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心の傷に気づくこと。

自分が深く傷ついていることに気づいていない人は案外多いんじゃないかと思う。

実際、わたし自身も虐待やいじめ、度重なる転居や、大事な人との別れが原因で、感情調整ができなかったり、驚愕反応が起きていると分かるまで、何十年もかかったし、未だに気づいていない部分もきっと多いんだろうなと思う。

疲労感や身体の痛みがまさかトラウマと関係してるなんて、思いつきもしなかったよ。

もしよかったら、下の一節も読んでみてね。精神科医の水島広子さんの本から抜粋しています。


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臨床の場で、

「この患者さんにはトラウマがあって、それによる症状が起こっています」

と説明しても、ご家族から

「心の傷なんて誰にでもあるのではないでしょうか」
「トラウマなどと言うから、ますますそんな気になるのではないでしょうか」
「ちょっと傷ついたくらいのことで甘えていたら暮らしていけないのではないでしょうか」

と言われることがあります。

誰もが経験するふつうの「傷つき」と、症状まで引き起こすトラウマとの違いがよく理解されていないのだと思います。

トラウマとは、簡単に言えば

『対処できないほどの衝撃を受けたときにできる心の傷』です。

対処できない結果として、心身は大きくバランスを崩します。

そのひとつの結果が、病気です。

トラウマによって引き起こされる病気には、 PTSD、うつ病、摂食障害などさまざまなものがあります。

その代表格とも言えるものがPTSDですが、本当は治療が必要なPTSDという病気になっているのに、それに気づいていない人もかなりいます。

「いつまでも気にしすぎている」と自分を責めている人もいますし、本当はトラウマ症状であるものを「自分が弱い証拠」「自分が社会性に欠ける人間だという証拠」と受け止めて絶望している人も少なくないのです。

【参考文献】
『対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD』水島広子著

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読んでくれてありがとう💕

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