぬところからやってきた。


ふと喋った他科の先生から「漢方とかどう?」「興味ない?」と誘われた。
よく聞くと、その先生は外科医をやりながら 、漢方の専門医としても活躍されているとのこと。

その日は「まぁ‥興味あるけど」くらいでスルーしていた。

だけど、少しずつ気になってきて、自分で本を買って読んだり、調べたりしていた。

そしたら調べれば調べるほど、面白そう!!


「自分の本来の治癒力を取り戻す」
「約1800年前から伝わる伝統医学」
「医食同源」
「心身一如」

など、興味をそそられるキーワードがいっぱい。

自分のような、産後のママさんとか、
忙しくて病院にかかることのできない方、
日々の体調を整え、意欲的に生活したい方などにピッタリだと思った。


ところが、思い切って、教えていただいたクリニックに連絡するも、音沙汰なし。


ご縁がないのかなと思って諦めていた。


そしたら、また漢方を誘ってくれた先生とたまたま院内で会う。

レスポンスがないことを話したら、その場で漢方クリニックに連絡を取ってくれた。


その後はトントン話が進み、今は漢方医としての修行をしている。


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